みなさん、こんにちは! 年が明けて、新日本プロレスでは2018年も早速熱い展開が続いていますね! 1月4日は数々の激闘が繰り広げられ、1月5日は多くの事件が起き、また2018年もずっと目が離せない展開となりそうです。そんな中、1月9日からスタートしている<FANTASTICA MANIA 2018>。

本場メキシコのルチャ・リブレ(※1)の団体CMLLから数々のルチャドール(※2)達が来日し、新日本プロレスのトップレスラー達と激闘を繰り広げる、まさに日本で行われるルチャの祭典!! 今回はそんな<FANTASTICA MANIA>を前に、2017年衝撃の凱旋帰国を果たし、今回の<FANTASTICA MANIA>での活躍が非常に楽しみなSHO選手とYOH選手にインタビューをしてきました。

※1:メキシカンスタイルのプロレス
※2:ルチャ・リブレに出場するレスラー

Interview:SHO・YOH

——まずはメキシコでCMLLに出られていた時のお話から伺いたいのですが、日本との違いなど、むこうでの生活についてお話を伺えますか?

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YOH もう全てが真逆というか、日本はなんて素晴らしい国なんだと思いましたね(笑)。人はどちらの国も優しいんですけど、やはり道とかトイレとか日本は綺麗だし。ただ、その辺を諦めて慣れればメキシコも良い国だなって思いました(笑)

SHO あと行きの飛行機で僕は通路側だったんですけど、体格大きめのCAさんが通る度にお尻が当たって目が覚めて眠れなかったのを覚えてますね。寝不足と時差ボケと滞在地の標高の高さで、メキシコに到着してから1週間は1日12時間くらい寝てました。

YOH メキシコシティの標高って富士山の5合目くらいなんですよ。ボクサーの人がよく高地トレーニングで行ったりしてて。息もすぐあがるし、慣れるまではずっと眠たかったですね。

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YOH 酸素が薄いので、僕1回メキシコの焼肉屋で倒れたことがあるんですよ。炭火焼の焼肉屋だったんですけど、練炭みたいになっちゃったんでしょうね(笑)。

SHO その時は着いて1週間くらいだったんですけど急に「おまえのアミーゴ倒れてるぞ」って言われて、もうびっくりしましたよ。

——スペイン語は勉強して行ってたんですか?

SHO 時計で使う1から60くらいまでは勉強して行ったんですが、本当にそれくらいのレベルでしたね。あとはむこうに行って生活しながら覚えました。

YOH メキシコには約7ヶ月いたんですけど、その間には「何を食べたい」「どこに行きたい」などの生活には困らないくらいの簡単な会話はできるようになってましたね。

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——選手間のコミュニケーションはうまくいきましたか?

YOH やっぱり世界共通だなって思ったのは、下ネタから入ると会話が盛り上がるってことですね。だからまずはその辺の言葉から覚えました(笑)

SHO 下ネタのワードを「日本語で何て言うんだ?」って聞かれて、教えたらそのスペイン語を教えてもらって。そんなやりとりで仲良くなってましたね(笑)。

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——アメリカに拠点を移されて、またそこで変わったことはありますか?

YOH アメリカに行くと、今度はメキシコ人の優しさを再認識しました。メキシコ人は本当にフレンドリーで、よく家に呼んでもらったりしていたので。

SHO あと、メキシコは本当にルチャ・リブレが盛んなので、どこのジムに行ってもプロレスのリングがあるんですよ。でもアメリカだとリングがあるジムに行くのに車で2時間くらいかかるんです。

YOH でも、アメリカはジム自体も多いし、ジムの利用者もすごく多いんですよ。日本みたいにきっちり会員登録して身分証提示というのもあまり無いです。だから、アメリカではけっこう頻繁にいろんな場所のジムに行きましたね。

——アメリカでリングの練習ができるのは、もう試合会場くらいですかね?

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YOH そうですね。あとは時々ですがROHの道場に行ったりもしていました。

SHO 試合の間隔があいた時は、もうメキシコまで練習しに行ってましたね。

YOH 住んでた場所からメキシコまで300ドルくらいで行けちゃうんですよ。メキシコは物価も安くて、そんなにお金もかからないですし、タイミングが合えば次の試合までメキシコに滞在していました。

——日本に衝撃的な凱旋帰国をされた時の率直な心境を教えてください。

YOH やってやろうという気持ちと不安な気持ちがものすごく入り混じった心境でした。

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——やはり不安もありましたか?

YOH 正直ありましたね。

SHO 不安の方が大きかったですよ(笑)。だから、お客さんの盛り上がりが素直に嬉しかったです。

YOH スモークの中で登場して、スモークが引いて会場がワーッって沸いた時に「よかった」という安心感と共に「これは絶対にいける」という手応えを感じることができました。空気が僕らの味方をしてくれたので、その空気に自然に乗ることができたと思います。

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——SHO選手はアメリカでも髙橋ヒロム選手(当時のリングネームはカマイタチ)とも試合されていますよね?

SHO 僕のROHデビュー戦がヒロム選手とのシングルマッチだったと思います。

YOH 今じゃレアですよね(笑)。確か急に決まったんですよ。あれ、なんで組まれたんだっけ? たぶん、SHOとYOHの名前が並んでて、SHOの方が呼びやすかったんだと思います(笑)。

SHO アメリカは対戦カードをちゃんと事前に発表しない事が多いんです。だから当日行って相手がわかるというパターンもよくありましたね。

——海外に行ってる間は日本食が恋しくなりませんでしたか?

YOH それが、メキシコもアメリカも日本食のお店が意外と沢山あるんですよ。スーパーにも売っていたので、食に困ることはなかったですね。

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——逆にご当地の食べ物でよく食べていたものはありますか?

YOH 僕はよく1人でぶらぶらしてたんですけど、アメリカでお勧めのメキシコ料理屋があるんです(笑)。チェーン店なんですけど「チポトレ」というお店で、日本にもあるSubwayのメキシコ料理版みたいな感じで、すごく美味しいんですよ。それくらいメキシコ料理にハマってました。

——メキシコのタコスってやっぱり日本のものとは違うんですか?

YOH 全然違いますね。日本だとタコスってちょっとお洒落な食べ物じゃないですか。もうメキシコだと、屋台でいつ手を洗ったかわからないおっちゃんが作ってますからね(笑)。

SHO テーブルを拭く雑巾とかすごく汚いんですけど、メキシコの屋台のタコスは美味しかったですね。

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