時代に“口髭”を生やすウェブマガジン…というキャッチコピーを掲げておきながら、LAが産んだ抱腹絶倒コンビ=キャピタル・シティーズの記事が載ってないなんて、誠にいかんざき! と憤慨した読者(というか僕です)の気持ちを汲んでくれたのか、遂にQeticでも彼らの異色の経歴とキャラクターをがっつり紹介できる日がやってまいりました。
<サマーソニック2013>における強烈なパフォーマンスが話題となり、ミュージック・ビデオがグラミー賞にノミネートされたことで局地的にファン急増中のキャピタル・シティーズですが、欧米圏に比べればまだまだ知名度が低いのも事実。この度の国内盤リリースおよび年明けのジャパン・ツアー決定を祝して、彼らの異色の経歴とキャラクター、そしてスターダムを駆け上がっていく模様をQeticでお馴染みの“アイツ”が髭度のパーセンテージと共に紹介する…という、独自の視点&こじつけ感たっぷりの内容でお届けしたいと思います!
“アイツ”の髭度で丸わかり! キャピタル・シティーズの輝かしい軌跡・・★★
髭度1%
①ライアン(ノッポ)とセブー(髭モジャ)がLAで結成!
キャピタル・シティーズは、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のライアン・マーチャントと、シリア生まれレバノン育ちのアメリカ人セブー・シモニアンの2人が09年に結成したエレクトロ・ポップ・ユニット。どちらもティーン時代から音楽を学んでいたそうで、08年ごろに個人広告の集合サイト「Craigslist(クレイグズリスト)」で出会い、意気投合したのだとか。ノッポのイケメンがライアン、熊男のような髭モジャがセブ―と憶えてください!
髭度10%
②広告業界で鍛え上げられたキャッチーな音楽性は、あのデヴィッド・ボウイからもお墨付き
ラジオやテレビCMなどで使用される短い楽曲=ジングルを作曲するクリエイターとして、地元LAに制作プロダクション/音楽レーベルの〈レイジー・フックス〉を設立した2人。ウォルマートやホンダをはじめ大手クライアントの広告キャンペーンに携わり、カナダの通信会社「Shaw Communications」のCMソングとして提供した“スペース・オディティ”のカヴァーは、なんとデヴィッド・ボウイ本人のお墨付きなんだとか。予算的にも時間的にも制約の多い広告業界での経験は、キャピタル・シティーズのキャッチーな音楽性とは無関係ではないかも?
Capital Cities cover David Bowie’s Space Oddity in a Shaw Communications ad
髭度20%
③定評のあるカヴァー曲は、「The Hype Machine」にてチャート1位を獲得!
上記の通り、カヴァー曲のセンスにも定評のあるライアン&セブー。ピンク・フロイドの“生命の息吹”(2パックのフレーズをサンプリング!)や、プリンス作曲によるシンニード・オコナーの名曲“ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー”などの秀逸なカヴァーは、イギリス発のMP3ブログ「The Hype Machine」にて見事チャート1位を獲得しました。他にもマドンナやビー・ジーズ(国内盤ボーナストラックとして収録)をチョイスしてみたり、原曲への愛とリスペクトあふれるアレンジ・センスにも涙腺直撃ッス。
Capital Cities – Nothing Compares 2 U
髭度40%
④代表曲“セーフ&サウンド~僕らはダイジョウブ”がボーダフォン・ドイツのCMソングに起用され、世界で150万枚の大ヒットに!!
そんなキャピタル・シティーズにとって、ビルボード・チャートTOP10入り&年間全米シングル・チャート29位を達成したキャリア最大のヒット曲がアルバムのリード・トラック“セーフ・アンド・サウンド~僕らはダイジョウブ”。実はこのナンバー、11年7月リリースの『Capital Cities EP』にも収録済みだったのですが、今年に入ってボーダフォン・ドイツがCMソングとして起用。すると、ドイツ国内だけでも30万枚ものセールスを記録し(その後、全世界累計で150万枚に!)、音楽産業連邦協会(BVMI)で見事プラチナディスクに認定されるなど異例のメガ・ヒットを巻き起こしたのです。もともとCMソングやジングルを作っていた裏方の彼らが、CMのお陰でスポットライトを浴びることになるなんて、運命の巡り合わせを感じずにはいられませんな……。
Vodafone Red – Song: Safe And Sound von Capital Cities – Küssen – TV