plan01_recruit_20170927

川崎区出身の若きラッパー&DJたちで構成されるヒップホップ・クルー「BAD HOP」が、9月6日(火)に2ndアルバム『Mobb Life』をリリースした。メンバーは、ともに<高校生RAP選手権>の王者であり、2WINというラップユニットを組む双子のT-PablowとYZERRを中心に、Tiji Jojo、Benjazzy、Yellow Pato、G-k.i.d、Vingo、Bark、DJ KENTA。初の全国流通作について、YZERRにインタビューを行った。

日本有数の工業都市、川崎。その中でも南部に位置する川崎区出身の若きラッパー&DJたちで構成されるヒップホップ・クルー「BAD HOP」が、9月6日(水)に2ndアルバム『Mobb Life』をリリースした。

BAD HOPのメンバーは、ともに<高校生RAP選手権>の王者であり、2WINというラップユニットを組む双子のT-PablowとYZERRを中心に、Tiji Jojo、Benjazzy、Yellow Pato、G-k.i.d、Vingo、Bark、DJ KENTA。これまで無料でのミックステープやCDという形でゲリラ的に日本のヘッズたちの注目を浴びてきた彼らが、満を持してドロップする初の全国流通作だ。

今回はBAD HOPの実質的リーダーであり、楽曲のクオリティ・コントロールも担うYZERRに、クルーを代表してインタビュー。生い立ちから、HIPHOPとの出会い、自身が描くラッパー像、そしてBAD HOPの未来までたっぷりと語ってくれた。

Interview:・YZERR

【インタビュー】川崎生まれHIPHOP育ち・BAD HOPが2ndアルバム『Mobb Life』でシーンの王道を行く badhop-1709082-700x1052
YZERR:写真上段・右から二番目

すべてのタイミングが合わさって完成した『Mobb Life』

——今回インタビューするにあたって、川崎に行ってきました。これまでライブを観に行ったり、20代のときにアルバイトの現場仕事で行ったりしたことはあったのですが、みなさんが住んでいるエリアまでは行ったことがなくて。少し行っただけで何がわかるわけではないのですが…みなさんと同じ景色を見ながら、『Mobb Life』を聴きたいなと思って。

ホントですか? すいません、ありがとうございます。

——9月6日発売の2ndアルバム『Mobb Life』ですが、制作はいつぐらいから始まったのですか?

3ヵ月前ぐらいですね。

——去年は無料での作品(『 1DAY』『 ALL DAY』)や、ライブ(『IRREGULAR BOUND』)がありましたが、それは最初から計画していたんですか?

最初からですね。まずはとにかく名を売るというのが一番の理由でしたが、正直……人からお金を取れるクオリティのものをつくれている自信がなかった。あと、たとえばJ-POPの方々もフリーでライブしたり、全国を回ったりを最初やると思うので、そういう感覚でみんなに知ってもらって、広まっていけばいいなという気持ちもありました。

——フリーで着実に支持を集めて、SNSも効果的に使ってバズらせていく。堅実かつ、昨今の風潮にもマッチした理想的な方法だと思いました。

全部のタイミングが良かったと思います。フリーでやった中の“Life Style”っていう曲がYouTubeでけっこうヒットしたり、双子のT-Pablowが出演した『フリースタイルダンジョン』でラップが注目され始めたりとか。すべてのタイミングが合わさって、今回のアルバムに繋がったんだと思います。

BAD HOP / Life Style – T-Pablow, YZERR (Prod by Gold Digga)

——『Mobb Life』というタイトルは誰がつけたのですか?

みんなで10何個、案を出してから決めた感じです。これまでは『BAD HOP〜』が多かったんですが、今回はそれを変えてみました。

——その理由は?

『Mobb Life』がすごくしっくりきたんですよね。仲間たちとMobb(=群れる)……自分たちらしくていいなと。

BAD HOP / Mobb Life feat. YZERR, Benjazzy & T-Pablow (Official Video)

——(アルバム)ジャケットが意表を突くシンプルさでカッコ良かったです。

これはMOB酒で、メンバーにこのタトゥーが入ってるんですよ。

——たしかT-PablowさんがTwitterにUPしていたのを見ました。本作は初の全国流通の作品になりますが、意識として変わった点はありますか?

めちゃくちゃ変わりました。やっぱこれまでは良くも悪くも「限定」してたんですよ。それに比べて今回はしっかり良いものをつくって、みんなに納得してもらいたいっていう気持ちをメンバー全員が持ってたし、音楽的にもキチンと細かいところまで気を配ってつくりました。

——制作はどのような流れで進めてるんですか?

みんなでトピックから出します。それが何十個と集まる中から、それは無いわ……それは良いわ……って詰めていった後にトラックを選びます。

——BAD HOPの魅力のひとつに、曲のトピックの面白さがあると思っていて。例えば“Black Bandana”から“Gucci Scarf”の流れとかは、B-BOYの象徴的なアイテムのひとつであるバンダナの巻き方の変化が、みなさんの成長の軌跡とリンクしているような感じで。

そういうイメージだったので、伝わってたならうれしいです。『BAD HOP 1DAY』とかも、話の筋は最初から最後まで繋がっていて。コンセプトがしっかり見えないアルバムは嫌いなんですよね。単純にいい曲がいっぱいある…みたいなのはミックステープでいいし、アルバムってなると全体の流れが大事だと思うので。

BAD HOP / Gucci Scarf feat. Vingo, Bark & G-K.I.D (Official Video)

——リリックもみなさんで持ち寄って相談しますか?

そうですね。あとこういうメロディが良いとか、メンバー同士で「これ歌ってみ?」みたいな感じでやったりもします。

——USのHIPHOPもよく聴かれると思うのですが、今回の制作中に聴いていた曲はありますか?

似過ぎると嫌なので、制作中は聴かないようにしてます。でも、日本で一番向こうのHIPHOPに詳しい自信が……いや、少し盛りましたけど、でも何本かの指に入れるぐらい、若手も含めてUSのHIPHOPを聴いてると思います。

——音の乗り方、声の乗せ方など、日本をメインで聴いてないんだろうな……とは思ってました。好きなラッパーは誰ですか?

Lil Pumpとか、Smokepurppとか……いっぱいいますね。たださっきも言ったように聴き過ぎるとまんまになっちゃうので、頭に入れるだけ入れた後に、まったく聴かない期間をつくります。あとは一曲丸々ではなく、2小節だけを延々とループしたりとか。

plan02_recruit_20170927
ラスカル

ラスカル

NaNo.works/編集者/メッセンジャー

編集プロダクション、メッセンジャー(自転車便)を経て、妻であり編集者の野中ミサキと「NaNo.works」を結成。紙&WEBメディアなどで企画・編集・執筆に携わる。

Qeticの最新情報をチェック!

友だち追加数