——では、この3組が出会ったきっかけというと?

小田 特にこの2人(山本と三浦)は、同郷(福岡)だしね。

三浦 同郷……っていうかまぁね。

小田 この2人(山本と三浦)が初めて会った時、寿福さん(〈FABTONE RECORDS〉代表:寿福知之)を(山本)幹宗に紹介する感じで、その場で、伊勢海老とかロブスターみたいなのを食いながらバチバチになっちゃった……。

山本 俺が軽々しく心を開くタイプじゃなかったんで……。

一同 (笑)。

岩本 だいたいファーストインパクトはね、あなたが問題だからね(笑)。

小田 幹宗は、ここ最近ピリピリしてないよね。昔は、ずっとイライラしてたもんね。

山本 ほんと最近よく言われるんだよね。

三浦 当時は、アンプを蹴飛ばして、ぶっ壊したりとか。ライブ中に。

岩本 不良とかじゃないもんね。近所のやばいおっさんみたいな。

一同 (笑)。

岩本 逃げようがないんだけど、殴られっぞみたいな。

【鼎談】一夜限り?の再結成The Cigavettes、HO17と、QUATTROフロントマンが解散/現在を赤裸々に語る In170619_3band24-700x467

——岩本さんが、「幹宗は昔、すごいやばかった」みたいな話をしてるのを読んだことがあるんですけど……。

岩本 さんざん言ってるのは、最初に俺が電話した時のことですね。

山本 あのー、キャッチボールしてたんですよね。

岩本 俺は当時Myspaceで連絡したんですよ。

山本 連絡してきたんですよ。うちのメンバーが、こんなの来たよって。でも、そんなの知らないし、とりあえずそんな風に連絡してくる奴なんて大したことないぞと。まぁ、何もわかってないんですけど。見てもないし聴いてもないから、なんか気持ち悪くて、無視してたんですよ。そしたら、人づてに電話してきて。その時俺、キャッチボールして遊んでたので、「今キャッチボールしてて忙しいから後にしてくれ。」って言って、電話を切ったのは覚えてます(笑)。

——電話に出たのに。

小田 なんで連絡をとろうと思ったの?

岩本 音源聴いて、めっちゃ良いなと思って。福岡でのライブもあったし、一緒にやろうかなと思って、満面の笑顔で電話したら、切られたっていう……。

山本 その後音源をMyspaceで聴いて、キングス・オブ・レオン(Kings of Leon)の出来損ないみたいなバンドだなと思ったのは覚えてます。

一同 (笑)

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——当時のお互いのバンドの印象は?

岩本 ここ(The Cigavettesと)は、一緒にライブとかやって、福岡行くたびに呼んでもらったりしてて。一緒にやってた時に、この人(山本)が、ローディーの友達がいるって紹介してもらって。結構後まで普通の地元の友達がローディーやってると思ってたんだよね。「ローディーの太郎です。」みたいな。

山本 俺は、冗談を投げっぱなしにする癖があるんだよ(笑)。

the cigavettes / out of the race

※The Cigavettesの客/ローディー時代の三浦太郎が登場するMV

——説明しないんですね(笑)。

岩本 多分、俺、THE BEACHESと一緒にやった時までローディーだと思ってた。福岡はそういうカルチャーなのかなぁと思って。

三浦 友達のバンドに遊びに行ったら、手伝わなきゃみたいな。

小田 強迫観念みたいな。

——でも言わなかったんですね。

三浦 いや、言っても、ここは邂逅しそうにないなと思ってたんですよ。音楽性的に。

山本 そうだよ、だってその時、太郎がやってたダサい音楽と、俺と岳士がやってたようなイケてるけど売れなさそうな音楽には、すごい溝があったもんね。

The Cigavettes – “(Just Need Some Changes, It’s Gonna Be) Alright”

——三浦さん、めちゃくちゃに言われてますよ。

三浦 でも当時、僕ら、メロコアのバンドとよくツアー回ってたから、やっぱりシーンとして邂逅しないなって思ってたから。

小田 メロコアじゃなかったしね。パワーポップでもないけどロックだけどみたいな。

三浦 一方、当時のQUATTROは、かっこよくて、寡黙で、お酒をたくさん飲む人たちっていう。

山本 それ、完全にワイルドな風貌に騙されてるね。

QUATTRO “Stone”(Live at DaisyBar)

小田 昔、ファッション雑誌かなにかで見たけど、岳士は、その当時ロン毛で革ジャンでピタピタのジーンズ履いてて、それが今のムードとか言って革ジャンの袖に腕を通さないんですよ。東京のバンドって、シャレとるなーって思った記憶はありますね。

山本 寅さんスタイル! その時、俺らジャージとか着てましたもんね(笑)。

小田 いや、The Cigavettesは、ステージの前に着替えたりしてただろ。ちゃんと、ドレスシャツとか着てたし。

山本 あんまり覚えてない(笑)。HO17は、ノリがやばかったっすね。

——どうやばかったんですか?

山本 酒の飲み方が汚い。俺らは、割と早い段階で大人の飲み方に。俺らもやる時はやるけど、食べ物の器に顔面突っ込んだりとかはしなかったです(笑)。あと、脱いだりとか。

三浦 大きな器に焼酎入れて海水浴っつって(笑)。

山本 俺らは、テキーラの入ったショットグラスを並べて、順番に飲んだりとかはしてたんですけど。でも、そういう品の無い行為はしてなかった。そういう時、率先して太郎と功太(元HO17:中原 功太)とヨモギ(HO17:山下蓬)がいるんだよね。

三浦 飲み会は本当に汚かったですね。先輩がやったら僕らもやるっていう……。

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——棲み分けがあったということなんですかね。

小田 サークルが出自のバンドと、各々自生してきたバンドの違いがあるんじゃないんですかね。

三浦 サークルに、ロックンロールっていう掛け声があるんですよ。先輩150人くらいが同じ場所で飲むんですよね、向こうの方で先輩が「ロックンロール!」って言ったら、みんな「ロックンロール!」って言って、後輩達は立ち上がって、一緒のお酒を飲むっていう。

山本 親御さんに、高い学費払ってもらってね。

——でも、最終的に仲の良い3組になっていくわけですよね。

三浦 憧れが、そもそも2バンドにあって。

岩本 ほんとに!?

山本 かっこよかったよねー、俺たち(笑)。

三浦 The Cigavettesは、最初Myspaceで聴いて、めっちゃかっこいいバンドがいる! ってマネージャーに言ったら、あるキッカケで、同じライブに出るっていう。それからですね。

the cigavettes / get off of my cloud

岩本 HO17と、QUATTROが、最初にライブやったのはいつだっけ?

三浦 東京来てからじゃなかったっけ。

山本 俺たちが、東京出て行った時も、まだHO17とQUATTROは、ちょっと違かったよね。しかも、今よりもっとジャンルの壁があった時代で。

岩本 多分The Cigavettesがいて3人で<ROCK’N’ROLL TRAIN TOUR>とかその頃。

山本 あれは、結構無理やりやったんですよ。

岩本 俺も、え!? HO17と一緒にやる!? って感じで。

山本 ノリが全然違う。何が違うってノリが一番違う。HO17は、

小田 なんか、タクトを振る人もいたしね。

山本 おちゃらけたノリで声も高いし。

一同 (笑)。

山本 やりだしたら、なんとも思わなかったけど。初めは、すごい違和感があった。自分の中では一緒にやるようなバンドじゃないけど、仲も良いし、みたいな感じだったよね。

HOLIDAYS OF SEVENTEEN 「Rocksident」

小田 そんなに、東京ほどジャンルが細分化されてなかったからね。もしくは、ampfolkとか? 

※ampfolk:HOLIDAYS OF SEVENTEEN加入前の伊藤健二、Nomson Goodfield(野村テツヒロ)が在籍していたバンド。

山本 THE WAGONとか。

小田 今で言う、DYGLみたいな。

山本 ampfolk、folk enoughとか。

三浦 懐かしい。

HOLIDAYS OF SEVENTEEN – You & Me – PV