今年の5月に原宿のアートスペースAMにて開催し大好評だったマーク・ゴンザレス(MARK GONZALES)のシルクスクリーン展が、ただ今、大阪で開催中です。
80年代のカルフォルニアに彗星のように現れたプロスケートボーダー、マーク・ゴンザレス。彼の比肩なきテクニックと自由なストリート・スピリットは、多くの若者達の憧憬と賞賛を集め、スケートボード界のレジェンドとして語り継がれています。とどまることなく広がりつづける、スケートボーダーとしての類稀な才能が創出する表現の磁場で生み出されてきた彼のアートワークは、剃刀の刃のようなウィットと深い洞察力に満たされ、カリスマティックで魅惑に富んだ彼の精神性そのものを象徴としています。
会場となるのは、大阪の有名店「クレオパトラ」から派生し、今年で10周年を迎える北堀江にあるセレクトショップ「FAN」。世界中のエレクトロ、パンク、ストリートなカウンターカルチャーを中心としたファッションを関西に発信してきたこの店舗が10周年を機に「FAN ART PROJECT」と題したギャラリースペースをオープン。インターネット、ソーシャルメディアを中心に利便化され、手軽にモノや情報が手に入る時代に、敢えて「この場所でしか出会えない唯一無二の魅力あるスペース」として一点モノであるアートとの出会いの場所を提供することをコンセプトにしています。この空間での第一弾となるプロジェクトが、今回の展示です。
本会場で展示されるのは、ゴンザレスの代表作を様々な特殊塗料で再現した限定アートワークや、和紙という日本独自の素材にシルクスクリーンで再現したエディション・ピース。東京展では公開されなかったシルクスクリーンの元版や、大阪限定の特別なアートワークも多数発表されます。
彼の、ペインターの素養を存分に伝える痛快なペンタッチと、ユーモラスの中に独自の世界観が溢れ出すかのような構図、ときに加えられるポエトリーなメッセージは、アーティスト・詩人としての評価にとどまらず、ファッション界や様々なメディアを惹きつけ、国境を越えて数多くのファンを魅了してきました。期間中、是非、お立ち寄りください。
EVENT INFORMATION
MARK GONZALES – SILK SCREEN
2016.08.12(金)〜2016.08.21(日)
OPEN 13:00/START 20:00
FAN(大阪府大阪市西区北堀江1-15-10-2F)
edit by Qetic・Tamao Miura