2月14日、バレンタイン・デー。それは、世界中で愛を伝えあう日。しかし、日本ではお菓子会社の戦略で女性が好きな男性にチョコレートを贈る習慣となっています。では、チョコレートをもらう予定が無い男性、もしくはチョコレートをあげる人がいない女性はいったいどうすればよいのでしょう? この寂しさを解消して2月14日乗り切るには何をして過ごせば…!? そんな一人ぼっち寂しいバレンタイン・デーを過ごす人に向けて、Qeticでは「アンチ・バレンタイン特集」をお届けしちゃいます!!
今回の特集では、にっくきバレンタイン・デーへの怒り解消用BGMとして厳選アルバムを3枚、厳選映画作品3本をピックアップ!! この厳選作品群を聴いたり観たりしていれば、いつの間にかバレンタイン・デーが終わっちゃいますよ! それではどうぞ!!
アンチ・バレンタインなあなたにこの3枚!
マリリン・マンソン
『ホーリー・ウッド~イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ヴァリー・オブ・デス』
Marilyn Manson – “Valentine’s Day”
元来、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日として、主に西方教会の広がる地域において伝えられていたバレンタイン・デー。そんな聖なる日を拒絶するあなたにピッタリなBGMは、自らをアンチ・クライスト・スーパースターと称し、 世界に中指を立てる現代のダークロックヒーロー、マリリン・マンソン! 特にマンソン様の作品の中でも『ホーリー・ウッド~イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ヴァリー・オブ・デス』には “ヴァレンタインズ・デイ”も収録されているので、まさに2月14日にピッタリなアルバムと言えるでしょう。
藤岡藤巻 – “死ね!バレンタイン・デー!”
自らを「おやじエンタティンメント」と呼んでいるユニット藤岡藤巻。2008年には「ベストヒット歌謡祭新人アーティスト賞」を受賞し、シングル「崖の上のポニョ」が「第50回日本レコード大賞特別賞」を受賞している彼らですが、“死ね! バレンタイン・デー!”とタイトルからして超ド級のアンチ・バレンタイン・ソングを発表しているのはご存じでしょうか? チョコレートをもらう人々への恨みがひしひしと伝わってくるこの曲は悔しい想いを抱いている人にとって同感できる事間違いなし。『藤岡藤巻III』にて一緒に収録されている“オレはラブソングが嫌いだ”とあわせてどうぞ。
My Bloody Valentine – Soon
先日の来日公演では事前に耳栓が配られ話題となっていたマイ・ブラッディ・バレンタイン。轟音で洋服まで振動がビリビリと伝わったあの来日公演の思い出に浸り、バレンタイン・デーが愛をささやく日だとかチョコレートが貰えない事だとか忘れちゃいましょう! 公演に行けなかった人たちも、5月に<TOKYO ROCKS 2013>でのライヴに向けて予習することをオススメします! もちろん、アンチ・バレンタインにふさわしいタイトルの名盤『ラヴレス』から聴くのが良いのではないでしょうか。
アンチ・バレンタインなあなたにこの3本!
愛溢れるハッピーなイベントは、ホラー映画作品にとってかっこうの餌食。ということで、バレンタイン・デーも例に漏れずB級スプラッタ映画が世に送り出されています。まず最初に紹介するのは『バレンタイン』。舞台はバレンタイン・デーが近づくある夜。主人公ペイジら幼なじみの仲間5人のひとりに、差出人「JM」と記された無気味なメッセージカードが届けられ、その直後に惨殺。ペイジたちは「JM」というイニシャルに、13年前のバレンタイン・デーに起きたある悲劇を思い出す。そしてひとり、またひとりと仲間たちは「JM」の餌食になっていく…。主演デニス・リチャーズやマーリー・シェルトン、キャサリン・ヘイグルなど若手スターが総出演しており、エロも期待しているスプラッタファンにおすすめのバレンタイン作品です。
お次も「13年」という年数がキーワードのスプラッタ・ホラー映画『バレンタイン・デイ』。2月14日のバレンタイン・デーを舞台に、13年前に病院送りになった殺人鬼と、被害者の子供たちが繰り広げる恐怖の惨劇が描かれています。若者たちのパーティが殺戮会場になるというあらすじはありがちではありますが、世のバレンタイン会場を想像して作品を観るとスカッと爽快な気分になるかもしれません。因みに『最終絶叫計画』(00年)のヒロイン役で一躍人気コメディ女優となったアンナ・ファリスの記念すべきデビュー作でもありますよ。
最後はリメイク作品である『ブラッディ・バレンタイン』。アメリカの小さな炭鉱町へ10年ぶりに帰郷したトム。トムは、かつて彼が原因で起きた炭鉱事故の唯一の生存者であるハリーがバレンタイン・デーに住民22人を惨殺した事件の罪悪感に、いまだに苦しんでいた。元恋人のサラを訪れたトムだったが、ある夜、まるでトムの帰りを歓迎するかのように、ガスマスクを付け、つるはしを持った殺人鬼が再び姿を現した! 見えざる恐怖が忍び寄る中、果たしてトムと町の人々の運命は…? スリリングなストーリー展開に引きこまれ、いつの間にかバレンタイン・デーが終わってしまうことでしょう。大人気海外ドラマ「スーパー・ナチュラル」のディーン役で人気上昇中のジェンセン・アクレスが主人公を演じているので、一人ぼっちの女性は彼の甘いマスクに癒されるのもアリ。
(text by Yuka Yamane)