レーベルオーナーとしてもメキメキと頭角を表すμ-Ziq
続いて見えてくるのは、2000年代のパンクこと「ブレイクコア」を自らも表現した『Bilious Paths』(03年)。こちらでは“Meinheld”などの名曲が聴けます。ブレイクコアについては詳しい人たちがアチコチに存在しているので、気になる人はディグってみましょう。


meinheld – μ-Ziq

最新作は、「オトナ」の作風になったかも…??
そこから間を空けて発売された『Duntisbourne Abbots Soulmate Devastation Technique』(07年)では、いったいどうしちゃったの? というぐらいにダークですが、2013年において現時点での新作『Chewed Corners』とあわせて聞くと、再評価される余地はあると思います。20年という長い旅を経て生まれた「オトナのテクノ」って、こういうことなのでは。テクノを聞き始めた人たちがこの作品にすぐアクセスできるのは、とても幸福なことだと思いますよ。


Weakling Paradinas

ここまで書いたものの、数十にも及ぶリミックスや主宰レーベル〈Planet-μ〉のエッジがたちすぎたジャンル開拓については、ここでは到底語りきることができません。ということで、この記事をお読み下さった皆さんがそれぞれの「μ-Ziq」について語り明かし、来日を心待ちにする、というのはいかがでしょうか。

どれだけ書き散らしても、やっぱり生で見ないと始まらない。
そんなみなさんと、お会いできることを楽しみにしています。

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