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ゲスの極み乙女。でのスキルフルなコーラスワークや、indigo la Endの音色のレイヤーを豊かなものにする鍵盤など、プロフェッショナルなミュージシャンという側面。そしてフロントを張るDADARAYでの佇まい。えつこが約10年渡ってソロプロジェクトkatyushaとして初のフルアルバム、『I Like Me』を遂にリリース。その全容に迫った。

ゲスの極み乙女。でのスキルフルなコーラスワークや、indigo la Endの音色のレイヤーを豊かなものにする鍵盤など、プロフェッショナルなミュージシャンという側面。そしてエッジィなキーボード&ボーカリストとしてフロントを張るDADARAYでの佇まい。そのどちらも実力とセンスを感じさせる、えつこが約10年渡ってソロプロジェクト、として活動してきたことはコアなファン以外にどれほど知られているのだろうか。

人を好きになることで生じる自分の中の葛藤、彼氏彼女の関係でなくなっても消えない想い、好き嫌いで割り切れないこんがらがった気持ち。そうした誰にも思い当たる恋愛のもろもろ、20代という女性にとって様々な決断が刻々と迫られる時期ならではの焦燥が、ピアノの弾き語りや軽快なピアノロック、ジャズファンク的な高度なアンサンブルなど、音楽的には様々なアウトプットを獲得して、気持ちを沈殿させたり、逆に放出させたりする。シンガーソングライターとして、誠実で守りに入らない彼女のある種、ドキュメンタルな1stアルバム『I Like Me』にまつわると思われる事柄についてじっくり聞いた。

Interview:

——そもそもゲスの極み乙女。やindigo la Endに参加するようになった経緯はどういう流れなんですか?

indigo la Endとkatyushaが新宿のレッドクロスで一回だけ対バンしたことがあって、その時、indigoのベースは休日課長だったんですよ。で、社交的な方が課長ぐらいしかいなかったんです。でもその対バンした時に「せっかくだから音源、交換しましょう」って交換して、ツイッターもフォローしあったりして、たまにindigoのライブを見にいく程度の薄い付き合いを3、4年ぐらいして。で、2014年の年末に豊洲でゲスがライブをやるっていう時に、予定していたコーラスの子が急遽出れなくなって私に連絡が来て、それからですね。

そこから1、2ヶ月経った時に、「実はindigoでもコーラスをして欲しいんですけど」と。その時もトラ(代役)だったんですよ。で、その後、中野サンプラザ、赤坂ブリッツとかやって、それで終わるかなと思ってたら、ズルズル、「次のゲスなんだけど」「次のindigoなんだけど」みたいな感じで、気づいたらこんな状態になってました(笑)。

——川谷さんのすごい速度で曲を量産できる様子とか、一緒に活動している中で何か影響はあったりしますか?

indigoの“夏夜のマジック”でコーラスとピアノを弾かせていただいているんですけど、スタジオのマイクで録っただけの音源が送られて来て、「あ、こういう曲なんだ」と思って、いざレコーディング・スタジオに行ってみたら、歌を録るときに私が聴いていたデモの音源とは全く違うサビのフレーズになってて。私は一回作り込んだものは変えようと思っても違和感があって変えられない。けど、そういうのを全然臆することなくするんですよ、川谷くんって(笑)。結構最初は衝撃受けました。でもその切り捨てたメロディとはまた違ったパターンのいいメロディをすぐ作ることができるので、「すごい人なんだなぁ」みたいに思った記憶がありますね。

indigo la End「夏夜のマジック」

——作家としては刺激的な存在じゃないですか?

そうですね。作るメロディラインもコード進行も、私自身から出るものとは全然別次元のものが出てくるので、曲構成とかを聴いても「不思議だな」と思うことが多いし、自分的には違和感があるコード進行でも、バンドで合わせて一曲通して聴いてみると、意外とすんなり綺麗に流れる仕組みになっていたりとか、他の人にはないものをすごい持ってるなと思いますね。

——えつこさんのkatyushaも相当だなと思いますよ?

そうですか? ありがとうございます(笑)。川谷くん、すごいシビアな方なんで、これ作る前に自主で3曲入りのシングルみたいのを会場限定で作ったんですけど、結構ズタボロに言われて。「全然なってないし、全然カッコよくない」「ソロでやってく意味あんの?」みたいことを結構言われたんですよ。しかもみんなの前でそれを言われて、私も泣いちゃって。そっからもう絶対この人には自分の曲聴かせないって決めたんですね。

でも今回『I Like Me』をレコーディングしてる時も、「いつ俺に聴かせてくれんの?」みたいに聞いてくるので、「いや、ちょっと」みたいな感じでずっと断ってて(笑)。で、DADARAYのミックス確認の日に聞かれた時にちょっとたまらなくなって、「いやだってさぁ、覚えてないかもしれないけど、あん時、あんなスタボコ言って、あんな泣かされて、もう絶対聴かせるのやめたんだ」って言ったら、「ええ?それはさ、えつこのためを思ってじゃん?」みたいな(笑)。

——出た(笑)。聴かせたんですか?

「じゃあ、絶対文句言わないし、何にも言わないから!」って言われて。でも何も言わないからっていうのも怖いじゃないですか(笑)! 「いや、それはそれでちょっと。いいところがあったら言ってくれたらいいんだけど」って、データで送って。その後、課長とラーメン食べに行ってたんですよ。そしたらお店ついたらめちゃめちゃLINEが来てて。課長に「ヤバイヤバイ、またなんか言われる」って、恐る恐る開いたら、「歌がめちゃめちゃ良かったです」とか。ま、いろいろ褒め言葉だけじゃなく……。

——結局書いてくるんですね(笑)。

でもきつい感じじゃなくて、「もっとこうしたらこうなるんじゃない?」みたいな、気を使って柔らかく優しく言ってくれて。でも歌はすごく良かったし、初めてのアルバムなのにって言ってくれて、「良かった……(ホッ)」みたいな感じでした、そういえば。

——鍛えられますね。さて、肝心のアルバムのお話ですが、今回のアルバムはえつこさんの中ではどれぐらいの期間のものを収められたんですか?

全曲で考えると、一番最初に作った曲が“泣きそうだ”って曲なんですけど、それが二十歳ぐらいの、katyusha始めた時に、できてたのかな? できてたか。ソロになったタイミングかちょっと曖昧なんですけど。あと、最後から二番目の“We”って曲も同じ時期に作った曲なので、かなり古い曲であって。それからライブをやってって……、どれぐらいの時間軸だろう? でもリード曲になってる“I Like Me”は多分3年前ぐらいに、主軸となるものはできてて、そこにいざレコーディングするってタイミングで、しっかり構成を考えて歌詞をつけたって感じなんですけど。

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石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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