【コラム】夜遊びが人生を豊かにする。

夜遊びが人生を豊かにする。
疑いもなく、自信を持ってそう言える。

夜は僕たちを解放する。何かが起こる予感にかられ、大胆になり、誰かに会いたくなる。

今回でいう夜遊びは、「クラブ遊び」について。

僕の経験上、年齢を聞いてびっくりしてしまうほど良い意味で若く見える人は、絶対と言って良いほど夜遊んでいる。遊んでいる人は歳をとらない。
仕事ができる人ほど、夜遊んでいる。寝る間も惜しんで遊んでる。東京のクラブで遊んでいる大人たちは、昼はちゃんと仕事をしていて、しかも結構な役職だったり大きな案件を抱えている人だったりがほとんどだ。

夜遊んでいると、結果として昼の仕事に思いがけないつながりを産んでくれるのも夜遊びの良いところだ。
お昼に仕事で知り合った場合、堅苦しく名刺交換をし、会社の看板なりを背負って打ち合わせをし、メールアドレスにお礼のメールを送る。
しかしこの“初めまして”の瞬間が夜、パーティーで実現するとしよう。
友達が紹介してくれた人と、まずは乾杯から。仕事の話なんて二の次で、誰々の友達だの、好きなアーティストは誰々で、なんて話をする。
そして話が盛り上がってくると、普段は仕事なにしてるの？　という話題になる。
そこで相手の仕事が自分に関わりのある業種だった瞬間は途端に盛り上がるし、高い確率で”何か一緒にやろう！！”となるのが常。
こうして普段なら交わることのないラインの仕事が舞い込んで来たり、仕事の幅が大きく広がるのが夜遊びの可能性だと思う。
仕事のできる人たちは、遊ぶことが結果的に仕事につながることを知っている。
僕自身夜遊びで知り合った人がたまたま某代理店の人で大きな案件を頂いたり……といったような夜遊びの恩恵はたくさんあった。

人々はSNSでつながり、それを世間は希薄なつながりと嘆くが、夜遊びはいつの時代もリアルだ。その場にいる人と人とがつながり、その熱気がパーティーを作り出す。
クラブは肩書きを取り払って、様々な人たちが混ざり合う。
会社員も、社長も、フリーターも、公務員も、アーティストも、全てを等しく扱ってくれるのがクラブ、パーティーの良さだ。
DJに向き合って黙々と踊るのだけがクラブではない。もちろんそれも過ごし方の一つだが、バーで酒を飲んだり、語り合ったり、仲間の記念日を祝ったり、過ごし方に決まりはない。
出会いがない、と嘆く人も、婚活パーティーに行くよりも夜遊びに繰り出すほうがよっぽどいい。
夜遊び＝チャラいという固定観念はそろそろ捨てたほうがいい。そういうことを言っている人に限って夜遊びしたことがない。
確かにチャラいと言われる人種もいるが、チャラい人はチャラい場所に集まるので、そういったパーティーを避ければ大丈夫。
クラブで出会うことは決してチャラいことはない。良いパーティーはナンパも少ない。
SNSで知り合うほうが百倍チャラいと思う。

時代が移り変わっても、クラブはいつだっておしゃれな人がたくさんいて、新しい音楽に出会えて、可愛い子がいて、特別な場所であるべきだ。本物のクラブは今でもそうだ。
あの頃は良かった、なんて言葉は聞きたくない。今を生きる僕たちにとっては今がリアルであり、今をどう楽しむかに集中したい。

夜遊びは誰しもが生きていく上で、なくてはならないものか？という質問があるとすれば、答えはNoだと思う。

ただ冒頭にも書いた通り、夜遊びは人生を豊かにしてくれる。

どんな人生を送ろうと貴方の勝手だが、それだけは伝えておきたい。

じゃあどんなパーティーがいいの？　証明して。という貴方。
2018年12月22日（土）にVENTで、12月26日（水）EBISU BATICAで、本物の夜遊びを体感して欲しい。

音楽、パーティー、時々サウナ

Main Photo by Guilherme Stecanella on Unsplash