※『Mondo Alfa』に掲載されている内容を一部改変して転載したものです。

テレワーク人口の増加とともに、自宅で食事をする機会が増えたという話をよく耳にする。そんななか料理に目覚めた人も多いという。そんな料理をする時間や、自宅で手料理をいただく時間をより楽しく充実したものにしてくれるのが、洗練された料理ギアたちだ。この機会に、長きにわたって添い遂げられそうな、料理ギアを買いそろえたいという人もいるのではないだろうか。今回は、料理を“作る”ことを生業にし、そのライフスタイルも支持されている料理研究家の有元葉子氏に、実用性が高いだけでなく、美しさも兼ね備えた、6つの料理ギアをセレクトしてもらった。

「機能性を追求していくと、必然的にかたちも美しくなると思うんです」と語る有元葉子氏。これが、彼女が料理ギアを選ぶ際に絶対に外すことのできないポイントであり、今回の6つのアイテムは、すべて当てはまるという。値段の張るものもあるが、「それぞれの必要度に応じて、無理なく揃えていくのがいいと思います」(有元氏)。有元氏のセレクトを参考に、ぜひ気になる料理ギアも見つけてみてほしい。

有元氏の求める水切りかごを商品化したベストセラー

la base(ラバーゼ)水切りかご

料理研究家・有元葉子氏に聞く、見た目も美しい話題のキッチンツール6選 gourmet201127_mondoalfa_kitchen_1
la base DLM-8585 『水切りかご大(縦置きタイプ)3点セット』 ¥16,000(+税)

la base(ラバーゼ)』は、本当に使いやすいものが欲しいという思いから誕生した、有元葉子氏が監修するキッチン用品のシリーズだ。同シリーズの中でも、この水切りかごは、『la base』を代表する人気アイテムとして君臨している。
「これまでさまざまな水切りかごを使ってきた中で、気になった点を解決し、機能をとことん追求した水切りかごを作りました」。
水切りかごは水に濡れている時間が長く、雑菌が発生しやすいが、「水がたまりやすい底部のワイヤーの交差部分をなくし平行にしたことで、清潔が保て、掃除も楽にできます。極力無駄なラインをなくし、見た目の大きさよりも多くの洗い物を安定して入れられるようにデザインしました」。かごの下に、「敢えて少し斜めにした」というトレーをセットすると、トレーを介して水がシンクに落ちる仕組みになっている。サイドには、カトラリーや包丁などが置きやすい、ステンレスのポケットを付けることもできる。
「一切の無駄を省き、機能に徹底的にこだわった結果、この美しいデザインになりました。
用の美、とはこう言うことだと納得できます」。

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la base(ラバーゼ)

揚げ物は怖くない! 揚げ物が身近になる揚げ鍋

la base(ラバーゼ)揚げ鍋

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la base LB-098 『鉄揚げ鍋22cmセット』¥12,000(+税)

油はね防止ネット、揚げかごがセットになった『la base(ラバーゼ)』の鉄揚げ鍋も、「生産が追い付かないくらい人気のあるアイテムです」。家庭で揚げ物をする人が減った理由を考え、その問題点を解決するなかで完成した商品だという。
「油がはねるのが怖いとおっしゃる方が多くいらっしゃることを受け、油はねを防止する細かな目のネットを付けました」
油はね防止ネットは、油のはねを防ぐと同時に、蒸気もしっかり逃がしてくれる。鍋の中がよく見渡せるようにと、素材は反射する金属ではなく、ステンレスの黒色のメッシュを採用した。さらに、電気のフライヤーから発想を得た、揚げかごも付いている。
「これがいい働きをするんです(笑)。自分で上げたり下げたりでき、食材を油の中に浮かしたままあげられるので、鍋の底に食材がくっついて、衣を焦がしてしまうこともありません。二度揚げも簡単にできます。油が少量で済むという点でもおすすめです」
また、特に意識していなかったというが、「このかたちにしたところ、外側がほとんど汚れないという利点も。結果論ですが掃除も楽になりました。ぜひ自宅で気軽に揚げ物を楽しんでみてください」。

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la base(ラバーゼ)

毎日お菓子作りがしたくなる、お菓子作りの「相棒」

KitchenAid(キッチンエイド)ミキサー

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KitchenAid 『3.3L アルチザンミニスタンドミキサー(9KSM3311XHT)』 ¥73,980(+税)

「単機能で重い、そういう商品が結構好きなんですよ」と有元氏。この『KitchenAid(キッチンエイド)スタンドミキサーは、その代表格といっていい。アメリカでは、同社のミキサーを持っているのがステイタスともなっている。「ミックスするのに特化したアイテムで、長く愛用しています」。有元氏にとっては、「お菓子づくりの相棒(笑)。作業を手伝ってもらっているという感覚で使っています」。ほかの作業を行っている間に卵を泡立ててくれるため、「構えることなく、より気楽に、お菓子作りやパン作りができるようになりました。毎日使いたくなるくらい(笑)」。卵の泡立てをメインに使っているが、パン生地を作る時にも重宝しているという。
「ご自宅で日常的にお菓子を作られるという方は、持っていて損はないと思います」。

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KitchenAid(キッチンエイド)

シンプルでも多彩に使えるフードプロセッサー

Cuisinart(クイジナート) フードプロセッサー

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クイジナート 『フードプロセッサーL(DLC-192J)』 オープン価格

Cuisinart(クイジナート)』は、フードプロセッサーの代名詞にもなっているアメリカのメーカーだ。ボタンは、“オン”と、“パルス” “オフ”のみ。“機能が少なくて、その機能を極めた道具が好き”という有元氏の好みにもマッチする。
「一かけのにんにくも大量の玉ねぎもきれいにあっという間にみじん切りに出来ます。パーツをとり替えればキャベツやにんじんの線切りもあっという間です」。
ボタンを押してカットを任せるだけでなく、自分で加減を調節できる点も心強いという。
「肉のかたまりを自分好みの粗さにひき肉にしたり、魚のすりみを作ったり、パン粉作りもらくらくです。パンや餃子の皮などの生地作りには専用の刃を用いれば、手間要らずなのも嬉しいですね“私の大事な助っ人”です」。

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Cuisinart(クイジナート)

江戸時代創業の京都の老舗が作る、究極のもりつけ箸

市原平兵衞商店 京風もりつけ箸

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御箸司 市原平兵衞商店 『京風もりつけ箸』 ¥1,200(+税)~

1764年創業、京都の老舗・『市原平兵衞商店』の京風もりつけ箸も、有元氏が愛してやまないアイテムのひとつだ。江戸時代の末頃より、花板(料理長)のみに使用が許されたと伝わるものを、現代の用途に合わせて改良して販売しており、プロの料理人にも愛用する人は多い。
「上がヒモでくくられた、一般的な菜箸は使っているうちに狂いが出てもりつけもうまくいきませんが、こちらは竹製で表面に竹の皮が1枚付いていることもあり、長年使い続けても先端から上までぴったり揃っています。先端にまで神経が行き届くので思うように盛り付けが出来ます。使い古して飴色になった感じもまたいいんですよ」。
23㎝、28㎝、33㎝の3種類があり、有元氏は用途によって使い分けているという。
「上のほうが細くソゲていて、そこをヘラのように使い、辛子やワサビなど薬味などをすくうこともできます。料理の盛り付けには欠かせませんし、いちばん小さいサイズのものは、食事に利用される方もいらっしゃいます」。
そのほか、焼き物や炒め物に使える焼き物箸や、煤竹のお箸もお気に入りだという。

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市原平兵衞商店

思い通りに焼き上げることができる一生モノのオーブン

Miele(ミーレ) オーブン

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ミーレ 『電気オーブン(H6860 BP)』¥750,000(+税)

「『Miele(ミーレ)』の電気オーブンは、値段は張りますが、思い通りに料理を仕上げることができ、とても使い勝手がいいんです」。
日本のオーブンは250℃がマックスの場合が多いが、ドイツ製のミーレのオーブンは、「300℃まで短時間に、正確に温度が上がり、温度を下げる時も正確で、思い通りに焼き色を付けることができます。蒸気を噴射することもできるので(モイスチャープラス機能)、パンも上手に焼けますよ。汚れていても新品のように蘇る、クリーナー機能(熱洗浄機能)も魅力です(笑)」。

2015年にはドイツ本社工場を見学。そのものづくりの姿勢にも共感したという。
「材料はすべてドイツ製のものを使い、工場でしっかりと管理していました。どの製品を、誰が作ったかもわかるようになっています。みなさん誇りをもって仕事をしている、その志にも感動しました」。
購入には気合いが必要な価格帯だが、「長く思いどおりに使えるので、私にとってはすでになくてはならない料理ギアになっています」。

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Miele(ミーレ)

気になる料理ギアは見つかっただろうか。料理ギアひとつで、キッチンや家での食事を取り巻く環境は劇的に変化する。ぜひ、調理や食事の時間をもっともっと楽しくし、持っていることを自慢したくなるような、自身にとっての運命の料理ギアにであってほしい。この記事がその道しるべとなれば幸いだ。

PROFILE

有元 葉子(ありもと・ようこ)

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料理研究家
素材の持ち味を生かし、余分なものを入れない引き算の料理が人気。自分が本当によいと思える食材を使い、心と体が納得するシンプルなおいしさを追求。東京・田園調布で料理教室「cooking class」を主宰し、自由な発想でレッスンを行う。料理教室と同じ建物にある「shop281」では、自身が使う基本調味料や油、キッチン道具などが揃う。
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Text:長谷川あや