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MARIONETTE、ONLY YOUなどの名曲を含む「BOØWYのレパートリー全てを演奏する」というコンセプトで開催されたライブ、<“GIGS” CASE OF BOOWY>を収録したコンプリート盤が2017年8月7日にリリースされたBOØWY。そのキャリアを振り返り、グラム・ロック、パンク、ニューウェイヴなど世界の音楽シーンと共鳴、デヴィッド・ボウイ、エルヴィス・コステロ、ストーンズなどからの影響を振り返る。

デビューから35年、解散から30年を経た今も日本国内で多くの新規ファンに再発見され、数多のバンドに指針を与え続けている日本ロック界の伝説、。彼らは活動期間わずか6年という短さにも関わらず、日本のロック・シーンに決して消えない楔を打ち込み、現在に至るまで大きな影響を誇っています。

もし彼らがいなかったとすれば、今ほど日本で「ロック」が市民権を得ることもなかったかもしれません。音楽的な側面だけでなく、状況をガラリと変えたという意味でも、彼らが今の邦楽ロック・シーンに及ぼした影響は計り知れないほど大きい。そんなBOØWYが日本の音楽シーンに残した功績については、今さら語るまでもないでしょう。

今年2017年は、BOØWYがデビューを果たしてから35周年のアニバーサリー・イヤー。それを記念して6月には、2007年に初めてリリースされた紙ジャケリイシュー版6枚(3rd『』、4th『JUST A HERO』、5th『BEAT EMOTION』、6th『PSYCHOPATH』、シングル・コレクションの『SINGLES』、BOØWYの代表曲をロビン・スミスがオーケストラ・アレンジしたインスト・アルバム『オーケストレーションBOØWY』の6作品)と、98年リリースのベスト盤『THIS BOOWY』の初回盤紙ジャケが復刻。また、LAバーニーグランドマンにてカッティングを行った180g重量盤のアナログLP『JUST A HERO』、『BEAT EMOTION』、『PSYCHOPATH』の3作品もリイシューされました。

そして、アニバーサリー・リリース第二弾として用意されたのが、1987年7月31日の神戸ポートピア・ワールド記念ホールと、8月7日の横浜文化体育館での2日間に、「BOØWYのレパートリー全てを演奏する」というコンセプトのもとで行われたライブ、<“GIGS” CASE OF BOØWY>の全演奏曲目を収録したコンプリート盤です。絶頂期にあったバンドの鉄壁のアンサンブルと、会場の臨場感を追体験するのに、ピッタリの一枚と言えるでしょう。

BOØWY「IMAGE DOWN」 from ブルーレイ『“GIGS” CASE OF BOØWY COMPLETE』

BOØWY「B・BLUE」 from ブルーレイ『“GIGS” CASE OF BOØWY COMPLETE』

ただ、それだけではなく、キャリアを総括するこのライブ・アルバムを聴いて改めて感じるのは、彼らが同時代の海外ロック・シーンからの影響をオリジナルに咀嚼して進化し、その結果持つに至った表現の多様性の凄味。

デヴィッド・ボウイやエルヴィス・コステロからジミー・イート・ワールド、AFI、アダム・ランバートまで、ソロ・キャリアを通して多くの洋楽アーティストをカバーしてきた氷室京介。

日本が世界に誇るギタリストとして、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、ローリング・ストーンズといった錚々たる面々とステージで共演し、リー・リトナーやギャング・オブ・フォーの作品に参加した経歴を持つ布袋寅泰。

BOØWYの看板だったこの2人の天才は、バンド解散後の長きに渡るソロ・キャリアでも、事あるごとに海外の音楽の影響と接点を見せてきました。しかし、彼らはBOØWY時代(あるいはアマチュア時代)からリスナーとしても優れた耳と幅広い視野を持ち、海外の音楽シーンの動向をいち早く自身の音楽へと取り入れていたのです。そこで、本稿ではBOØWYと海外のロック・シーンとの接点を改めて紐解き、考察してみましょう。

BOØWYと海外のロック・シーンとの接点

“GIGS” CASE OF BOØWYを現在に再現。日本ロック界の伝説、BOØWYと海外音楽シーンの接点 music_boowy_1-700x934

デヴィッド・ボウイ、T-レックス、ロキシー・ミュージック グラム・ロックの影響

まず、彼らのルーツとして最も大きいのは、何と言ってもデヴィッド・ボウイ。上述したように直接的なカバーや共演もあり、氷室京介と布袋寅泰が若い頃から多大な影響を受けてきたことは本人たちの口から何度も公言されています。

また、BOØWYという名前は男ばかりだからという理由と合わせて、デヴィッド・ボウイにちなんで付けられたもの。初期は「暴威」という漢字表記のバンド名で活動していましたが、その表記は山本寛斎がデヴィッド・ボウイのワールドツアー用に製作した衣装の「出火吐暴威」と同じです。氷室京介の艶のある歌唱と、布袋寅泰の分厚く疾走感のあるロックンロール・リフの原点は、特にグラム・ロック時代のデヴィッド・ボウイと、その盟友だったギタリストのミック・ロンソンにあると言えるでしょう。

David Bowie – Ziggy Stardust (From The Motion Picture)

デヴィッド・ボウイだけに限らず、氷室京介と布袋寅泰のルーツは70年代前半のグラム・ロック全般にあります。デヴィッド・ボウイと並んで、グラム・ロックを代表するバンドと言えばT-レックスとロキシー・ミュージック。その2組から受けた影響も度々本人たちの口から公言されており、特に布袋寅泰はギターを始めたのはマーク・ボランがきっかけだと明言しています。

Roxy Music – Love Is The Drug

70年代と言えば、グラム・ロックと同時期にハード・ロックのムーヴメントが世界(特にイギリス)を席巻した時代でもありますが、BOØWYのルーツは徹底してハード・ロックではなく、グラム・ロック。後に日本のビジュアル系にも多大な影響を与えることになるBOØWYの耽美で刹那的な世界観は、元を辿ればグラム・ロックに端を発していると言えそうです。

青山晃大

青山晃大

ライター

1983年三重県生まれ、音楽ライター。〈サイン・マガジン〉〈CROSSBEAT〉他で執筆しています。最近はアメリカのヒップホップ・シーンに夢中。

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