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<title>Qetic - 時代に口髭を生やすニュースメディア”けてぃっく”</title>
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<description>ニュースメディア Qetic（けてぃっく）では、音楽、映画、芸能、アート、ファッション、グルメ、アプリ、コラム、アニメなど、最新トレンドから今ネットで話題のゴシップまであらゆるエンタメ・カルチャー情報をお届けします。</description>
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		<title>ブルガリアン・ヴォイスが織り成すハーモニーの歴史｜生の声の中に錯覚的にデジタルな質感が聴こえる響きの奇妙さ</title>
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		<pubDate>Wed, 04 Sep 2019 03:00:11 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[柳樂光隆]]></dc:creator>
		<category>6</category>

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<![CDATA[<summary><p>ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテが9月に日本へ来日。今回は、映画『COLD WAR あの歌、2つの心』や、イギリスのレーベル〈４AD〉、リオ・オリンピックなど、現代にも響くブルガリアン・ヴォイス（Bulgarian Voices）をピックアップし、その魅力や歴史を紐解く。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="1440" height="868" src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182052/music190829_Bulgarian-Voices_main-1440x868.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="" decoding="async" srcset="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182052/music190829_Bulgarian-Voices_main-1440x868.jpg 1440w, https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182052/music190829_Bulgarian-Voices_main.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1440px) 100vw, 1440px" /></figure><div class="text-box left fade-up"><p>
ブルガリアン・ヴォイス（Bulgarian Voices）はその名前の通りに、ヨーロッパの国ブルガリアで歌われている民族音楽で、歌ものの合唱音楽だ。

このブルガリアン・ヴォイスを説明するのにとてもわかりやすい映画がある。それは今年、日本でも公開されたパヴェウ・パヴリコフスキ監督による映画『COLD WAR あの歌、2つの心』。ブルガリアではなく、東ヨーロッパの北側に位置するポーランドが舞台だが、そのストーリーは実に興味深く、ブルガリアン・ヴォイスと繋がっている。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>映画『COLD WAR あの歌、2つの心』本予告 6月28日（金）公開</strong></p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/DYlykUE6EjQ" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>『COLD WAR』の舞台は1940年代からの東西冷戦直前のポーランドから始まり、主に冷戦下のソ連の支配下に置かれたポーランドと、亡命先のパリ。クラシックやジャズに精通したピアニストで作曲家の主人公ヴィクトルがオープンリールのレコーダーを車に積んでポーランドの農村を回りそこで歌い継がれているフォークソングを採集するところから始まる。その後、彼は国営の民族舞踊団に雇われ、そこで彼は自身が集めた素朴なフォークソングを舞踏団向けにアレンジし、その曲をポーランド各国から集まってきた精鋭の少女たちが歌い、踊った。その民族舞踊団にオーディションを受けにきた才能ある女性シンガーがもう一人の主人公のズーラで、そこで出会った二人が恋に落ち、くっついたり別れたりを繰り返すわけだが、そこに冷戦下の事情が絡んでくる。

これはおそらくポーランド国立民族舞踊団シュロンスクがもとになっている。1953年に作曲家スタニスワフ・ハディナが設立したこの舞踏団は、ポーランドのシュロンスク地方の歌や踊りを中心に、ポーランドの様々な地域のフォークソングを集め、そこにクラシック、オペラや宗教歌などをミックスした独自のアレンジの音楽を歌っていて、設立のために一万人を超える候補者を募りオーディションをしたとのこと。

これはまさにブルガリアン・ヴォイスの歴史そのものだ。1950年代にブルガリアの作曲家フィリップ・クーテフがブルガリアの各地の古いフォークソングを集め、それをアレンジしたものを、国営テレビ局の合唱団などが歌うようになって、現在のブルガリアン・ボイスのスタイルが完成されている。しかもブルガリアン・ボイスも女性を中心にした合唱団。つまり民間で歌われていた農村のフォークソングやダンスを採集して、それをブラッシュアップさせて、その国や民族を代表するような芸術として昇華させることを国家がサポートして、推し進めていたという意味では全く同じような現象で、それが社会主義化に置かれた東欧の国で起きていたわけだ。

ちなみにこのブルガリアン・ヴォイスは冷戦終了にともなう東西の交流の開始により、西側諸国に発見されて一気に広まった。それはルーマニアの村で演奏されてきたブラスバンドが発見されて世界中に注目されたジプシー・ブラスと同じ構造だ。ジプシー・ブラスに関していえば、ファンファーレ・チョカリーアやタラフ・ドゥ・ハイドゥークスと言ったバンドがベルギーのクラムドディスクやアメリカのノンサッチといった有名レーベルの手で、世界中へと広められていった。東欧の音楽が80年代以降に突如発見されてブームになったのには、そういった政治的な理由があったのは実に興味深い事実だ。</p>
</div>

<h2 class="fade-up">英国のレーベル〈4AD〉よりアルバムがリリースされ、世界的大ヒット</h2>

<div class="text-box left fade-up">
<p>ブルガリアン・ヴォイスを紹介したのはイギリスのレーベル〈4AD〉だ。スイスの音楽プロデューサーのマルセル・セリエが15年かけて集めたブルガリアの民族音楽を〈4AD〉に持ち込んだのがきっかけで、1986年に『Le Mystère des Voix Bulgares』（日本では、1987年に「ブルガリアン・ヴォイス／神秘の声」というタイトルでリリース）としてリリースされて、大ヒットした。とはいえ、1980年代にバウハウス（Bauhaus）、コクトー・ツインズ（Cocteau Twins）、デッド・カン・ダンス（Dead Can Dance）、ピクシーズ（Pixies）などなど、イギリス中心に、アメリカも含めロック系のバンドをリリースしていたレーベルがなぜ、ブルガリアの民族音楽をリリースしたのかと考えると不思議ではあるが、その双方の音楽を聴いてみればすんなり納得できる。</p>
</div>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182732/music190829_Bulgarian-Voices_1.jpg" alt="" width="1920" height="1893" class="aligncenter size-full wp-image-329321" /></div>

<h2 class="fade-up">80年代の〈4AD〉を代表するアーティストたち</h2>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Bauhaus - In The Flat Field</strong>
1978年にイギリスのノーサンプトンのアートスクールの仲間によって結成。
デビューアルバムに収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/8a2hGhamVwA" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Cocteau Twins - Pearly Dewdrops' Drops (Official Video)</strong>
1979年にビン・ガスリー（ギター）とウィル・ヘッジー（ベース）でバンドを結成。その後、エリザベス・フレイザーがボーカルとして加わった。1984年に発売された12インチ・シングル『The Spangle Maker』に収録されてる楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/s-5Xgw6d3h0" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Dead Can Dance - The Carnival Is Over (Official Video)</strong>
ブレンダン・ペリーとリサ・ジェラルドを中心に、1980年にオーストラリア・メルボルンにて結成。
1993年に発売されたアルバム『into The Labyrinth』に収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/mPDLJ1UU2Uk" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></div>
　
<h2 class="fade-up">もはやサイケデリック！ブルガリアン・ヴォイスの電子音のようなハーモニー</h2>

<div class="text-box left fade-up">
<p>一つは独特な歌唱法でモンゴルのホーメイを思わせる歌の音色、そしてもうひとつは不協和音満載の独特なハーモニーだ。その2つを組み合わせたサウンドは、教会音楽や聖歌のようなものと明らかに違う独特の響きと質感をもたらす。ホーメイのような喉声の非人間的な声質にまっすぐなビブラート無しの声をわざと不協和を生むようなやり方で、にもかかわらず音をぶつけるというよりは柔らかく幾重にも重ねて、ここでしかありえないような絶妙な響きを発生させると、その声の波は人間の声と共に、まるでサイン波のようなデジタルの音色にも聴こえてしまう。つまり、その不協和音は、現代の耳からするとそれはエフェクトをかけた声、もしくはもはやシンセサイザーの音色のように響いてしまう。そして、それは独特の空間性を生み出す。もはやコーラス・グループがハーモニーだけで作っている音楽とはとても思えないもはやサイケデリックなものだ。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>The Bulgarian Voices ANGELITE - Dumba</strong></p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/wGM8z8qeTDo" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そのまるで電子音のような音色やエフェクトを使ったような空間性が生む幻想的なサウンドは〈4AD〉で言えば、コクトーツインズのようなグループや、〈4AD〉のオーナーのアイヴォ・ワッツ＝ラッセルによるプロジェクトのディス・モータル・コイル（This Mortal Coil）あたりのサウンドがシンセを幾重にも重ねて作った浮遊感たっぷりの神秘的なサウンドのサイケデリアに通じるものがある。アイヴォ・ワッツ＝ラッセルはマルセル・セリエがブルガリアン・ヴォイスを持ち込んできて時にすぐにリリースを決めたそうだが、この自身のレーベルが扱っていたバンドとは全く異なるジャンルのサウンドから、共通するものをかぎ取ったのだろう。</p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>This Mortal Coil - Song To The Siren (Official Video)</strong>
〈4AD〉の創始者アイヴォ・ワッツ・ラッセルによる〈4AD〉所属のアーティスト集結した音楽プロジェクト。1984年に発売された第1作目のアルバムに収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/HFWKJ2FUiAQ" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>This Mortal Coil - Kangaroo (Official Video)</strong>
同じく1984年に発売され第1作目のアルバムに収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/WByGMjdejD4" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up"><p>またブルガリアン・ヴォイスに幻想性や神秘性をもたらしているのはブルガリアという土地が生んだ音楽ゆえの「無国籍感」もあるだろう。ブルガリアという国は黒海に面していて、南にギリシャ、北にルーマニア、東はイスタンブールを挟んだらもうトルコ。ヨーロッパの東側にあり、旧ソ連もすぐそこにあり、地中海や中東の文化とも近い場所だ。その地理的な状況に加え、歴史的にオスマン帝国化に置かれたこともあるので、ギリシャ、スラブ、オスマン帝国、ペルシャなど、様々な文化の影響を受けているのがブルガリアの特徴だ。例えば、ブルガリアン・ボイスが歌う曲の旋律ひとつとっても、ヨーロッパのものにも聴こえるし、アラブの要素も感じる。リズムにしても、ブルガリアの音楽を聴いていると、5拍子、7拍子が聴こえるが、9拍子や11拍子なども少なくないそうで、奇数拍子が当たり前とのこと。このあたりはほとんどイスラエルなどの中東のジャズのようでもある。そんなあらゆる文化が入り混じっているブルガリアの音楽は、ある意味でミクスチャー的であり、その地域性がはっきりと掴めないという意味では無国籍的な未知の国の音楽のようにも思えるし、それは架空の国の音楽のようなファンタジックさとも言えるもので、おそらくそれが神秘性にも繋がっているのだろう。そんな圧倒的な個性がブルガリアン・ヴォイスを世界中に広めた理由になったわけだ。</p></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>The Bugarian Voices ANGELITE - Jenala e Diulber Jana</strong></p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/UwxWoia6lls" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>The Bulgarian Voices Angelite: Kalimanko Denko</strong></p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/PWrn2tiuBmk" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<h2 class="fade-up">現代に響くブルガリアン・ヴォイス</h2>

<div class="text-box left fade-up">
<p>そんな80年代にブレイクしたブルガリアン・ヴォイスを今、フレッシュに聴く方法を教えてくれたのは三宅純だった。2016年のリオ五輪閉会式の日本パートの音楽を担当した三宅は“君が代”をブルガリアン・ヴォイス的なコーラスにアレンジして世界を驚かせた。ブルガリアン・ヴォイスをベースにしながら、不協和音による電子音的な響きの面白さは残しつつも、ビブラート無しの割合を増やしてより透明感を増やしているように思えた。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>【NHKリオ】2020へ期待高まる！トーキョーショー</strong></p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/sk6uU8gb8PA?start=96" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>改めて、これを聴いてみると、2000年代だったらシンガー・ソング・ライターのイモジェン・ヒープ（Imogen Heap）の“Hide And Seek”、2010年代だったらチャンス・ザ・ラッパー（Chance The Rappe）の“Summer Friends”だったり、フランク・オーシャン（Frank Ocean）の“Close to You”に聴かれるようなハーモナイザーで作ったデジタルなハーモニーの質感にも似ているように僕は感じた。ここにボン・イヴェール（Bon Iver）やカニエ・ウエスト（Kanye West）、ジェイムス・ブレイク（James Blake）といったヴォコーダーやハーモナイザーを駆使したシンガーやラッパーを加えてもいいかもしれない。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Imogen Heap - Hide And Seek（Official Video）</strong>
2007年グラミー･アワード新人賞にノミネートされているUK出身女性シンガー/ソングライター。
2005年に発売されたアルバム『Speak for Yourself』に収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/UYIAfiVGluk" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Chance The Rapper - Summer Friends （Coloring Book）</strong>
アメリカ・イリノイ州シカゴ出身のヒップホップ・アーティスト。
2016年に発売されたアルバム『Coloring Book』に収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/rT4wUByldo4" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box fade-up"><p><strong>Frank Ocean - Close to You</strong>
米ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれのR＆Bシンガー・ソングライター／ラッパー。
2016年に発売されたアルバム『Blonde』に収録されている楽曲。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/O15e_ktO2-4" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>それと並べて、シンガーのジェイコブ・コリアー（Jacob Collie）がハーモナイザーや多重録音で作り上げた挑戦的なハーモニーを並べて聴いてみるといい。近年、自身が提唱するネガティブ・ハーモニー理論を駆使したパフォーマンスで音楽シーンを席巻するジェイコブはそのハーモニーで誰も聴いたことがないような未知の音楽を聴かせてくれる天才だ。例えば、彼が歌う“Moon River”を聴けば、声を重ねたことで生まれる不協和音の響きが生む面白さと独特の情感をわかりやすく感じることができるはずだ。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p><strong>Jacob Collier - Moon River</strong>
様々な楽器を操るシンガー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして、2度のグラミー賞に輝いている天才マルチ・ミュージシャン。今年発売をした『Djesse Vol. 2』に収録されている。</p>
<div class="movie_wrap"><iframe width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/VPLCk-FTVvw" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div>
</div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>今だとジェイコブ・コリアーともコラボレーションしているベッカ・スティーブンス（Becca Stevens）や、ベッカの作品にも参加しているローラ・マヴーラ（Laura Mvula）、もしくはベッカやジェイコブともコラボしている大御所デヴィッド・クロスビー（David Van Cortland Crosby）のように刺激的なハーモニーを組み込むことで音楽をフレッシュに聴かせているミュージシャンたちと比べてみるのもいいかもしれない。

そういった現代的なハーモニーを通過してからブルガリアン・ヴォイスを聴き直してみると、ブルガリアン・ヴォイスが持つ生の声の中に錯覚的にデジタルな質感が聴こえる響きの奇妙さをより感じられるようになるだろう。</p>
</div>

<h2 class="fade-up">ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ来日公演2019</h2>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182058/music190829_Bulgarian-Voices_sub-artistphoto.jpeg" alt="" width="1920" height="1581" class="aligncenter size-full wp-image-329318" /></div>

<div class="text-box left fade-up">
<p>今回、来日するブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテは上記の国営テレビ局の合唱団メンバーらを中心に結成されたブルガリアを代表するグループだ。1993年の『From Bulgaria with Love』グラミー賞にノミネートされるなど、ワールドワイドに活動している。彼女たちが目の前でその声を響かせる時に、僕らはどんな響きを耳で、肌で、感じ取ることができるのだろうか。声が生むその響きは生で聴くと録音されたものとは全く違う触感や雰囲気を空気の振動で伝えてくれるはずだ。

今ほど、ブルガリアン・ヴォイスを「東欧の民族音楽」ではなく、「現代の音楽にも通じる異形のハーモニー音楽」として聴くのに最適なタイミングもないだろう。一度体験すれば、間違いなく、新たな扉が開かれるはずだ。

また9月29日（日）には、特別公演として笙アンサンブル「星筐-Hoshigatami-」とのコラボレーションも聴くことができる。「笙は雅楽でも使われる古くからある日本の楽器でなぜこの楽器が？」と思う人も少なくないだろう。しかし、このコラボレーションは決して突飛なものではない。むしろブルガリアン・ヴォイスと笙のサウンドを知っていれば自然な組み合わせであることがわかるはずだ。

例えば、大友良英が率いるONJO（Otomo Yoshihde Jazz Orchestra）には笙の奏者である石川高がメンバーに加わっていた。あくまで僕の印象だが、ここで笙は雅楽の楽器としてではなく、その特殊な音色を求められ、使われていた。動画等で笙の音色を確認してもらうとわかるが、その音色はまるで電子音のような響きに聴こえるときがある。アコースティックの楽器によるサイン波のようでもあり、それがサックスやトランペットなどの管楽器の中にあるとその不思議な質感が際立って聴こえて実に面白い。ちなみにONJOにはサイン波を演奏するSACHIKO Mもいることでまた興味深い作用が生まれている。

その笙の音色はまさにブルガリアン・ヴォイスが不協和音を発生させた時に生まれる響きとよく似ている。僕にとって、あの三宅純によるリオ・オリンピックでの君が代が面白かったのは、ただ単に君が代が面白い響きに生まれ変わっていただけでなく、僕の耳にはまるで笙のように、つまり刺激的なハーモニーの中に実に日本的な音が立ち上ってくるような気がしたからだ。

このブルガリアン・ボイス アンジェリーテ（The Bulgarian Voices Angelite）と笙アンサンブル「星筐-Hoshigatami-」のコラボレーションでは、あのリオ・オリンピックの時のサウンドに感じたものを目の前で体感できるのではないかと言う期待を僕は勝手に寄せている。そして、東欧のコーラスと日本の雅楽の楽器の響きが繋ぐものの中に、僕がジェイコブ・コリア―などを聴きながら感じている何かを読み解くためのヒントが聴こえてこないか、にも期待しつつ。</p>
</div>

<div class="text-box fade-up">
<p>Text by 柳樂光隆</p>
</div>

<div class="profile">
<h3 class="profile-title">EVENT INFORMATION</h3>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182737/music190829_Bulgarian-Voices_add.jpg" alt="" width="827" height="1169" class="aligncenter size-full wp-image-329322" /></div>

<p class="name">ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ特別公演
大地と天を繋ぐ、調和への祈り～ブルガリアン・ヴォイス×笙の響き～</p>

<p class="text">2019.09.29（日）
17:30開演（16:30開場）
すみだトリフォニーホール
S席（1F、2F）6,000円／A席（3F）5,000円／中学生以下2,500円（税込）
※当日券各500円増
※未就学児の入場はご遠慮くださいゲスト：笙アンサンブル 星筐-Hoshigatami-
主催・問：地球音楽プロジェクト実行委員会 03-3498-2838<img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/09/05142433/logo_kikinmark-e1567661167868.jpg" alt="ブルガリアン・ヴォイス" width="200" height="40" class="aligncenter size-full wp-image-330217" />
<a href="http://www.plankton.co.jp/angelite/index.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

<p class="name">ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ来日公演2019</p>
<p class="text">2019.09.21（土）
15:00開演（14:30開場）
茨城　つくば・ノバホール
一般5,000円／友の会4,500円
取扱い：ノバホール 029-852-5881
問・予約：つくば文化振興財団 029-856-7007
<a href="http://www.tcf.or.jp/exhibition/015383/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

<p class="text">2019.09.27（金）
18:45開演（18:15開場）
愛知　豊田市コンサートホール
一般4,000円／学生2,000円
問・予約：豊田市コンサートホール 0565-35-8200
<a href="https://www.t-cn.gr.jp/317/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

<p class="text">2019.09.28（土）
15:00開演（14:30開場）
東京　三鷹市芸術文化センター 風のホール
SOLD OUT
作曲・編曲・トーク：光田康典
問：三鷹市芸術文化センター 0422-47-5122
<a href="http://mitaka-sportsandculture.or.jp/geibun/wind/event/20190928/" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

<p class="text">2019.10.01（火）
19:00開演（18:15開場）
福井県立音楽堂 ハーモニーホールふくい
一般5,000円／ペア券8,000円／小～大学生半額
問・予約：ハーモニーホールふくい 0776-38-8288
<a href="https://www.hhf.jp/events/archives/1883" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

<div class="separator"></div>

<p class="name">ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ</p>
<p class="text">1952年に結成された国営テレビ局の合唱団が前身。現在は指揮者 KATYA BARULOVA の指導の下、全国から才能あふれる約20人の歌い手を集め、活動している。1987年にドイツのレーベル「JARO」と契約、国際的な活動を本格化させる。1993年にアルバム『From Bulgaria with Love』がグラミー賞にノミネート。ノーベル平和賞記念コンサート（1996ノルウェー）やモスクワ建都850年祭（1997ロシア）のほか、オランダやデンマークの皇族を前にしたパフォーマンスなど、世界的に注目度の高いイベントや催しに招かれ、名声を高める。1995年に初来日。阪神・淡路大震災の復興イベント参加や、和太鼓「鼓童」と共演するなど、大きな話題となった。
2019年は、日本・ブルガリア交流開始110周年、外交関係樹立80周年、外交関係再開60周年の「3つの周年」にあたる。この特別な記念の年に、最新作『ヘリテージ』を携え、来日ツアーを行なう。</p>

<div class="separator"></div>

<h3 class="profile-title">RELEASE INFORMATION</h3>

<div class="img-box fade-up"><img src="https://cdn.qetic.jp/wp-content/uploads/2019/08/29182746/music190829_Bulgarian-Voices_jacket.jpg" alt="" width="1920" height="1685" class="aligncenter size-full wp-image-329323" /></div>

<p class="name">『ヘリテージ ～未来への遺産』</p>
<p class="text">2019.05.26
ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
解説：松山晋也
VIVO-473／税抜2,500
01. カヴァルの音色／Kafal Sviri
02. 眠たげなヤナ／Na Yana Se Dremka Dreme
03. 森よ芽吹け／Listni Se Goro
04. さぁ、おいで／Mori Aida, Aida
05. ショップ地方の歌／Shopska Pesen
06. 美しきヤナ／Diulber Jana
07. ギゴ、私の息子よ／Gigo, Mamin Gigo
08. 眠りに落ちて／Zaspalo E Chelebiyche
09. 独身のおじいさん／Ergen Deda
10. 嫁の嘆き／Besrodna Nevesta
11. 同胞のための祈り／Molitva Za Blijnija
12. 聖母／Borogorodiza
13. あなたはチューリップ…？／Lale Li Si ...?
14. ３羽のナイチンゲール／Tri Bulbula Peyt
15. 聖ラザロの日のための２つの歌／Dve Lazarski Pesni
16. タパンを叩いて／Tapan Bie
17. メフメティオ～私の愛／Mehmetio
<a href="http://www.plankton.co.jp/473/index.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">詳細はこちら</a></p>

</div><p>© Qetic Inc.</p>
</article>]]>
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		<title>インタビュー &#124; ジャズ・ピアニストの山中千尋が最新作『ユートピア』で挑んだジャズとクラシックの融合</title>
		<link>https://qetic.jp/interview/chihiroyamanaka-pickup/297340/</link>
		<comments>https://qetic.jp/interview/chihiroyamanaka-pickup/297340/#respond</comments>
		<pubDate>Fri, 05 Oct 2018 03:00:48 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[柳樂光隆]]></dc:creator>
		<category>6</category>

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<![CDATA[<summary><p>日本が世界に誇るジャズ・ピアニストの山中千尋。2018年11月には同年6月に発売したアルバム『ユートピア』を携えての全国7箇所を回るホール・ツアーを開催する。最新作『ユートピア』の収録曲の中には、今年生誕120周年のジョージ・ガーシュウィンや生誕100周年を迎えたレナード・バーンスタインの曲も収録。今回、アルバム『ユートピア』のコンセプトやフリードリヒ・グルダからの影響、理想とする音楽のあり方としてのユートピアについて語ってもらった。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="1200" height="800" src="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2018/10/interview181005_chihiroyamanaka_01-1200x800.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="" decoding="async" /></figure>日本が世界に誇るジャズ・ピアニストの<a href="https://qetic.jp/?s=%E5%B1%B1%E4%B8%AD%E5%8D%83%E5%B0%8B" rel="noopener" target="_blank"><strong>山中千尋</strong></a>。2018年11月には同年6月に発売したアルバム『<strong>ユートピア</strong>』を携えての全国7箇所を回るホール・ツアーを開催する。

今回の最新作『ユートピア』の収録曲の中には、今年生誕120周年のジョージ・ガーシュウィンや生誕100周年を迎えたレナード・バーンスタインの曲も収録されている。これまでとは異なり原点でもあるクラシック音楽に立ち返りジャズ・アレンジを施した。本作のテーマはジャズとクラシックの融合だと言えるだろう。

山中千尋がクラシックを取り上げたのはなぜだろうか。アルバム『ユートピア』のコンセプトやフリードリヒ・グルダからの影響、理想とする音楽のあり方としてのユートピアについて語ってくれた。

<h2>Interview：山中千尋</h2>
<a href="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2018/10/interview181005_chihiroyamanaka_02.jpg"><img src="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2018/10/interview181005_chihiroyamanaka_02.jpg" alt="" width="1200" height="800" class="aligncenter size-full wp-image-297347" /></a>

<strong>——まずはアルバムのコンセプトから聞かせてください。</strong>

今年はレナード・バーンスタインが生誕100周年、ジョージ・ガーシュウィンが生誕120周年の年なんです。この2人のアメリカのクラシック音楽の巨匠から立ち返って、クラシックの曲を取り上げてみたいと思ったのがきっかけです。この2人の作曲家の曲だけではなくて、それぞれが影響を受けた作曲家を取り上げて一つのアルバムにしてみたいと。私の原点でもあるクラシックに立ち帰る意味もありますね。「どうしてクラシック？」っておっしゃる方が多いので説明すると、ジャズのスタンダードって、スタンダードは標準って意味なので、より多くの人が知っている当時のブロードウェイの歌曲とかをスタンダードと呼んで、それをフェイクしてジャズの素材にしてきたんです。そういった意味で、クラシックって知られていますし、ポピュラリティもありますし、ジャズの素材としていい素材だなと思っていて。一度、『モルト・カンタービレ』ってアルバムを2014年に出しているんですけど、もう一度、ジャズのスタンダードとしてクラシックを扱ってみたいと思ったんです。

<strong>『モルト・カンタービレ』限定盤DVDダイジェスト</strong>
<div class="movie_wrap"><iframe width="700" height="394" src="https://www.youtube.com/embed/dArSMJcprNY" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe></div>

<strong>——もともとのジャズの成り立ちから、ジャズの中の要素を考えるとクラシックの比重ってめちゃくちゃ大きいですもんね。</strong>

もともと「ジャズって何か」って言ったら、教会音楽が変形したものとも言えるし、その教会音楽っていうのはクラシックの元になるものなんですね。クラシックと、アフリカン・アメリカンとか、サウス・アメリカンのグルーヴが一緒になって、ジャズになっているので、もともとジャズはクラシック音楽をルーツにしている部分もあると思います。

<strong>——今回選んだ曲の作曲者はガーシュウィンやバーンスタインと何かしらの関係があるものってことですか？</strong>

そうですね。バーンスタインは指揮者でもあったので、ここで取り上げているような作曲家の曲は指揮しています。ガーシュウィンはもともとクラシックの作曲家になりたくて、ルーツはクラシックにあります。正統的なクラシックの教育は受けていないとガーシュウィンは言っているんですけど、晩年は（モーリス・）ラヴェルに師事したいとか、そういう風にアプローチしてクラシックの中で自分の名を上げたかったっていうのもあるんです。ラヴェルはガーシュウィンの才能を認めて「ガーシュウィンは2流のラヴェルに師事するんじゃなくて、ガーシュウィンらしいものを作っていくべきじゃないか」って言ったらしいですね。メロディーを聴くとわかるんですけど、（ヨハン・ゼバスティアン・）バッハや、（フランツ・）シューベルト、（ルートヴィヒ・ヴァン・）ベートーヴェンとかそういうものを引用している部分はあると思いますよ。

<strong>——選曲に関して、ジャズと相性がいいラヴェルや（クロード・）ドビュッシーじゃないんだなって僕は思いました。</strong>

ラヴェルやドビュッシーは古典音楽を発展させたものなので、そのままジャズに近いものがあるんです。今回はより古いものを選びました。あとはメロディーですね、スタンダードってメロディーにポピュラリティがあるものが多いので、今回はメロディーにフォーカスして曲を選んでみました。

<strong>——メロディーが印象的で、ある種のポップソングみたいな曲が多いですよね。</strong>

バッハの“管弦楽組曲”なんて、ポップスの人もロックの人もあらゆる人がカバーしてます。そういうジャズのスタンダードにもなりえるようなメロディーですね。“わが母の教え給いし歌”はブルージーなのでいろんなアーティストがカバーしてます。“乙女の祈り”は（カバーが）少ないので、冒険ですけど、新幹線の発着の音やジングルとして使われるくらいなので、面白いかなと思ってやってみました。

<iframe src="https://open.spotify.com/embed/track/5HbCwVFMhft34dcJAj6mFk" width="700" height="80" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

<iframe src="https://open.spotify.com/embed/track/4grML9HkdOSfoBdocjwhvy" width="700" height="80" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

<iframe src="https://open.spotify.com/embed/track/1vdO8aMVXs3OqGkwEmjA2f" width="700" height="80" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

<strong>——「強いメロディーが好き」っていうのは以前もセロニアス・モンクについて仰ってましたね。</strong>

聴いている方が、何の曲かわからないとカバーとの違いが見えないので面白いくないかなと思うのもあって。全く知らないアウェーな曲だとどういう風に変化したのかわからないけど、今回の曲は一度聴けばメロディーがわかりやすいですし、そういったメロディーの印象的なものをどうやってアレンジに発展させたかとか、そこがジャズの醍醐味のひとつでもありますよね。

<strong>——ここでは、わかりやすくメロディーを使っているし、しかもループ的に繰り返してかなり多めにメロディーを弾いていますよね。</strong>

ハービー・ハンコックの“カンタロープ・アイランド”や“ウォーターメロン・マン”じゃないですけど、一つのメロディーの中にすごくグルーヴが入っていて、それを繰り返すことによって昂揚感を生むっていうのはジャズの伝統的な手法だと思うので、私はテーマを繰り返すのがすごく好きなんです。繰り返されるメロディーの中にあるグルーヴをきちんと提示するってことですね。テーマを提示して、その中にある一つの宇宙じゃないですけど、グルーヴの存在感があると思うんです。今回取り上げた曲のテーマには独特のグルーヴがあって、そこに重ね合わせていくようにアドリブをしたりもしたので、かなり多めに繰り返しましたね。

<strong>——繰り返しながらも、クラシックにおけるソナタ形式のように、少しずつ変わっていったり変奏されていったりもしてますよね。</strong>

（アレクサンドル・）スクリャービンは全部即興で作って、それ後からトランスクライブ（採譜）するような形で曲を作っていたそうなんですね。だから、弾くたびに曲が変わっていたらしくて。ガーシュウィンもそうなんですけど、“ラプソディ・イン・ブルー”も毎回違っていたそうです。スクリャービンの“ピアノ・ソナタ第4番”の曲自体は構築性のあるソナタっていうよりは、割と散文的でいろんなものが即興的に入ったり出たりする曲なので、印象的な部分を抜粋して、繰り返してながら演奏してみました。

<iframe src="https://open.spotify.com/embed/track/4ZuqmaVRvDhPgD2F34inXP" width="700" height="80" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>

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<strong>——即興を採譜して曲にするって、たしかジョー・ザヴィヌルとかもそうだった気がします。</strong>

スクリャービンは何かの理由で作曲にかける時間がなくて、どんどん弾いては作っていったらしいですね。

<strong>——なるほど。スクリャービンはもともと即興寄りの音楽をやっていたけど、徐々にきっちり書くようになったって話も聞いたことがありますし、即興演奏家でもあったわけですね。</strong>

両方できたんでしょうね、（ニコライ・）カプースチンみたいにある部分は即興で、ある部分はきっちり書いてって。彼は手の癖が曲にすごく強く出ているんですよ。指の癖があって、フィンガリングが独特なので、おそらくピアノで弾いてそれを書いていたと思うんですよね。バッハもあれだけ曲数があるってことは一つテーマが入ると自動演奏機みたいにそこからどんどん弾けたんでしょうね。即興演奏家だったんだろうなって思うんですよね。

<strong>——手の癖といえば、スクリャービンって左手がすごく動くピアニストだったって言われていますよね。</strong>

左手が重要な曲がありますよね、“左手のためのプレリュードとノクターン Op.9”とか。私は学校の時に弾いたら、右手があるのに左手しか弾かないって怒られたこともあるんですけど、スクリャービンは左手のための曲がいっぱいあって、それがスクリャービンの持ち味ですよね。ドラムとベースをいっぺんにやるようなことができた人なので、“ピアノ・ソナタ第4番”の後半の部分は打楽器みたいで、もはや一人パーカッションですね。左手だけで曲になるようなものになってます。

<a href="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2018/10/interview181005_chihiroyamanaka_03.jpg"><img src="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2018/10/interview181005_chihiroyamanaka_03.jpg" alt="" width="1200" height="800" class="aligncenter size-full wp-image-297348" /></a>

<strong>——それってある種のジャズに通じるところでもありますよね。アート・テイタムだったり、アール・ハインズだったり。</strong>

エロル・ガーナーとかね。彼もすごい左利きですから。レッド・ガーランドもそうじゃないかな。

<strong>——レッド・ガーランドは左手が強いからブロックコードが強力ですよね。ジャズと絡めながらスクリャービンみたいな作曲家の話をしていると「ジャズピアノってどういうものだろう」って根源的な話に行きつくというか。</strong>

そうですよね。ビバップからハードバップもそうですけど、スウィングとかストライドみたいなピアニストはものすごい左手が上手でしたよね。ジャズピアノの醍醐味ってリズムなので、スコット・ジョプリンもそうですけど、左手がすごく重要なんです。ジャズは左手がどうにかなれば、右手はどうにでもなれってくらいですよね。

<a href="https://qetic.jp/interview/chihiroyamanaka-pickup/297340/2/" onclick="ga('send', 'event', 'Single_Page_Link', 'content_click', this.href, 1, );" class="next"><span><i class="fa fa-arrow-circle-right" aria-hidden="true"></i>次ページ</span>山中千尋が語るアルバム『ユートピア』に共通する左手のスタイルとは？
</a><p>© Qetic Inc.</p>
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		<title>現代ジャズの今が凝縮！ジャズ入門として最適のコンピとは</title>
		<link>https://qetic.jp/music/freesoul-pickup/149005/</link>
		<comments>https://qetic.jp/music/freesoul-pickup/149005/#respond</comments>
		<pubDate>Mon, 01 Jun 2015 08:26:48 +0900</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[柳樂光隆]]></dc:creator>
		<category>6</category>

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<![CDATA[<summary><p>『Free Soul』シリーズの最新作『Free Soul〜2010s Urban-Jazz』は、ジャズの入門盤としても、現代ジャズの今をチェックしたい方にも最適なガイドとなるはず。</p>
</summary>]]>
<description><![CDATA[<article><figure><img width="470" height="422" src="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2015/06/music150601_freesoul_main-470x422.jpg" class="attachment-medium size-medium wp-post-image" alt="" decoding="async" srcset="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2015/06/music150601_freesoul_main-470x422.jpg 470w, https://qetic.jp/wp-content/uploads/2015/06/music150601_freesoul_main.jpg 780w" sizes="(max-width: 470px) 100vw, 470px" /></figure>あなたは『<strong>Free Soul</strong>』を知っているだろうか。

90年代に日本の音楽シーンを席巻し、レアグルーヴと共に音楽の聴き方を変えたこのコンピレーション・シリーズが近年再び注目を集めている。選曲、監修するのは橋本徹。元々bounceの編集長を務め、伝説的なディスクガイド『サバービア・スイート』の発刊や、自身が経営するカフェ、カフェ・アプレミディのBGM的に提案しカフェミュージックのムーブメントを巻き起こした『カフェ・アプレミディ』シリーズなど、数々のコンピレーションを手掛ける選曲家だ。

そんな橋本徹の代表作ともいえるのが『Free Soul』だ。70年代のソウルミュージックを軸にしながら、テリー・キャリアーのようなフォークやSSWの領域にも踏み込んでいたソウルミュージックや、逆にフォークの側にいながらファンキーなソウルミュージックに影響を受けていたスティーブン・スティルスのような90年代には埋もれそうになっていたサウンドだったり、またアリス・クラークのようなマイナーなソウルアルバムだったり、ジョージー・フェイムのようなモッズが聴いていたような英国の白人によるR&Bアルバムだったり。そんな様々なダンサブルでメロウなクラブで映えるサウンドをFree Soulという名のもとにジャンルを超えてコンパイルしたのが『Free Soul』シリーズだ。渋谷系のムーブメントやDJカルチャーの台頭共に『Free Soul』は大ヒットをしていくが、徐々に同時代の音楽をも取り込み懐古趣味に陥らなかったのが『Free Soul』の強みでもあった。『Free Soul 90’s』シリーズをリリースし、エリカ・バドゥをはじめとしたネオソウルや、ATCQなどのヒップホップ、更にマッシヴ・アタックからシャーデーまでのUKのサウンドまでをも橋本ならではの選曲でFree Soulとして聞かせてしまっていたことも特筆すべきだろう。その後も橋本は常に同時代に目を配り、コンピレーションという形で時代を切り取っていく。

そんな橋本が手掛けた『Free Soul』シリーズの最新作が『<a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00TXANVJK/qtc99-22/" target="_blank"><strong>Free Soul〜2010s Urban-Jazz</strong></a>』だ。ずばり2010年代のジャズとして橋本が選んだのは《ロバート・グラスパー以降》と括ってもいいようなドラマーによる刺激的なビートを軸にしたジャズを中心に様々なアクセントを加えたものだ。

<a href="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2015/06/music150601_freesoul_main.jpg"><img src="https://qetic.jp/wp-content/uploads/2015/06/music150601_freesoul_main.jpg" alt="Free Soul" width="780" height="701" class="aligncenter size-full wp-image-149006" /></a>
<p class="photocredit">『Free Soul〜2010s Urban-Jazz』ジャケ写</p>

<h3>ジャズ界の新世代ドラマーたちの状況を俯瞰できる</h3>

オープニングのネジャム・ロズィエのイントロでのドラムのビートがこのコンピレーションのコンセプトを表明しているようでもある。今、ジャズの世界では新世代ドラマーたちが叩きだすヒップホップ／ネオソウルを経由したビートが花盛りだ。天才ビートメイカーJディラが作り出したヒップホップのビートが持っている独特のグルーヴやズレやサンプリングの質感を人力で表現することに成功したクリス・デイヴが開拓した世界を今、多くの若手ドラマーたちがさらに推し進めているような状況がある。リチャード・スペイヴン、エリック・ハーランド、マーカス・ギルモア、ジャマイア・ウィリアムスといったトップドラマーの名演が並んでいるここでの選曲はそんな状況を俯瞰できるようにもなっている。そして、そんなドラマーの動きに呼応するように自らの音楽スタイルを大胆にシフトチェンジしたフランスの名ピアニスト、エリック・レニーニやカナダの人気シンガー、エリザベス・シェパードのようなアーティストのトラック、更にはロバート・グラスパーのフォロワー的なポジションから近年才能を開花させているLAの新鋭ダニエル・クロフォードのようなところまできっちり抑えているのも気が利いている。

<h3>バラエティに富んでいる上もの</h3>

そんなリズムで統一感を持たせながらも上ものは実にバラエティに富んでいる。ビョークの名曲をビッグバンドジャズでカヴァーした“Hyperballad”から、R&Bシンガーのフランク・オーシャンの名曲のカヴァー“Thinking Bout You”と現代ジャズの歌姫ベッカ・スティーブンスが歌う全くテイストの違う2曲を繋ぎ、そこからUK産らしい軽やかな浮遊感のリチャード・スペイヴンへと流れていく前半部が象徴するように、一曲ごとに場面が切り替わっていくようにテイストの異なる楽曲が続いている。テイラー・マクファーリンとロバート・グラスパー、サンダーキャットとのコラボ曲“Already There”や、LAシーンのキーマン、ミゲル・アットウッドファーガソンとマーク・ド・クライブロウのコラボレーションによる“Sketch For Miguel”あたりからクライマックスに向け徐々にメロウに仕上げていくのも橋本らしさ。ここまでのエレピやシンセのエフェクティブな浮遊感を軸にしたサウンドから、アコースティックによる清らかな透明感や神秘性へと切り替え、ピアニスト、ギデオン・ヴァン・ゲルダーがベッカ・スティーブンスを起用して作り上げたミルトン・ナシメントのカヴァー“Pier//Cais”と、ビリー・チャイルズがエスペランサとウェイン・ショーターを迎えてカヴァーしたローラ・ニーロの名曲“Upstairs By A Chinese Lamp”へと流れていく終盤はこのコンピレーションのハイライトの一つだろう。

ジャズを基準に、ヒップホップ、ビートミュージック、インディーロック、R&B、ネオソウル、アフロビートにブラジル音楽から、シンガーソングライターまでの要素がスムースに繋がる本作は、まさに現代版『Free Soul』そのもの。そして、このコンピレーションは現代ジャズの良質なサンプラーとしても機能するだろう。ジャズの入門盤としても、現代ジャズの今をチェックしたい方にも最適なガイドとなるはずだ。

<div class="information">
<h2><i class="fa fa-bookmark"></i>RELEASE INFORMATION</h2>
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