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<title>Qetic - 時代に口髭を生やすニュースメディア”けてぃっく”</title>
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<description>ニュースメディア Qetic（けてぃっく）では、音楽、映画、芸能、アート、ファッション、グルメ、アプリ、コラム、アニメなど、最新トレンドから今ネットで話題のゴシップまであらゆるエンタメ・カルチャー情報をお届けします。</description>
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		<title>意志なき移住者｜とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー</title>
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		<pubDate>Wed, 05 Jun 2024 11:00:20 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[Qetic編集部]]></dc:creator>
		<category>6</category>

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<![CDATA[<summary><p>コラム「とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー」第4回はリサイクルショップ『Find』と店長・Rinsagaを紹介します。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="1920" height="1178" src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05111010/column2406-kitakyusyu-rinsaga1-1920x1178.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" decoding="async" /></figure><div class="text-box fade-up">
<p>こんにちは。<strong>イシカワ</strong>です。</p>

<p>改めて少しだけ自己紹介させてください。
普段は福岡県にある北九州市役所で働いていますが、週末は北九州や福岡のカルチャースポット巡り、レコードをディグり、コーヒーと酒を飲み、くだらない話をして生きています。</p>

<p>このコラム「<a href="https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/"><u>とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー</u></a>」はイシカワが、気になる人やスポットをディグしつつ、ついでにいま心を捉えて離さない音楽や書籍もご紹介というコンセプトですが、あまり形にとらわれず、北九州ローカルのストリートカルチャーをボムしていきます。</p>

<p>連載4回目となる今回は「<strong>意志なき移住者</strong>」について。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05111010/column2406-kitakyusyu-rinsaga1.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1178" class="alignnone size-full wp-image-461272" /></div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>市役所職員という仕事柄、北九州市に移住してきた人に会うと、その理由や住み心地、周囲の反応などが気になり、ついつい根掘り葉掘り聞いてしまいます。</p>

<p>そして、これはいつも感じていることなんだけど、「ワイは北九州市に住むんや」と強い意志を持って移り住んだ人よりも、「移住の意志はなかったけど、何らかの事情でそうせざるを得なかった人」の方が、ストーリーを抱えていることが多い。そのストーリーはときにネガティブであまり誉められたものではなかったりもするけど、出会うべくして出会うより、出会うはずのない出会いが起きる方がいいよね。何となく。ドラマチックだし。</p>

<p>今回紹介する<strong>Rinsaga</strong>も、そうした「意志なき移住者」のひとり。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05111035/column2406-kitakyusyu-rinsaga2-1.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461274" /><figcaption>Rinsagaはミュージシャンであり、北九州のリサイクルショップ『Find』の店長だ。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>神戸生まれ、東京育ち。音楽関係者の父を持ち、テレビで目にする芸能人が家に遊びに来ることが当たり前で、いつでも新しい音楽やファッション、カルチャーに手が届く環境で育った。
それ故に早熟でもあった。エミネムの自伝映画「8 mile」に影響を受け、中学校を抜け出して仲間たちと六本木を練り歩いたり、EXILEやORANGE RANGEに熱中しているクラスメイトを横目に、ナイン・インチ・ネイルズやニルヴァーナなどを好んで聴いていた。
素行はあまりよくなくて、小学校を放校処分になったこともあるそうだ。小学生が仕出かすことなんて、大抵は大目に見てもらえると思うのだけど、いったい彼は何をしたのか。</p>

<p>そんなRinsagaが音楽活動を始めるのは必然だったが、始まりはちょっと遅めで、大学生になってから。同郷の同級生が作ったビートに、Rinsagaがラップを重ねる。当時はすっきりとしたレモンの甘酸っぱさでおなじみの清涼飲料水C.C.レモンにちなんで、C.Cという名前でステージに立っていた。彼を取り巻く華やかな家庭、明るい仲間たちとは対極に、リリックはとても焦燥感に満ちたものだった。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110819/column2406-kitakyusyu-rinsaga3.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="2884" class="alignnone size-full wp-image-461271" /><figcaption>恵まれた環境で自由奔放に思春期を過ごしたようにみえるRinsagaだが、実際のところは幼いころから劣等感を抱え続け、「何者かになりたい」という野心の火をずっと心に宿してきた。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>大学卒業後は広告業界に身を置いた。当然ながら多忙な日々を過ごすことになり、次第に音楽から遠ざかりつつあったが、yayelのメンバー・篠田ミルとの出会いがきっかけで再始動。自己解決できない焦りや渇きといったRinsagaの内心を、以前よりも強い言葉に変えて放ち始めた。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110803/column2406-kitakyusyu-rinsaga4.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="2884" class="alignnone size-full wp-image-461270" /><figcaption>マイクを握り、言葉を放ち続けたのは、音楽を通じて何者かになるためだった。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>Rinsagaの半生を聞きながら、イシカワは段々と雲行きが怪しくなるのを感じていた。飄々と問いに答える彼の口からはしばしばネガティブな言葉が零れ落ちる。複雑な家庭環境、大人たちとの軋轢、承認欲求、死への強い関心、こうした闇の部分が彼の随所というか、むしろコアに据えられているのではないかと強く感じていた。諦観なんて言葉では片付けられない。これはもう、危ういなと。</p>

<p>そして案の定、（社会的に）死にかけて、すべてを失った。</p>

<p>2023年の秋、東京から遠く離れた北九州市にやってきた。理由はない。ただ、生きていくためにはそうせざるを得なかったから。
身を寄せることになった教会の雑用をこなしながら、ホームレス支援のための炊き出しの手伝いもやった。しばらくはこうやって、教会で誰かのために働くのかと思っていたところ、リサイクルショップをオープンするので手伝ってもらいたいと声がかかった。
訳も分からず北九州に連れてこられて、２週間後のことだった。住む場所も、仕事も、自分に選択権はなく、ただ従うのみ。</p>

<p>そしてRinsagaはリサイクルショップ『Find』のスタッフになった。</p>

<p>『Find』は地域の空き家や廃業したお店に残されたもの、捨てるには勿体無いものを、持ち主から思いを引き継いで扱っているエシカルなリサイクルショップだ。店内には小物雑貨や照明から家具まで、多彩な品々が所狭しと並んでいる。価格も数万円のものから、値段がつかないものなど様々。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110746/column2406-kitakyusyu-rinsaga5.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461269" /><figcaption>イシカワがいつも欲しいなと思うものは、壁面で存在感をみせる繊細な紋様がほどこされた欄間（らんま）。ただ、これを持ち帰って活かすセンスもないので、手は出さないでいる。</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110730/column2406-kitakyusyu-rinsaga6.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461268" /></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110721/column2406-kitakyusyu-rinsaga7.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461267" /><figcaption>店内はカラフルでレトロな雑貨で溢れている。リーズナブルな商品が多いのもうれしい。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>ここに来ると、古いものの良さを再認識できる。きっとどこかのお婆ちゃんちにあっただろう小物入れやアクセサリー。どこかの誰かのリビングに架けられていただろう、どこかの誰かの肖像画。何十年もそこに存在し、しかし見過ごしてきたものに光をあて、内在した価値を顕在化させる。質素だけどその分どんな空間にも馴染んでくれるから、わざわざ新しいデコラティブなものを買い求めなくても、古くて良いもので事足りる。どれも一点モノだし、ちゃんとナラティブ。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110708/column2406-kitakyusyu-rinsaga8.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461266" /><figcaption>商品はRinsagaが丁寧にレイアウト。アーティストらしく、バランスにこだわる。</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110658/column2406-kitakyusyu-rinsaga9.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461265" /><figcaption>商品は空き家などから回収されている。回収作業は宝探しのようで楽しそう。</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110644/column2406-kitakyusyu-rinsaga10.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461264" /><figcaption>こうして厳選して回収された品々が店頭に並び、新たな持ち主の元へ。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>『Find』は単なる回収販売を営むリサイクル商店ではない。その証左に、ここにある商品たちには定価がない。あるのは、その商品の上限価格だけ。商品に値を付けるのは、お客さん自身だ。当たり前になっている資本主義的な価値観について、いま一度考えるきっかけにしてもらいたいというFind流の問題提起だ。
上限5,000円の商品なら、1,000円でも3,000円でもいい。お財布の中身と相談しつつ、納得のできるプライスをスタッフに伝えればいい。自分で決められなければ、スタッフと会話しながら決めてもいいし、むしろ会話することをおススメする。この商品がどこから来たのか、誰が使っていたのか、商品として店頭に並べられるまでの背景も聞くことができるから。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110624/column2406-kitakyusyu-rinsaga11.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461263" /><figcaption>『Find』の値付けシステムはFind Your Priceと名づけられ、すべての商品に上限価格だけが設定されている。</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110615/column2406-kitakyusyu-rinsaga12.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461262" /><figcaption>カウンターではマキネッタで丁寧に淹れたエスプレッソやお酒も提供している。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>『Find』の入るビルの２階には、このコラムでも紹介したことがある古着ショップ『Bloomy Days Vintage』がある。ここは北九州の古着好きが定期的にチェックに訪れるスポットなので、個性的なファッションに身を包んだ若者がいつも出入りしている。
それとは対照的に『Find』には年齢もファッションも様々な人たちが行き交う。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110605/column2406-kitakyusyu-rinsaga13.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461261" /><figcaption>道路に面していることもあり、通りかかった人がふらりと立ち寄りやすい。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>Rinsagaによると、ちょっと変わっていて面白いお客さんも多いとか。そうした人たちがお店のスパイスにもなっていて、使っていない楽器や雑貨なんかもお店に提供してくれるそうだ。
だけど、オープンな店構えのために、様々な人が集まるので予期せぬことが起こることも。しかしRinsagaは「見てて良くないなと思ったこととかは注意はしますけどね。でもできるだけ拒否したくないというか。他ではキツイけどここでは居たいと思えるとか言ってくれたりするんで。自分が話し相手で良ければ聞いていたいなと思ってます」。
そんなRinsagaの気持ちもあってか、『Find』はリサイクルショップ以上の意味を持ち始めている。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110553/column2406-kitakyusyu-rinsaga14.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461260" /></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>地域が魅力を放ち始めるきっかけは、新しい商業施設ができたとか、有名な誰かが評価してくれたとか、そんなことじゃない。誰かが始めた小さなことからコミュニティが生まれ、それがじわじわと拡大していく。それが狭いエリアで連続して起きて、コミュニティ同士が程よい距離感で繋がっていくことで、その地域全体が熱を持ち始める。そしてその熱は簡単には冷めない。
『Find』がある小倉北区の馬借・中島エリアはまさにそんな場所。</p>

<p>繁華街からは少しばかり離れているけど、古着屋、雑貨屋、喫茶店、ギャラリー、バーなど規模は小さいけど個性あるスポットが群生し、それぞれが”たまり場”になっていて、程よく繋がるエリアになっている。</p>

<p>その中で『find』は、これまでになかった慈愛に満ちた”たまり場”になりつつある。多様な人が集うから、本来なら交わることのない趣味も嗜好も世代も異なる人との出会いもある。
Rinsagaがこんな優しい場を作ってしまうなんて、どうにも不思議だけど、気がつけば彼が北九州に来て初めての夏を迎える。</p></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2024/06/05110547/column2406-kitakyusyu-rinsaga15.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-461259" /><figcaption>「大事な人にちゃんと謝れてないとか、こんなはずじゃなかったとか、後悔とか。思うことは残り続けるんだろうけど、いま少しずつ自分のことを好きになれてる気がします。見渡せばやさしくていい人たちがいる、幸せなことに。素直に北九州に来て良かったなと思ってます」</figcaption>
</figure></div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>今回の記事、取材から書き上げるまでに三か月もかかってしまいました。３月末には入稿のつもりでしたが、もう夏が迫っております。とりあえず、書けてよかった。</p>

<p>ところで私事ですが、最近、ある雑誌の取材を受けました。
公務員でありながら、こういう動きをしていると変わった人物とみられるのか、たまに取材依頼をいただきますが、滅相もございませんと全部お断りしてます。特に話すこともないってのもあるし、何よりも「〇〇な公務員」みたいな枕詞で括られてしまいがちなので。
でも今回は旧知の編集者とカメラマンからの依頼。何度も案件を共にした彼らなら、ちゃんとイシカワを理解して、表現してくれるという安心感があったのでOKしました。結果、取材というより、東京から遊びに来た友達と街をぶらぶらする感覚で、とても楽しい時間になりました。でも、ポーズをキメて写真を撮られるのは慣れないですね。やっぱり裏方がいいです。</p>

<p>では、最後にイシカワがおススメする音楽とか。</p>

<p>早くも今年のベストに出会っちゃったかも。
みんな大好きクルアンビン、４年ぶりのアルバム『A LA SALA』。彼らはこういう繊細なサウンドの方がいいよね。個人的にはここ数年の音は少し分厚すぎて、あまり心地よくないと感じてました。それは、いろんなアーティストとのコラボに偏りすぎていた事が原因なのは明らか。彼ら自身が原点回帰を志向し、メンバーだけで本来の音作りに取り組んだ今作はとても嬉しいのです。</p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Khruangbin『A LA SALA』</strong>
<iframe style="border-radius:12px" src="https://open.spotify.com/embed/album/1PeC1ckDJSzYHkwo6JHbP2?utm_source=generator" width="100%" height="352" frameBorder="0" allowfullscreen="" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy"></iframe></p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>もうひとつ。現在、クルアンビンとUSツアー中というジョン・キャロル・カービー。個人的にも大好きなアーティストで、stones throw recordsから2023年にリリースされた『Blowout』はトロピカルで心地いい、超おススメのインストアルバムなんですが、日本で撮影されたMVがとても熱いので見て欲しい。こういうのが、いいんだよ。</p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>John Carroll Kirby - Mates (Official Music Video)</strong>
<div class="movie_wrap"><iframe width="700" height="394" src="https://www.youtube.com/embed/AIzlFCRSigg?si=6EKf_sv-d8BA7Kfg" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div></p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p>じゃ、またね。</p>
</div>



<div class="profile">
<h3 class="profile-title">INFORMATION</h3>

<p class="name">イシカワ</p>
<p class="text">北九州市うまれ。北九州市在住。北九州市職員。</p>

<p class="name">Rinsaga</p>
<p class="text"><a href="https://www.instagram.com/_rinsaga_/">Instagram</a>｜<a href="https://ditto.fm/saga-rinsaga">アルバム『Saga』</a></p>

<p class="name">Find</p>
<p class="text">〒802-0076 福岡県北九州市小倉北区中島1-3-5 1F
<a href="https://www.instagram.com/find_kitakyu/">Instagram</a></p>
</div>










<p>© Qetic Inc.</p>
</article>]]>
</description>
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		<guid isPermaLink="true">https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/kitakyusyu-tachinomi-culture/455719/</guid>
		<title>北九州と立ち飲みとカルチャー｜「とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー」第3回</title>
		<link>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/kitakyusyu-tachinomi-culture/455719/</link>
		<comments>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/kitakyusyu-tachinomi-culture/455719/#respond</comments>
		<pubDate>Fri, 29 Sep 2023 12:00:15 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[船津晃一朗（FFF）]]></dc:creator>
		<category>6</category>

		<guid isPermaLink="false">https://qetic.jp/?p=455719</guid>
<![CDATA[<summary><p>コラム「とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー」第3回は「北九州と立ち飲みとカルチャー」について。「Nutopia」や「田口商店　小倉店」をご紹介します。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="1920" height="1440" src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163211/column230927-kitakyusyu-12-1920x1440.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" decoding="async" /></figure><div class="text-box fade-up">
<p>こんにちは。<strong>イシカワ</strong>です。</p>

<p>改めて少しだけ自己紹介させてください。
普段は福岡県にある北九州市役所で働いていますが、週末は北九州や福岡のカルチャースポット巡り、レコードをディグり、コーヒーと酒を飲み、くだらない話をして生きています。</p>

<p>このコラム「<strong>とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー</strong>」はイシカワが、気になる人やスポットをディグしつつ、ついでにいま心を捉えて離さない音楽や書籍もご紹介というコンセプトですが、あまり形にとらわれず、北九州ローカルのストリートカルチャーをボムしていきます。</p>

<p>前回の<a href="https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/munguni/450408/" rel="noopener noreferrer" target="_blank"><u><strong>munguni編</strong></u></a>から随分と間があいてしまったのは、容赦ない夏の暑さが全てのやる気を削り取っていったから。
ここにきてようやく酷暑が通り過ぎてくれたようなので、すっかり重くなった腕をふるって書き始めます。
「<strong>北九州と立ち飲みとカルチャー</strong>」について。</p>
</div>

<div class="separator"></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163211/column230927-kitakyusyu-12.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-455730" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>先日、北九州市で「角打ち」が減少しているという報道がありました。

<p>「角打ち」というのは「カクウチ」と読んで、かなり簡単に言えば「酒屋さんのイートインスペースでの立ち飲み」のこと。イートイン付きのコンビニがあるけど、まさにそれと同じで、会計を済ませた商品を酒屋内のイートインスペースでいただくという、北九州のみならず全国各地で古くからある立ち飲みスタイルです。</p>

<p>まあ、実際には座って飲める店もあれば、後払いの店もあるし、酒屋さんがやってないけど角打ちとして認知されている店もあったりするので、角打ちの定義も結構あいまいです。</p>

<p>報道によると、この「角打ち」はかつて北九州地域には沢山あったけど、経営者の高齢化が進み、跡を継ぐ人もおらず廃業を余儀なくされ、徐々にその数を減らしてるってことだった。</p>

<p>角打ちが次々と姿を消しているというのはシビアに体感していて、北九州市にはイシカワが勝手に「レジェンド」と呼んでいた名店がいくつかあったのだけど、この数年でもう殆ど無くなってしまった。</p>

<p>中でも小倉北区紺屋町にあった「平尾酒店」は北九州角打ちの代名詞のひとつで、取材で幾度となくお世話になり、個人的にもしばしば立ち寄っていたお店だった。ZEN-LA-ROCKさんやnoncheleeeさんとお邪魔させていただいたこともあったので、店主のユカリさんはイシカワの顔を見るといつも、その場に少々不釣り合いなくらいに上品な言葉遣いで「ゼンラさんとノンチェリーさん、お元気かしらね」と、棚に飾られたサイン色紙に視線をやりながら、やさしい笑顔を向けてくれた。ローカルテレビ番組の撮影で松本人志さんやその他の有名人ともご一緒したこともあるのだけど、ユカリさんの口からは、なぜか決まってゼンラさんとノンチェさんの名前が出てくるのが不思議だった。</p>

<p>そのユカリさんは2022年に急逝した。突然の訃報はその日のうちに紺屋町やその周辺に広まり、悼む声があちらこちらから聞こえた。以来、お店の灯りは消えたままだ。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163122/column230927-kitakyusyu-1.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1377" class="alignnone size-full wp-image-455720" /><figcaption>通勤で毎朝夕、平尾酒店を通り過ぎるのだけど、その度に胸の奥がじわっと熱くなる。誰か、このシャッターを開けて、ふたたび明かりを灯してくれないかな。
</figcaption>
</figure>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>前述の報道によると、角打ちの店数は減少したとはいえ、北九州市内にはまだ65店舗もあるそうだ。正直、半分も知らない。まだまだ見知らぬ名店があるってことなのかもしれないから、それはそれで新たな発見を求めて掘ってみる価値もありそうだ。</p>

<p>しかしだよ。この連載を読んでいるようなカルチャーにどっぷりと浸ってる「そのスジの者たち」にとって、古き良きスタイルの角打ちがベストな立ち飲みスポットかというと、残念ながらそうじゃないかもしれない。角打ちでの話題ってのは、次の日には「あれ？なに話したっけ？」ってくらい、その時間、その空間だけの刹那で、揮発性の高いものだから。それが良い時もあるけど、物足りない時だってある。</p>

<p>そこで提案したいのが、２つの立ち飲みスポット。せっかく小倉にいるのなら、出張や旅行で小倉を訪れたなら、小倉のカルチャー事情に触れない手はない。感度の高い情報は感度の高い場所から得られるのだから。</p>
</div>

<h2 class="fade-up">愛と自由の理想郷 Nutopia</h2>

<div class="text-box left fade-up">
<p>JR小倉駅から徒歩15分の小倉北区馬借＆中島エリア。この界隈は小倉駅前に広がる商業地域のさらに南側に位置する、いわば小倉の下町。路地が複雑に入り組んでいて、住宅と商店が不規則に建ち並んでいる。</p>

<p>このエリアの価値軸は、頑張り過ぎないゆるさだったり、面白いことの探求だったり、あるいは完全なるカウンターカルチャーだったりで、単調な商業意識に染まることを拒否した特徴ある個店がひっそりと集まっている。</p>

<p>今回ご紹介する立ち飲みスポットNutopia（ヌートピア）は、この界隈の重要カルチャースポットであるヨーロピアン古着店Bloomy Days Vintageに併設されたカフェだ。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163818/column230927-kitakyusyu-2.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-455731" /><figcaption>Nutopiaは古着店内に設けられたL字カウンターで営業している
</figcaption>
</figure>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163128/column230927-kitakyusyu-3.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-455721" /><figcaption>Bloomy Days Vintageはヨーロッパ古着を中心に取り揃えた個性的なお店で、北九州内外から古着好きが集まってくる。Bloomy Days Vintageについては、後日しっかりとこの連載でお伝えしたい。
</figcaption>
</figure>
</div>


<div class="text-box left fade-up">
<p>ちなみにNutopiaとは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが1973年4月1日に建国を宣言した、コンセプチュアルな新しいユートピア国家（new utopia country）のこと。ジョンたちが言うには、理想郷であるNutopiaには、宇宙（cosmic）以外のルールは存在しない。Nutopiaには統治する政府すら存在せず、市民はあらゆる自由を享受できるのだとか。</p>

<p>とてもシンプルで、とても正しい。だけど、それを拒んで不自由を突き進む現実の世界って、いったい何だろうとか考えちゃうね。</p>
</div>

<div class="full-img-v fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163135/column230927-kitakyusyu-4.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-455722" /></div>

<div class="full-img-v fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163140/column230927-kitakyusyu-5.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-455723" /></div>


<div class="text-box left fade-up">
<p>さておき、そんな純粋無垢な自由思想にちなんだカフェスポットNutopiaでは、オーナーである池部夫妻が全国を旅してセレクトしたスペシャルティコーヒー（Tsuki Coffee／山形）やクラフトビール（ISLAND BREWERY／壱岐）などが提供されている。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163144/column230927-kitakyusyu-6.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-455724" /></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163149/column230927-kitakyusyu-7.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-455725" /></div>


<div class="text-box left fade-up">
<p>こちらでは、オーナーやスタッフたちからファッションや音楽の話はもちろん、小倉のカルチャースポットや、いま起きているローカルムーブメントなど幅広い情報を仕入れることができる。</p>

<p>また、ここを訪れるお客さんはバックグラウンドも年齢も多様で、しかも個性的で感度の高い人が多いから、彼ら彼女らとのおしゃべりもまた楽しい。基本的に古着店の営業中はNutopiaも営業していて、2023年10月からはバー営業も不定期ながら本格化するそうだ。ぜひ立ち寄ってみて、小倉のリアルなカルチャーにふれてもらいたい。</p>
</div>

<h2 class="fade-up">酔いどれレコ屋　田口商店小倉店</h2>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そしてもう1軒、小倉のカルチャー系立ち飲みスポットとしてご紹介したいのがこちら。本コラム初回でご紹介した北九州を代表する老舗の中古レコードショップ田口商店小倉店。もちろんレコード店なので、お酒は売っていないし、飲めるような場所もない。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163153/column230927-kitakyusyu-8.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-455726" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>しかし週末の夕方過ぎともなると、ビールを抱えた常連客が来店し、カウンターの隅で立ち飲みしている風景も珍しくない。</p>

<p>大量の音盤に囲まれ、缶ビールをあおりながら店主の川上さんとの音楽トークを楽しむという、最高の時を過ごすことができる。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163157/column230927-kitakyusyu-9.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="939" class="alignnone size-full wp-image-455727" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>初見さんにはハードル高いけど、レコードを掘りつつ、カウンターで盤をクリーニングしている川上さんに話しかけてみてはどうでしょうか。</p>

<p>とはいえ、いきなり声をかけるのはハードル高いよ……という方にちょっとしたヒントを。店内でブライアン・イーノが流れているときは店主二日酔いです。萩原健一やサンハウスなら店主絶好調です。ひとつの目安にどうぞ。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163201/column230927-kitakyusyu-10.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-455728" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>ちなみに、イシカワも頻繁にこちらで立ち飲みトークをしているので、合流も大歓迎です。</p>

<p>ただし、他のお客さんの迷惑にならないよう、節度を保つのがルール。この辺りは普通の角打ちよりも配慮が求められるのでご注意を。なんせレコード屋なんでね。</p>

<p>余談だけど、田口商店への愛をみんなで確かめ合うDJイベント「田口ナイト」もほぼ月例で開催しているので、こちらもチェックしてくださいませ。イシカワもたまにDJさせてもらっていますが、敷居が低いというか、敷居の無い、めちゃめちゃ楽しいイベントです。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/09/28163206/column230927-kitakyusyu-11.jpg" alt="とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー" width="1920" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-455729" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>というわけで、今回は小倉の立ち飲みスポットを2つ紹介しました。</p>

<p>まだまだオススメしたい、カルチャー系立ち飲みスポットがいくつかあるんだけど、また機会があればご紹介しますね。</p>
</div>


<div class="text-box left fade-up">
<p>さて、今回もシメにイシカワがオススメしたい音楽をいくつか。</p>

<p>今年は精神状態が浮ついていて安定していないからなのか、これ最高！間違いなく今年のベスト！っていう音楽との出会いがなかったんだけど、気になる一枚がNINJA TUNEからリリースされました。どうにも形容が難しいトリッキーなサウンドだけど、非常に芸術点が高い稀有なアルバムです。</p>

<p>ちなみにロイシン・マーフィーは90年代半ばにダンスミュージックシーンに登場したトリップホップユニットmolokoのメンバー。本作の後にmolokoの1stを聞き直してみて、ああそういうことかと、とても腑に落ちました。最高。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Róisín Murphy - Hit Parade</strong></p>
<iframe style="border-radius:12px" src="https://open.spotify.com/embed/album/6TrMvKGGUdJZv1eWbSM63U?utm_source=generator" width="100%" height="352" frameBorder="0" allowfullscreen="" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy"></iframe>
</div>


<div class="text-box left fade-up">
<p>もうひとつ。ここのところ良作をリリースしている韓国と台湾のドリームポップ／シューゲイザー勢。ADOYを筆頭に、The Fur.、Say Sue Me、‎Shin Hae Gyeong、Parannoul、FOG、I Mean Usなどなど、掘れば掘るほどカッコいい音に出会える。その中で異色の存在感を放つのが台湾の「恐龍的皮/The Dinosaur's Skin（恐竜の皮/ダイナソーズ・スキン）」という男女デュオ。男性がT-Rex、女性がTriceratopsを名乗り、恐竜のかぶり物をしてステージに立つ。彼らが言うには、その音楽はジュラシック・ポップというジャンルで、芸歴は6500万年という、聖飢魔IIを圧倒するロングキャリアを誇っている。そんな音楽性を狭めてしまいそうな世界観（設定）をまといながら、二頭の恐竜がMen I Trustを彷彿とさせる浮遊感あるメロディアスなポップスを奏でる。彼らの<a href="https://www.instagram.com/thedinosaursskin/" rel="noopener noreferrer" target="_blank"><u>インスタアカウント</u></a>もシュールで面白いのでチェックしてみてください。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>恐龍的皮/The Dinosaur's Skin - Millions of Years Apart</strong></p>
<iframe style="border-radius:12px" src="https://open.spotify.com/embed/album/1nHTRBCa7UYrlYxDxJRbOJ?utm_source=generator" width="100%" height="352" frameBorder="0" allowfullscreen="" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy"></iframe>
</div>


<div class="text-box fade-up">
<p>じゃ、またね。</p>
</div>



<div class="profile">
<h3 class="profile-title">INFORMATION</h3>

<p class="name">イシカワ</p>
<p class="text">北九州市うまれ。北九州市在住。北九州市職員。</p>

<p class="name">Nutopia
<p class="text">〒802-0076 福岡県北九州市小倉北区中島1丁目3-5 Bloomy Days Vintage内</p>

<p class="name">田口商店　小倉店</p>
<p class="text">〒803-0812 福岡県北九州市小倉北区室町2丁目1−4</p>

<a href="https://www.instagram.com/nutopia_kokura/?hl=ja" class="btn" target="_blank" alt="Link" rel="noopener noreferrer">Nutopia</a>

</div>

<p>© Qetic Inc.</p>
</article>]]>
</description>
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		<guid isPermaLink="true">https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/munguni/450408/</guid>
		<title>munguniが紡ぐ不思議な物語｜「とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー」第2回はStones Throwにイラストを提供する不思議なアーティストをご紹介</title>
		<link>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/munguni/450408/</link>
		<comments>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/munguni/450408/#respond</comments>
		<pubDate>Fri, 26 May 2023 10:00:13 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[石川裕之]]></dc:creator>
		<category>6</category>

		<guid isPermaLink="false">https://qetic.jp/?p=450408</guid>
<![CDATA[<summary><p>北九州の気になる人やスポットをディグしつつ、ついでにいま心を捉えて離さない音楽や書籍を紹介するコラム。第2回目は北九州を飛び出して、隣町の山口県下関市で暮らし、〈Stones Throw〉にイラストを提供する不思議なアーティスト・munguniをディグします。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="1920" height="1920" src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124133/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni5-1920x1920.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="munguni" decoding="async" srcset="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124133/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni5.jpg 1920w, https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124133/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni5-300x300.jpg 300w, https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124133/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni5-720x720.jpg 720w" sizes="(max-width: 1920px) 100vw, 1920px" /></figure><div class="text-box fade-up">
<p>こんにちは。<strong>イシカワ</strong>です。</p>

<p>改めて少しだけ自己紹介させてください。
普段は福岡県にある北九州市役所で働いていますが、週末は北九州や福岡のカルチャースポット巡り、レコードをディグり、コーヒーと酒を飲み、くだらない話をして生きています。</p>

<p>このコラム「<u><strong><a href="https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー</a></strong></u>」はイシカワが、気になる人やスポットをディグしつつ、ついでにいま心を捉えて離さない音楽や書籍もご紹介というコンセプトですが、あまり形にとらわれず、北九州ローカルのストリートカルチャーをボムしていきます。</p>

<p>第2回目は北九州を飛び出して、隣町の山口県下関市で暮らす不思議なアーティストをディグします。</p>
</div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>夕暮れ時の小倉の街で西鉄バスに揺られながら、次のコラムをどうしようかと考えていた。初回の田口商店が好評だったため、結構なプレッシャーを感じていて、焦っていた。絶対に失敗できない......などと悶々としていたところ、〈<strong>Stones Throw</strong>〉にイラストを提供しているアーティストが下関市にいるというタレコミが飛び込んで来た。
地方都市と超有名レーベルの組み合わせ、めちゃくちゃ面白い、これなら田口商店と遜色ないと飛びついたものの、この安易な判断は間違いだった。</p>

<p>捉えどころがなく、何を考えているか分からない。時間をかけて取材したけど、文字にするとどうしてもきちんと伝えられている気がしない。今回はそんな人物について。</p>
</div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>〈Stones Throw〉はLAに拠点を置くインディレーベル。アーティストでもあるピーナッツ・バター・ウルフ（Peanut Butter Wolf）が1996年に興し、マッドリブ（Madlib）やJ・ディラ（J Dilla）といったヒップホップ界の重要アーティストを輩出してきた名門レーベルだ。ピーナッツ・バター・ウルフが本当に良いと思った音楽だけをリリースしていて、それが〈Stones Throw〉の唯一無二の理念である。〈Stones Throw〉は裏切らない。だから、リスナーとの信頼関係も強固だ。</p>

<p>そんな特別なレーベルに関わりのある人物が近くにいるなら、是が非にでも会ってみたい！と接触を試みたところ、既に会ったことのある人物でした。</p>

<p>初めて会った日、彼は中古レコードを売っていた。この辺りではあまり出会うことのないレアな音源を揃えていて、この人が潜っている音楽の海の色や深さが窺える、素敵な品揃えだった。彼とはひと言ふた言交わした程度だったけど、不思議な空気をまとっているというか、独特な間合いを持った人だった。だから、彼のことはとても印象に残っている。あの人が<strong>munguni</strong>だったのか。</p>

<p>これまで表立った活動をしていなかったmunguni。
〈Stones Throw〉にイラストを提供したという経歴も、一切口外してこなかった。
「内面を覗かれるようで恥ずかしいし、自己評価もあまり高くなかった」ので、現実世界においては積極的に名乗り出て、作品を発表することもなかったとか。</p>

<p>munguniが通っていた小学校では、クラスメイトの多くが昼休みにイラストを描いていて、その影響で彼もペンを走らせた。鳥山明が好きでドラゴンボールの孫悟空を好んで描いていた。そこから描くこと、表現することに夢中になっていったのかと思ったら、中学生になってからは水泳に没頭。描くことから遠ざかっていた。</p>

<p>再び絵を描き始めたのは大人になってから。インスタグラムの存在が大きかった。
2012年11月、サービスをローンチして間もないインスタから次々に流れ来る画像に刺激を受けて、誰かが投稿した人物をひたすら模写した。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124152/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni3.jpg" alt="munguni" width="1829" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450425" /><figcaption>munguniのイラストは複雑性を排した線画のみで構成されていることが多いが、
当時は写実的な描写も多かった。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>急に思い立って始めた模写は、1週間もするとスラスラと満足いくレベルで描けるようになった。さらに1ヶ月後には大好きなレーベル〈Stones Throw〉のアーティストたちを描くことに夢中になった。ちなみにレーベルのアーティストでは、マッドリブのビートが好きだという。乾いていて、濁った感じが心地よいのだとか。</p>

<p>その頃munguniはインスタで見つけたFolerioという人物が気になっていた。〈Stones Throw〉の創始者であるピーナッツ・バター・ウルフに似ているからだ。もっと言えば、ピーナッツ・バター・ウルフが長髪のカツラを被っているだけにしか見えなかった。Folerioとピーナッツ・バター・ウルフが同一人物か確信はなかったが、munguniはFolerioのイラストを描き、“folerio is pbw?”とコメントをつけて投稿したところ、Folerioから“who pbw?”と返信があった。
これがmunguniと〈Stones Throw〉との初コンタクト。2012年12月24日のことだった。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124146/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni1.jpg" alt="munguni" width="1920" height="1267" class="alignnone size-full wp-image-450424" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>以来、ピーナッツ・バター・ウルフ（あるいはFolerio）がインスタに新たな画像を投稿すると、即座にイラストを描き、アップした。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124127/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni4.jpeg" alt="munguni" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450420" /><figcaption>Folerio by Munguni
</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そういうことを続けていると、ピーナッツ・バター・ウルフ周辺の人が投稿に反応してくれるようになった。ピーナッツ・バター・ウルフの投稿をからかうようなタッチで描いていたから、みんなよく笑ってくれた。
munguniは「びっくりさせたかった」とその動機を語る。</p>

<p>こうしたSNS上のやりとりがきっかけとなって、munguniは〈Stones Throw〉からアートワーク制作の依頼を受けるようになっていった。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124111/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni13.jpeg" alt="munguni" width="1920" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-450418" /><figcaption>Boiler Room（2015）
</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124044/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni14.jpg" alt="munguni" width="1920" height="1910" class="alignnone size-full wp-image-450414" /><figcaption>Tiny Hearts - Stay（2013）</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124039/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni15.jpg" alt="munguni" width="1920" height="1712" class="alignnone size-full wp-image-450413" /><figcaption>Fred Everything – Re-Works（2015）</figcaption>
</figure></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124158/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni2.jpg" alt="munguni" width="1877" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450426" /><figcaption>munguniの作品は全て手書き。裏写りする薄い紙に油性マジックで描く。
裏から見たときの濃淡具合がいいのだとか。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そして2015年、想像だにしていなかった大きな依頼がやってきた。
「来年〈Stones Throw Records〉が20周年を迎える記念に本を出したい。全部で68ページあるから68人のアーティストを描いて送ってくれ」そんなメッセージとともに、ピーナッツ・バター・ウルフからアーティスト名が書かれたリストが送られてきた。
munguniは「ピーナッツ・バター・ウルフに選んでもらいたかったから」という理由で、依頼を大幅に超える250もの作品を描き、送りつけた結果、全100ページに増量して発行された。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124020/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni16.jpg" alt="munguni" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-450410" /><figcaption>Book of Stones Throw illustrations by Munguni（2016）</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そして、まさかのまさかだけど、ここで燃え尽きてしまった。
2012年のクリスマスイブから始まったmunguniの一連の活動は、〈Stones Throw〉のアートワークを請け負うことがゴールだった。ピーナッツ・バター・ウルフに認められ、次第に単発の依頼を受けるようになった。それで満足だったところ、一冊まるごとmunguniによるイラスト集の発行という、夢以上の奇跡が起きてしまい、もうこれ以上の幸せは訪れないと思った。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124033/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni17.jpg" alt="munguni" width="1920" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-450412" /><figcaption>VEX RUFFIN - CONVEYOR （2017）</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>それから5年、目立った活動はなく、会社で働き、子を育て、家を建てた。
好きな音楽を聴きながら、下関の郊外で平穏に暮らしていた。</p>

<p>ところが気まぐれに、北九州で開催されたマルシェに中古レコードを売りに来たところ、小倉の音楽マニアに見つかってしまい、あっという間に人生初の個展を開くことになった。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124106/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni10.jpeg" alt="munguni" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450417" /></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124057/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni11.jpeg" alt="munguni" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-450416" /></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124137/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni8.jpeg" alt="munguni" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-450422" /></div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124052/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni7.jpeg" alt="munguni" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450415" /></div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124027/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni6.jpeg" alt="munguni" width="1830" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450411" /><figcaption>折り紙に絵や文章を綴るのは、折り紙に夢中な子供の影響を受けているから。
日々、読み聞かせている絵本の影響も大きい。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>munguniの作品に触れていると、とてつもなく無垢な人という印象を持つのだけど、彼と話をしてみると、実はそうではないらしいことに気付く。
ピーナッツ・バター・ウルフの気を引くためにしたインスタ投稿も、周到に戦略をめぐらせたうえでの行動だった。
北九州で中古レコードを販売した時も、実は手放したくないレコードを数枚、散りばめていたそうだ。そしてそれを手に取る人がいれば、その人とは通じ合えるだろうという、そんな罠も仕掛けていた。</p>

<p>munguniがこうして活動を再開したのは偶然ではなく、ひょっとしたら彼が事前に用意したシナリオ通りなのかもしれない。彼がレコードを携えてマルシェに出店すれば、僕らのようなカルチャーホリックな人たちと接点を持つのは容易だろう。そして彼の経歴を知れば当然に話題となり、彼が何もしなくても、勝手に活動するための場を用意してしまう。
こうして今、彼について書いていることすら、彼が紡いでいる不思議な物語のワンシーンであり、全て仕組まれたことではないかという気がしてならない。
それは考え過ぎなのは分かっているけど、全て否定するのは困難だ。</p>

<p>munguniによると、今回小倉で開催された個展をきっかけとして、今後も創作活動を活発にやっていくそうだ。彼の表現は絵を描くことから、物語を書くことにも広がりを見せている。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/05/19124120/column230519-culture-of-kitakyushu-munguni12.jpeg" alt="munguni" width="1907" height="2440" class="alignnone size-full wp-image-450419" /><figcaption>最新作にして問題作、『要録　3年P組　マキオアキオ』
マキオアキオについての担任教師による長編記録。
</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>munguniとは結構な時間をかけて話もしたけど結局よく分かんないし、こうして言語化するのも、もうお手上げっていう状況なので、あとは直接本人に聞いてもらいたい。そうして、彼の物語の一部になるのも悪くないでしょ。</p>

<p>ちなみにmunguniが住む下関市は海と山に恵まれた穏やかな土地。特に海はめちゃくちゃキレイなのでぜひ一度は足を運んでもらいたい。</p>
</div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>では、最後にイシカワがオススメしたい音楽。
10年ぶりにリリースされた都市レコードの新譜。「都市生活者の悲しみを唄うサッドコアバンド」っていうキャッチのとおり、沁みわたる。泣ける。泣け。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<iframe style="border-radius:12px" src="https://open.spotify.com/embed/album/4vpm3Isl9QNHxvoQSXM6oT?utm_source=generator" width="100%" height="352" frameBorder="0" allowfullscreen="" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy"></iframe>
</div>

<div class="profile">
<h3 class="profile-title">INFORMATION</h3>

<p class="name">イシカワ</p>
<p class="text">北九州市うまれ。北九州市在住。北九州市職員。
<a href="https://www.instagram.com/hi_gh_er_8/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">Instagram</a></p>

<p class="name">munguni</p>
<p class="text"><a href="https://www.instagram.com/munguni/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">Instagram</a></p>

</div>

<p>© Qetic Inc.</p>
</article>]]>
</description>
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		<title>とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー｜第1回は「田口商店　小倉店」をご紹介！</title>
		<link>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/taguchi-shoten/446245/</link>
		<comments>https://qetic.jp/column/culture-of-kitakyushu/taguchi-shoten/446245/#respond</comments>
		<pubDate>Fri, 17 Mar 2023 10:00:44 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[石川裕之]]></dc:creator>
		<category>6</category>

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<![CDATA[<summary><p>はじめまして。イシカワです。 縁あってコラムを掲載することになりました。よろしくお願いします。 少しだけ自己紹介すると、普段は福岡県にある北九州市役所で働いていますが、週末は北九州や福岡のカルチャースポット巡り、レコード [&hellip;]</p>
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<description><![CDATA[<article><figure><img width="1920" height="1280" src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/02/14153451/column-taguchi-1920x1280.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" decoding="async" /></figure><div class="text-box fade-up">
<p>はじめまして。<strong>イシカワ</strong>です。
縁あってコラムを掲載することになりました。よろしくお願いします。

少しだけ自己紹介すると、普段は福岡県にある北九州市役所で働いていますが、週末は北九州や福岡のカルチャースポット巡り、レコードをディグり、コーヒーと酒を飲み、くだらない話をして生きています。

このコラム「<strong>とびだせ 北九州の週末カルチャーディガー」</strong>はイシカワが、気になる人やスポットをディグしつつ、ついでにいま心を捉えて離さない音楽や書籍もご紹介ということで考えていますが、あまり形にとらわれず、北九州ローカルのカルチャーをボムし続けたいと思います。

第1回目は北九州市小倉のレコードショップ「<strong>田口商店</strong>」をディグしてみます。</p>
</div>

<div class="separator"></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>北九州界隈のレコードディガー（音盤蒐集家）が集まる「田口商店　小倉店」。JR小倉駅から徒歩10分、小倉の街を南北に貫く紫川のそばにある小さな中古レコードショップ。その名は全国に轟いており、小倉を訪れたミュージシャンやDJが真っ先に立ち寄るスポットだ。ちなみに、看板はない。何年か前の台風で飛ばされてしまい、以来、そのまま。特に不都合は無いそうだ。

目測でざっと30平米ほどの店内に、ぎっしりと音盤が詰まっている。店頭在庫は驚愕の5万枚らしい（が、実際の数は誰も知らない）。主力は80年代以前の歌謡曲。もちろん洋楽やジャズ、クラシックもある。誰が買うのか分からない、地元の学校の校歌や会社で配られたであろう社歌のレコードもある。田口商店はディーラー買い付けをしていないので、店頭買取した物がそのまま棚に並ぶ。なので、ある時、急に特定のジャンルが充実したりする。発売日の決まっている新譜なら在庫があるうちにゲットすればいいけど、田口商店のような中古専門店では、偶然で刹那な一期一会を前のめりに掴みに行くしかない。小倉のレコードディガーたちは、「その時」を逃さないため、頻繁に田口商店に足を運んでいる。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14154756/column-taguchishouten-2.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-446375" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そんなディガーの聖地とも言える田口商店だけど、イシカワ宅から徒歩圏内ということもあって、ちょいちょいお邪魔してます。また、少し前まで北九州市のプロモーションを担当する部署にいたので、取材や撮影でも度々お世話になっていました。</p>

<p>田口商店とは公私にわたり少なからぬ縁があるものの、しかしこうして向かいあってみると、ココって昔からあるけど、そもそもいつからあるんだろう？　福岡市にも同名のショップがあるけど、どんな関係？？　以前からモヤっと疑問だったことを小倉店の川上さんに聞いてみました。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14162838/column-taguchishouten-3.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1920" height="2560" class="alignnone size-full wp-image-446379" /><figcaption>川上さん（週の後半、木曜日から日曜日にお店にいらっしゃいます）</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>川上さんは大学進学を機に地元広島を離れ、小倉にやってきた。学生時代はバンド活動に明け暮れたそうな。そんな川上さんが同店でバイトを始めたのが1992年3月。当時はレコードに代わってCDが主力メディアの座を奪った時代。大きくて手軽さに欠けるレコードの市場が急速に縮小し、中古レコードが主力の田口商店の売り上げも厳しくなり、小倉店を閉めようかという話が浮上していたそう。</p>

<p>川上さんは、せっかく見つけたバイト先が無くなるのは困るので、レコードを売りに売りまくったそうだ。それが奏功して業績はV字回復。閉店は回避され、バイト入りから1年経たずに川上さんは店長になった。異例のスピード出世だった。</p>

<p>中古レコードショップ界の島耕作こと川上店長は店舗の内装にも手腕を発揮。天井まであったレコード棚を低くし、それまで棚で塞がれていた窓を開閉できるようにした。店内にやわらかな光が差し込み、風が吹き抜けた。次にレコード棚の上に観葉植物を置いた。まばゆい緑葉が風に揺れる、リラックス空間が完成した。が、窓が再びレコード棚で塞がれ、観葉植物が姿を消すまでそれほど時間はかからなかった。川上さんは笑いながら「そういう時期やったんよね、たぶん」と語る。</p>

<p>そんな気分屋の島耕作に、最近の北九州の中古レコードの動向を尋ねてみたところ、意外にも「メタルが来てる」と。もともと北九州にはメタルファンが多くて、入荷したそばから売れていくそう。かつてのHR／HMブームを通過した40〜50代に混じって、若者も買っていくらしい。このチルな時代にどうやったらメタルに辿りつけるのか、不思議だ。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14175812/column-taguchishouten-9.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-446400" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>さて本題の田口商店の歴史だけど、今から50年前に遡る。創業者の田口南司社長が1969年、福岡市の赤坂に田口商店を構えたのが始まり。九州初の中古レコード屋だったとか。その後、1980年代に小倉店と福岡店が続々とオープンした（小倉店は現在と同じ場所で、福岡店は中央区大名で今はもう無い。ちなみに、福岡市界隈で田口商店と言えばKEYAKI店ですが、小倉店とはルーツを同じくするものの、現在では別経営となっている）。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14163831/column-taguchishouten-4.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1920" height="1440" class="alignnone size-full wp-image-446380" /><figcaption>福岡店が存在した頃のショッパー（左）
小倉店のみになった頃のショッパー（右）</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>川上さんによれば、田口商店はもともと中古レコード屋ではなかったそうだ。「ちょっとしたファンシー雑貨（笑）」を中洲の路上で売っていたのが始まりで、徐々にレコードの取り扱い数が増えていったということらしい。

音楽好きが高じて始めたお店ということではなかったため、レコードの値付けも画一的で、当初は定価の1/2が売りに値になっていたそうだ。そこから徐々に市況に応じた値段がつくように進化していったが、現代のようにレア盤に数万円のプレ値がつくようなことはなく、売れそうなものはちょっと高め、そうでないものは控えめに、くらいのものだった。

ちなみに田口商店のキャラクターは「ミュー太」。命名は田口社長だが、キャラクターは公募で選ばれたものだとか。その姿かたちからは、音楽的なものが一切感じられないのはなぜなのか。</p>
</div>

<div class="full-img-v fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14164925/column-taguchishouten-6.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1280" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-446383" /></div>

<div class="full-img-v fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14164928/column-taguchishouten-7.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1280" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-446384" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>ショッパーのミュー太と、段ボールのミュー太、微妙に顔つきが違うのも気になる。さらに、田口商店KEYAKIのHPを見ると「ミュータ」と表記されている。「ミュー太」と「ミュータ」、微妙な表情の差、この違いにどんなストーリーが隠れているのか。

「ミュー太最高やろ〜！　俺、田口社長のこと大好きやったんよ」と、川上さんは社長との思い出をたくさん話してくれた。前述の路上で売っていた「ちょっとしたファンシー雑貨（笑）」のこと、西鉄グランドホテルで福岡の経営者を前に壮大なテーマパーク事業計画を発表したこと、お客さんに配布していたブラックジョーク満載の「変な証明書」のこと。どこまで本気で、どこまで冗談なのか分からない、この辺りのエピソードは機会があれば改めてご紹介しますね。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><figure><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14170442/column-taguchishouten-8.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1280" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-446389" /><figcaption>小倉店に残されている「変な証明書」のカタログ。
コンプライアンス都合で、お見せできるものが少ない（笑）。</figcaption>
</figure></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>さて、田口商店　小倉店に話を戻します。創業者である田口社長が1980年代に開いたこのお店は、存続の危機を乗り越え、2000年代に川上さん含む２名の共同経営に移行した。尊敬する社長はいなくなったけど、大切な看板も台風で飛んで行ったけど、屋号そのまま、現在まで田口商店の灯りをともし続けている。

このショップの魅力は、レコード高騰の近年にあって、昔から変わらない良心的な価格。7インチシングルだと百円で買えるものがたくさんある。LPも1000円以下のものが大半。どんなに高くても2000円ってところ。だから、制服姿の中学生がお小遣いでレコードを買いに来たりする風景も珍しくない。最近DJを始めた若者たちも足しげく通い、川上さんと音楽談義をしながら、情報と盤を仕入れている。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14180302/column-taguchishouten-10.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1280" height="1920" class="alignnone size-full wp-image-446402" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そして最近、田口商店小倉店を巡り、新たなムーブメントが発生している。＜田口ナイト＞である。

2021年にスタートした、田口商店小倉店を愛する者たちによるDJイベントで、ほぼ毎月、小倉の音楽スポット<u><a href="https://megahertz.jp/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">MEGAHERTZ</a></u>で開催されている。最初は「田口で買ったレコードでDJしよう」という趣旨だったけど、最近はどこで買った盤かは関係なくなってる説がある。田口を愛するか否か、その「心のありよう」が問われるという次元にまで昇華された高熱量の沼イベントだ。幸運にも＜田口ナイト＞の夜に小倉にいるなら、ぜひその洗礼を浴びてもらいたい。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2023/03/14180614/column-taguchishouten-11.jpg" alt="とびだせ 週末カルチャーディガー｜「田口商店　小倉店」" width="1920" height="1280" class="alignnone size-full wp-image-446403" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>田口商店については、ネタがあり過ぎて語りつくせないので、ほどよくキリのついたこの辺で第1回目はおしまいです。</p>

<p>では、最後にイシカワがオススメしたい音楽。寒さが続く日には、柔らかで心地よい音が恋しくなるもの。今冬は静かに心に火を灯しながら、Tomagaのラストアルバム、岡田拓郎の新作で春待ちです。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Tomaga - Intimate Immensity</strong></p>
<iframe style="border-radius:12px" src="https://open.spotify.com/embed/album/5uU3uLAmcSsZUpTjNLu59H?utm_source=generator" width="100%" height="352" frameBorder="0" allowfullscreen="" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; fullscreen; picture-in-picture" loading="lazy"></iframe>

<p><strong>Takuro Okada - Betsu No Jikan</strong></p>
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</div>

<div class="profile">
<h3 class="profile-title">INFORMATION</h3>

<p class="name">イシカワ</p>
<p class="text">北九州市うまれ。北九州市在住。北九州市職員。</p>

<p class="name">田口商店　小倉店</p>
<p class="text">〒803-0812 福岡県北九州市小倉北区室町2丁目1−4</p>

</div>




<p>© Qetic Inc.</p>
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