——(笑)。話どんどん流れていってますけど、もともと話していたのは「大変だったこと」とかですよ。

岩本 カディオが入ってから結構大変なことが続いたので。

山本 首投げ事件とか?

岩本 首投げ事件(笑)。

山本 The Mirrazとのツアー中に揉めて、ライブハウスの店員さんに……。

岩本 カディオの正義感からの行動ね。いろんな人を巻き込んじゃうから。The Mirrazと俺らでやってた<常勝>ってイベントがあって、それのツアー中だね。でも、喧嘩なんて、その後も結構あるよね。

山本 でも、結構インパクトあったよね首投げ事件は。

岩本 詳細は置いといて。向こうの方も言い分があった上で、バンドマン同士で喧嘩になって、ライブハウスのスタッフがつかみかかられてワーッてやられたところを、ツアーを一緒にやっていたバンドの人間が入っていったらTシャツを破られて、それを見たカディオが……。カディオって基本的に「仲間に何してんすか?」みたいな正義感がめちゃくちゃ強いんですよ。で、仲間がやられているから、行かなきゃっていう……。おまけに、身体能力もすごいし。結構怖そうなバンドマンの方を、まだ高校生のカディオが、首掴んでそのまま投げるっていう衝撃的な投げ技が決まった試合がありましたね(笑)。

——試合があったんですね。

山本 バンド界隈は、ちょっとざわついてた。首投げって技があるんだっていう。

岩本 カディオの技よ。カディオ投げ(笑)。

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——大変だったのって、そういうことだけですか? 音楽的な話とか…。

岩本 音楽的な話はそんなに…大変なことなかったですからね。

山本 セールス伸び悩んだくらい。

岩本 そうそう。なんかセールスがついてこなかっただけくらい。

山本 本当はそれが一番いけない…(笑)。

岩本 やりたいことは、ある程度自分の技量不足とか自分のせいで、できなかったことはありますけど、やれてたと思うんで。そんなに音楽的に悩んだみたいなのは。

山本 幸いこの3バンドとも今では考えられない予算を使ってたんで。今じゃ、かけられないような額をかけてもらってましたね。特にこの人。

三浦 うちはね。

山本 このとっくりロンTのバンドの人のはね。ちょっと羨ましいくらい。で、その次がQUATTROで一番金なかったのがうちかもしれない。

三浦 いやいやいや。

岩本 そんなことはないでしょ。

山本 そんなことないかも(笑)。確かに、お金すごい使ったなと思って。

小田 お金集めるの上手だったしね。

山本 集めるのもね。駅の暗がりのとこで学生服着た兄ちゃんをちょっと…。

小田 喝上げ(笑)。

山本 おい、今から塾か? 晩メシか? っつって(笑)。

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——活動してる間は、相当充実していたんじゃないですか?

岩本 いや、ストレスがすごかったですね。多分みんなそうだと思うんですけど、音楽的には変に妨げられたこととかないし、ストレスなかったんですよ。バンドをやるってことだけでもストレスって半端じゃない、人間関係もそうですし。

——ツアーが大変だったりとか。

小田 カディオも預かるしね。

岩本 カディオも預かったり。

山本 どんどん歳も取っていくしね。

岩本 わざわざ辛いバンドやらなくともいいんじゃねぇのかな、みたいなのは歳を経るごとに強くなりましたね。

三浦 僕の場合は……曲を作ることがストレスでしたね。

小田 それ、そもそもじゃないの。

三浦 いや、自分だけで作るのは良くて。でも、僕の技術の問題で……。具現化することがメンバー任せだったので。それで、一回ギター(中原)が辞めたタイミングで、僕の趣味もどんどん変わってきて、でも、周りに任せてると、人のせいにしてるわけじゃなくて、決まった道にしか行かないですからね。

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山本 太郎のそういう純粋さと要領の悪さが、引き起こすドタバタストーリー。

岩本 さわやか3組ね。さわやか3組を大人がやってるみたいな。

一同 (笑)。

三浦 開き直るしかないみたいな。

山本 一回開き直ったもんね。俺が曲作ったもんね、一曲。

一同 (笑)。

小田 それって、いつ頃?

三浦 最後の方ですね。

小田 太郎が昔好きだった人の曲?

三浦 それは……それもですけどその前のアルバム。

——多分共同プロデュースしたアルバム『new school』ですよね。※2014年リリース

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三浦 ギターをガンガン弾いてもらって。そして、シンセまで。

山本 シンセも全部俺が弾いた。

HOLIDAYS OF SEVENTEEN 「ネオンライト」Music Video

——QUATTROは、今ライブを休止してるってことですよね? 解散ではないですよね?

岩本 解散ではないですね。

——ライブを休止したり、解散するまでに、お互い相談し合ったりはしましたか?

岩本 うち、結構急じゃなかった?

三浦 急だったけど、もうやらなそうだなって空気感はあった。

山本 でも、そういう女々しい相談は一切しなかったよね。まぁ、太郎はしたけどね。

一同 (笑)。

山本 俺らは一応、男同士のプライドとして、そういう弱音は言わないみたいなのはあって。

岩本 それは、太郎の良いところでもあってね。

山本 でも、太郎もテコでも動かない部分があるからね。

岩本 頑固なんですよ! すげー相談してくるくせに。

山本 こいつが一番頑固です。

一同 (笑)。

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小田 その辺り、フレンズではどうなの?

三浦 僕が頑固ってのはないですね。

山本 QUATTROがライブ活動辞めるのは、ウェブのニュースで知ったぐらいでしたよ。

岩本 俺も、止めると思ってなかったから。スタジオ入って、みんなでちょっと話して、メンバーが辞めたいとかそういうのじゃなくて、潮田から俺(岩本)が今100%でQUATTROに臨めないなら、やっていても意味ないから、一回休めば? って話になって。俺、基本的に潮田が大好きなんですよ。でも、潮田は俺の事を、そんなに好きじゃない。

一同 (笑)。

QUATTRO / ほどけた靴紐 from ALBUM “4”

山本 俺、トイレ行ってくるんで、真面目な話は今のうちに……。

岩本 それで、スタジオでその話が出たから、休止しようかって言うことになったんですけど。その日も俺、新曲書いてスタジオに持って行ってたので、そういうつもりではなかったんですけど、言われたらスッと入ってくる感じの状態ではあったんですよね。だから、特にバチバチとか変な喧嘩があったわけではなくて。

小田 一番は、一体力的な話じゃなくて、創作意欲的な?

岩本 QUATTROでやるべき曲が見えなくなっていたんですよ。真面目な話みたいになると嫌なんですけど……。

QUATTRO / LAST DANCE inc.NEW ALBUM “4” 2012.03.07 on sale

——真面目な話もしましょう。

岩本 前の年に、YOUR SONG IS GOODがアルバム『Out』をリリースしたんですよ。当時、俺らは最後に7inch『15D』を出したんですけど、その曲は、ハウスミュージックとかミニマルなものをバンド、ロックサウンドに落とし込んだようなサウンドで。それを、やろうと思ってたタイミングでYOUR SONG IS GOODがまさに同じようなことをやってて……。あれ!?

※たまたま、その場にフラッと現れたThe Cigavettes:篠崎光徳。

山本 (篠崎に)喋っていけばいいのに……。

篠崎 いや、大丈夫っす(笑)。

岩本 YOUR SONG IS GOODの音源のクオリティがすごく高くて、結構打ちのめされて。それでも、続ければいいのですが、人に先にやられちゃうとやりたくなくなる性分なので、一回引っ込めたんですよ。一回引っ込めちゃったら、二度目が出てこなかった……。それで、新曲をなかなか作れなくて、悶々とはしていたんですよ。

——バンドを続けるのって、相当難しいということですよね。

岩本 難しいですね。