若干20歳ながらフランス語・英語・タガログ語・日本語の4カ国語を操るという驚異のマルチリンガルであり、フィリピンでは女優タレントとして人気を博し国民的スターとして多忙な10代を過ごしたという経歴を持つ彼女。

FAKYのなかでも特にグローバルかつユニークな彼女のパーソナリティにスポットを当てつつ、Takiというひとりのアーティストのこれまでとこれからを探る。

『恋とオオカミには騙されない』 出演!「フツーの子」から国民的スターまで稀有な経緯を辿った才女、挑戦を続けるTaki(FAKY)の半生を語る interview210213_taki_03

Interview:Taki(FAKY)

ごくごくフツーの女の子

Takiのパーソナリティを紐解くうえで、まずは彼女のバックグラウンドについて触れておきたい。2000年4月21日 静岡県生まれ。日本・ブラジル・スペイン系フィリピンにルーツを持つ。日本で暮らす家族と離れて1歳からフィリピンのセカンドファミリーのもとで過ごしたのち、5歳の頃、母とともにフランス・パリへ移住

パリで暮らした5歳から13歳までの8年間は、学校(パリの名門校)に通いながら放課後を美術館や公園で過ごす「ごくごくフツー」の毎日を送っていた。本人曰く 「あまり友達を作るのは得意ではないし、家にいることも好きではなかったから、一人で外に出かけることが多かった」 という。行き先はもっぱら美術館。そこでアートの衝撃を受け、毎日美術館に入り浸り自然と自身の感性を研ぎ澄ませていった。

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フィリピンの国民的スターへ

大きな転機が訪れたのは、住み慣れたパリを離れて再び家族でフィリピンへ移住することになった13歳のとき。サマースクールのワークショップに参加したことが、その後の彼女の人生を大きく動かすことになる。

「とにかくなんでもやってみないと自分がやりたいことは見つからないんじゃないか?と思って、現地で一番人気だったテレビ番組がやってるワークショップに参加しました。最初はどれも全部ヘタ。だけど、そこで友達ができたから次の夏も行きたくなっちゃって。それで続けていたら、次第にダンスも好きになって、本格的にがんばるようになり、海外の有名な先生のワークショップに参加するためフィリピンから日本へも通っていました。」

ある日、ダンスで仲良くなった友だちからテレビ局のディレクターを紹介されたことをキッカケに、Takiはフィリピンで芸能活動をスタートすることになる。「とにかくまずはやってみよう!」の精神で飛び込んだ芸能界。

たった一回のゲスト出演を皮切りに続々と出演オファーが立て続き、国民的バラエティ番組『Eat Bulaga』のHost MCや毎日OAの連ドラ主役、Netflixの映画主演を務めるなど、それまで「フツーの子」として過ごしていた女の子は、あっというまにお茶の間の人気者になった。だがその生活は息をつく間もない程のスケジュールで壮絶な毎日だったという。

「いきなりたくさんお仕事がいただけるようになって、忙しいときは、朝からリハーサルをしてお昼の生放送に出演してドラマの収録。その合間に楽屋に学校の先生を呼んで勉強して、移動中にちょっと寝て……っていう感じ。眠たくて目が開かなくても風邪をひいても待ってくれている人たちのために目の前の仕事をしなきゃ、と奮い立たせていました。どんな状況でも、学校の勉強だけは諦めたくなかったんです。」

そんな毎日が続いたフィリピンでの3年間。その間、親をなくした子どもたちの養育施設を定期的に訪問する慈善活動も個人的に続けてきた。『Give Back』と自身が称するその活動は「自分が頂いたものは誰かに返さなければ」という思いの元、自発的に行っていたことで、現在も寄付等、着々と続けているそうだ。 「困っている人がいたらできる限りのことをする。頭で考えるのでなく自然とそうさせるの。」 と話す。18歳になったとき、あらためて自分と将来に向き合う中で胸の奥にある「今のままではいたくない」という気持ちに気づいたという。そして、その気持ちは日本での新しい挑戦に踏み出すきっかけにもなった。

「もともとお母さんから『18歳になったら日本に戻るから、自分はどうしたいのか考えなさい』って言われていました。これからのことを考えたとき、だんだん仕事にも慣れてきてチャレンジすることが少なくなっている気がして悩んでもいました。このまま芸能界から一度離れて学校に戻ろうとも。そんなことを考えているときにFAKY加入のお話をもらったんです。丁度自分の将来についても考えているタイミングだったので、新しいチャレンジとして日本で活動することにしました。」

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FAKYに加入
新たなステージへ

こうして2018年12月、HinaとともにFAKYへ正式加入を果たしたTaki。以降の活動についてはオフィシャルサイトにもあるとおりだが、一人で活動してきたフィリピンから一転、グループに所属しアーティストとしてのスキルが求められる中で最初は必死だったという。

言葉もカルチャーも違うから、頭の中が不安でいっぱいになってしまって。初めてのグループ”共同体”の活動として、どれだけ自分が自由奔放にやってきたかということを思い知らされました。だけど、だんだんFAKYのメンバーとスタッフの人たちとコミュニケーションを重ねる中でお互いに理解が深まっていって。私自身が仕事じゃない時もすごくみんなのことを考えるようになったし、そのぐらい大きな存在になった。

人とこれだけ向き合うことで自分の弱さも見えてきました。Lil’ FangMikakoが私の20歳の誕生日にお酒を飲みに連れていってくれたり、Hinaが真剣に相談にのってくれたり、Akinaと遊びに行ったり。一番年下だからみんなが私に合わせてくれていることも日々感じていて。だから、プライベートの話もできるし、みんなといるとすぐ調子に乗っちゃう(笑)。今はメンバーからすごくパワーをもらってますよ。

FAKYに加入したことで、彼女の活躍の場はさらに広がり続けている。特に最近ではファッション誌の特集ページを飾るイットガールとしても注目を集めるかたわら、自然体のラフな姿が見られる自身のYoutubeチャンネルTikTokアカウントも大きな盛り上がりを見せている。

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日本では初めての恋愛

そんなTakiの新たな挑戦が2月14日(日)から放送のABEMA『恋とオオカミには騙されない』への出演だ。前シリーズに同じFAKYのメンバーであるHinaが出ていたこともあり、新シリーズでのTakiの出演はファンのあいだで大きな話題となった。

出演が決まって私はすごくビックリしてもちろん不安もあったけど、メンバーは『なんかあったらすぐに言ってね!』って応援してくれました。前のシリーズに出ていたHinaお姉ちゃんのことはとても頼りにしています。
今回この番組に参加することになって一番初めに思ったのは、友達を作りたい! ということ。恋愛は……出来たらラッキー! くらい(笑)。日本での恋愛を知らないから、試してみたい気持ちはあります。『恋とオオカミには騙されない』のメンバーはシャイな人が多くて、私も同じく自分から話すのは得意じゃないから、いつも「どうしようかな〜」って考えてる(笑)。すっごい楽しいですよ!

若者たちの恋模様を追いかけるリアリティーショー『恋とオオカミには騙されない』。普段はステージで見せるアーティストらしい表情とは一味違った恋愛モードのTaki(!?)と、どんな人間模様が描かれるのかも大きな見どころになりそうだ。

「私のことを大事にして欲しいから男の子の前ではついつい女の子になっちゃいます。アプローチされたら乗っちゃうタイプ。でも、興味があったら自分からもギュンギュン(!?)いきます(笑)。タイプの人は、おもしろい・家族想い・私より背が高い。日本の男の人って、すごくオシャレに気をつかっていて美意識も高いし、あまり女性が主役になれないのかなと思っていましたが、『恋とオオカミには騙されない』の男の子たちはそんなことなかったです。ドキドキなシーンは、ある……かも? お楽しみです!」

語り尽くすことができないほど、多面的な魅力を持つTaki。最後に、これから挑戦したいことについて尋ねると 「スペイン語の勉強を始めたい」 という答えが返ってきた。

FAKYでの活動はもちろん、今後ますます個人での活躍も期待されている。私たちはまだまだTakiのことを知り尽くせてはないし、しばらく目を離すこともできなそうだ。なぜなら、どんな時も「まずやってみる!」の精神で、彼女は常に最高の自分をアップデートし続けているのだから。

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Text by 野中ミサキ(NaNo.works)
Photo by 大地
Styling by Mikako (FAKY)

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Taki(FAKY)
メンバー最年少の Taki は、日本・ブラジル・スペイン系フィリピンのミックス。英語・フランス語・日本語・タガログ語の4か国語を操るマルチリンガル。Instagramの個人アカウントのフォロワー数は35万人以上、Tiktokは55万人越え。2019年春までフィリピンでタレント活動をしており、海外ティーンから絶大な人気を誇っている。その後アーティスト活動をするため、FAKYに加入。「ViVi」「NYLON JAPAN」他、数々のメディアに掲載されるなど、モデルとしても活躍中。ダンススキルは抜群でキュートなルックスからは想像できないほどのパワフルさを持つ。

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FAKY
ルーツもスタイルも異なる個性的な5人がジャンルの垣根を超えた音楽とダンスを届ける次世代ガールズ・ユニオンFAKY。
2016年に発売した『CANDY』はiTunes総合トップアルバムにおいて、アリアナ・グランデ、レディオヘッドに次ぐ3位を獲得。2017年に発表した『Surrender』は「Spotify」Viral Top 50チャートにて日米Top 10入りを果たした。
2019年はガールズ・パワーをテーマにダンスシングル3部作を発表。その作品が注目を集めたことによりJ-POPのニュー・ウェーブとして日本テレビ系情報番組「スッキリ」で取り上げられ、Twitterトレンドランキングに急浮上。
2020年はメンバーであるHinaが高校生に大人気の恋愛リアリティーショーABEMA「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演。それを機に高校生から支持の高いアーティストとしてLINE MUSICのウィークリーチャートTOP5にランクインするなどサブスクを賑わせている。
ブラジル公演やカナダ公演で大成功を収めるなど、世界のトップクリエイターを迎えたクリエイティブの高さと彼女達のパフォーマンス力に各国から注目が集まっている。

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ABEMA『オオカミ』シリーズ最新作
『恋とオオカミには騙されない』

2月14日(日)22時配信開始

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