4月22日(金)公開の『レヴェナント:蘇えりし者』で主人公ヒュー・グラスを演じたレオナルド・ディカプリオ。ハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に宿す主人公を熱演し、親子の強い絆を鬼気迫る演技でドラマティックに演じている。その熱演が公開前から大きな話題となり、ゴールデン・グローブ賞はじめ主要映画賞を軒並み受賞してきた。
また『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で2015年の賞レースを総なめにし、オスカー4冠に輝いたアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務め、大自然が猛威をふるう極寒の地で自然光のみを使った9ヵ月間のロケ撮影を敢行した。
そして現地時間2月28日17時半からロサンゼルスのドルビー・シアターにて行われた<第88回アカデミー賞>で、『レヴェナント:蘇えりし者』は主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、監督賞(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)、撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)の3部門で受賞した。
レオナルド・ディカプリオは俳優として5度目のノミネートで悲願のオスカーを獲得。休養宣言を撤回しての演技は、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞ら既に22の主演男優賞受賞に輝き、この日ついにアカデミー主演男優賞に輝いた。
また、監督賞を受賞したのはアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督。昨年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き2年連続の監督賞受賞は史上3人目、65年ぶりの快挙となった。撮影賞はエマニュエル・ルベツキが受賞。史上初の3年連続撮影賞受賞のこれも快挙を達成した。
『レヴェナント:蘇えりし者』での受賞部門は以下の通り。
『レヴェナント:蘇えりし者』 受賞部門
監督賞(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)
主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)
撮影賞(エマニエル・ルベツキ)
受賞後コメント
★レオナルド・ディカプリオ(主演男優賞)
本当にありがとうございます。ここにいる皆さんに感謝します。「レヴェナント:蘇えりし者」は信じがたいキャスト、スタッフの努力の賜物です。トム・ハーディは兄弟のように取り組んでくれ、素晴らしい才能を出してくれました。そして素晴らしい友情を築いてくれました。
(2年連続への受賞に対して)監督は過去2年間で映画の歴史を切り開き、時代を超越することをしてくれました。チームの皆さんに感謝します。両親にも感謝します。
★アレハンドロ・G・イニャリトゥ(監督賞)
こんなことが起きるなんて信じられません。この賞を受けることは素晴らしいことです。クレイジーで才能豊かなキャスト、スタッフ、いろんな大陸で撮影
した方々……いろんな人と共有したいです。レオ、君こそが〝レヴェナント“だよ。人生をそそぎこんで演技してくれてありがとう。トム・ハーディや、先住民の皆さん、英国兵の皆さん…多くの方からの様々なサポートに感謝しています。本当に興奮しています。そして同じように恵まれていない人もいるので、この世代であらゆる偏見を自ら解放しましょう。肌の色など全く意味がないのだと。髪の長さの違いと同じでね。
★エマニュエル・ルベツキ(撮影賞)
アカデミーに感謝します。キャストとスタッフの皆さん同士たちとこれを共有したいです。この作品をパッションを持って作りました。リージェンシーやFOXは自由を与えてくれ、サポートを与えてくれました。妻、愛しています。誕生日おめでとう。友人にも感謝します。シネマフォトグラファーにも感謝しています。本当にありがとうございます。
レヴェナント:蘇えりし者』
4月22日(金)TOHOシネマズ 日劇他 全国ロードショー
主演:レオナルド・ディカプリオ
音楽:坂本龍一
監督:アレハンドロ・G.・イニャリトゥ