日、最後の1枠にファナ・モリーナの名前がアナウンスされ、いよいよイベントの全貌が明らかになってきた<Hostess Club Weekender(以下、HCW)>。「10組・2日間・1ステージ」というコンセプトを中心に、アーティストとオーディエンスの距離感をグッと縮め、幅広い洋楽ファンの心をがっちり掴んできた<HCW>が、早くも6度目の開催を迎える。

過去5回の<HCW>に出演したバンド/アーティストはなんと、合計50組(!)。以前より書いてはきたが、この極東の島国でーーそれも円安傾向にある状況のなか、「海外アクトのみ」で音楽イベントを成立させている<HCW>はやはり“前代未聞”と言わざるを得ない。今年1月に掲載した<ホステス>の代表=プラグ氏のインタビューでは「富と名声は目的じゃない」と語られてはいるものの、CDが売れない、チケットが売れない、フェスティバルをやれば赤字…と、ネガティヴな話題ばかりが聞こえてくる日本の洋楽マーケットにおいて、<HCW>の存在意義はとてつもなく大きいのだ。個人的にも2012年2月の第1回目から皆勤賞で足を運んでいるが、大規模フェスにありがちなタイムテーブルの被りや、過酷なステージ移動などに悩まされることがなく、気のおけない友人たちとユル〜くライヴが楽しめる<HCW>は、1年のスケジュールに欠かせないイベントのひとつとなった。

★<次ページ>最大の目玉アクト=ニュートラル・ミルク・ホテルとは?