はじめまして、ムラカミカイです。
普段は音楽を作ったり奏でたりして暮らしています。
音楽以外で好きなことは、本を読むこと、猫と遊ぶこと、自然の中にいること、映画を観ること、料理を作ること、そして、コーヒーを飲むこと。
これは、コーヒーについてのコラム。
毎朝コーヒーを飲むために目覚め、毎日コーヒーが飲めるから生きている。
そんな僕にコーヒーのことを語る場を与えてくれたQeticさんに感謝し、なるべくならば退屈にならないような文が書きたいと思っている。
コーヒーへ愛をこめて。
と、ここまで書いて数週間が過ぎた。
どう語るべきか僕は頭を抱えていた。
僕にとってコーヒーを上手く語ることはいつでも困難を極め、熱い想いを常にそれ以下の言葉でしか表すことが出来ない。
これは僕に限ったことではないと思う。誰だって好きなものについてはその対象への想いが強くなればなるほど、語る言葉を探すことは難しくなるはずだ。
散々思い悩んだ挙句「コーヒーの話なんて今更語り尽くされているじゃないか」という結論に至ってしまった。
僕が何を語ろうが、コーヒーについて詳しい人はごまんといるし、そういう人にとっては今更どんな知識も目新しいものではなく、退屈かもしれない。
僕が何を語ろうが、コーヒーに全く興味のない人はごまんといるし、そういう人にとってはどんな話も理解が出来ず、退屈かもしれない。
語り尽くせないコーヒーの魅力についてのコラム、何をどのように進めていくべきだろうか…
と、ここまで書いて数週間が過ぎた。
そんな折、たまたまある映画を観た。
『サイドマン:スターを輝かせた男たち』
これは歴史に残るブルースマンたちのバックで演奏していたミュージシャン、影の立役者たちにスポットライトを当てたドキュメンタリーだ。
歴史に名を残すのはフロントマンだが、それは、後ろで寡黙に演奏する彼らサイドマンがいてこそ。
何事も一つの要素で成り立つものなどない。
コーヒーもそうだ。
コーヒーの味には実に様々な要素が複雑に絡み合っている。
そしてそれらがコーヒーを引き立てている。
コーヒー豆の種類、鮮度、焙煎、淹れ方、飲み方、技術はもちろん、それだけではなく、飲むシチュエーション、つまり空間、季節、天気、一緒に何を食べるのか、誰と一緒に飲むのか、聴いている音楽、観ている映画、読んでいる本、仕事の前に飲むコーヒーなのか後に飲むコーヒーなのか、そして、精神状態、生活、人生、タイミング、ほかにも沢山。
それらを語ることがコーヒーの素晴らしさ魅力を最も上手く表現できるのではないだろうか。
こういったコーヒーにまつわるエトセトラを交えていけば上手く書けそうな気がする。
コーヒーや喫茶店、カフェのことはもちろん、コーヒーと音楽、コーヒーと映画、コーヒーと本なんかを。
時々脱線しながら赴くままに書いていけたらいい。
コーヒーが好きな人もそうでない人も楽しんでくれたら幸いだ。
コーヒーとその他のすべてへ愛をこめて。
ムラカミカイ