マンチェスター発の新鋭イラム・スフィア。デビューアルバム『Ghosts Of Then And Now』がボーナストラックを追加収録して来年2014年1月29日(水)にリリースが決定!
マンチェスターで今最も勢いのあるクラブ・イベント<Hoya:Hoya>主催者であり、マーティン(Martyn)の〈3024〉、今年はエイドリアン・シャーウッドとのスペシャル・ユニット、シャーウッド&ピンチでの活動でも話題となったピンチの〈Tectonic〉などのアーティスト・レーベルから作品をリリースしたことで、<LOW END THEORY>周辺のビート・ミュージック・シーンやダブステップ・シーンからも注目を集めるイラム・スフィア。
2011年にはエレクトロニック・ミュー ジック・シーンの錚々たる面々が集ったレディオヘッドのリミックス・アルバム『TKOL RMX 1 2 3 4 5 6 7』に、リミキサーの1人として参加し、一気に知名度を上げると、翌年には名門〈XL〉の傘下レーベルであり、The XX、サブトラクトなどを輩出した〈Young Turks〉から作品をリリースするなど、怒濤の勢いでその活躍の場を広げている。またトム・ヨークがキュレーターを務めたBoiler Roomにも招かれるなど、ライヴ/DJセットの評判も高く、2013年4月に行われた<SonarSound Tokyo 2013>での初来日も記憶に新しい。
物悲しげなピアノのループとベースが重なり合う静謐な“Liquesce”(シゲトがゲストとして参加)で始まり、スウェーデンを拠点とする女性シンガー=マイ・ネスターのムーディーな ヴォーカルがグライム~ダブステップ・ビートと溶け合う“At Night”、攻撃的なインダストリアル・ノイズが反復するリード・シングル“Sleeprunner”と続く冒頭の3曲で、彼の幅広いトラックメイキン グのオリジナリティを鮮烈に提示した。その他、ブルックリンの新鋭シャドウボックスとコラボした3曲“The Road”、“Love Theme From Foreverness”、“Embryonic”では彼女の歌うシルキーなメロディを前面にフィーチャーして、R&Bとアンビエント~ドローンの 垣根を取り払い、日本一の大都市の名をタイトルに冠した“Lights Out / In Shinjuku”ではネオンがギラつく夜の風景を思わせるクレイジーなシンセ・ノイズから美しいチルアウトへと至る壮大なサウンドスケープを展開している。
『Ghost Of Then And Now』というタイトルが示す通り、ここでイラム・スフィアが試みたのは過去の様々な音楽的意匠を今のサウンドとシャッフルし、亡霊じみた淡く儚いサウンド・テクスチャーの中に未来を見出すこと。その見事な成果が、ノスタルジックで、同時に先鋭的でもある新たなUKビート・ミュージックの美としてここに鳴っている。
Illum Sphere“Sleeprunner”
Release Information
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