そしていよいよ後半戦、フィンガードラムの天才Jeremy Ellisが登場。ここまでのバトルDJ系とはうって変わって、機材構成は“MASCHINE”、“MASCHINE MIKRO”のみで、この2つで凄まじいプレイを繰り広げ始める。その場でPADを叩き、紡ぎ出されていくそのビート&サウンドはシーケンスによって再生されるサウンドと違い、有機的なフィーリングに溢れていて、MASCHINE達を操る指は、まるでピアノを弾いているかの様で衝撃的! “MASCHINE”の持つ可能性の奥深さを感じさせられるプレイであった。

【速レポ】DJスタイルの可能性を感じる! Native Instrumentsが仕掛ける<Beat Fighter Tour>初日レポをお届け music131119_ni_2184

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最後に満を持してDJ Shifteeが登場。2度のDMCワールドチャンピオンに輝いたそのスキルを縦横無尽に披露し、聴衆を魅了していく。機材構成は“TRAKTOR SCRATCH”を基本にDJコントローラ・ミキサー“Z2”、ターンテーブル×2台、“MASCHINE”を使用。機材的には前半のKEIZOmachine!と似ているが、アプローチはバトルDJスタイルの中に“MASCHINE”を見事に組み込み込んでいくカタチだ。DJとして全ての機材の隅々までバランスの良く使い倒していく様は、まさに圧巻だった。DJスタイルにデジタル・テクノロジーを自然に拡張させているそのプレイは、これからのDJの未来を感じさせた。そんなプレイに見惚れている内にあっという間に時間は過ぎ、この日のプログラムは全て終了した。

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今回のツアー・オープニングで感じたことは、難しいことは抜きで、単純にDJカルチャーを楽しめる要素が満載だということ。ワールドクラスのアーティストのプレイを間近で観ることができるだけで十分に楽しめるはずだ。また更に彼らが使用しているNative Instruments製品に興味がある人は、それについての話を聞けるワークショップまで用意されているのだから、参加しない手はない。アーティスト達の話を直接聞ける機会などはなかなか無いので、是非、気軽に参加してみて欲しい。きっと貴重な体験が出来るはずだ。

text by蟻[ari](moph records)

Event Information

今後のBeat Fighter Tour!

東京
2013.11.21(木)@CLUB GOODMAN
START 18:30/CLOSE 22:00
内容:ワークショップ、アフターパーティ

札幌
2013.11.23(土)@Acid Room
START 22:00
内容:ショーケース

2013.11.24(日)@Carin
START 15:00/CLOSE 17:00
内容:ワークショップ

Product Information

●MACHINE
革新的なグルーヴ制作システム。定評あるサウンドライブラリ、そして指先の感触を駆使してクリエイティブにビートを生み出すことができます。

●TRAKTOR
あらゆるジャンルのDJが、クラブや自宅で楽しめるプロフェッショナルな総合DJソリューション!