ファッションや音楽の最新概念に伴走しながら、ムービーやプログラミング、グラフィックデザインなどのジャンルを自在にクロスオーバーさせ手がけている、アラキツヨシ氏。音楽とビジュアルの幸福な結びつきの時代にルーツを置き、常にアップデイトされた多様なアイディアソースを取り込みながら、大胆かつ緻密にインタラクティブな体験性も重要視しながら制作されるその表現は、もはや新しい環境創出ともいうべき包括的なものであり、中塚武などの音楽PVや、KIM JONES TOKYOのファッションショーなどでのVJワークとして発信され、内外から高い評価を集めてきた。
この度開催される<dot to line>は、おもにアラキ氏の2D表現をアートワークとして捉える、初めての試みとなっている。過去の展示では映像やプログラミングなどを用いたインスタレーションの提示だったが、あえて2D作品へ間口を狭く設定することで、グラフィックデザインの持つポテンシャル、創造性を一層豊かに立ち上がらせることを企図している。
AからZまで制作されるグラフィック作品が主体の本展。それらは、”架空の音楽アーティスト”が作る楽曲やタイトルを想定して制作され、作品の個々が「点」となり、それらと連動したリアルな楽曲やグッズなどを通して「彼」のトータルな存在・痕跡を「線」として照射する。約30点の新作プリント作品を展示・販売する他、マグカップ、CDなどの関連アイテムも販売。あわせて、ファッションブランド「5351 POUR LES HOMMES ET LES FEMMES」やクリエイティブディレクターの小村和久氏らによる、本展のための特別コラボアイテムも展示・販売される。
Profile:Tsuyoshi Araki(アラキツヨシ)
1975年、愛知県生まれ。愛知教育大学を卒業後、ABAHOUSE INTERNATIONALなどアパレル企業に勤務し、ウェブ、グラフィックデザインやショーの映像演出を行う。また、視覚演出を手がける〈METROPOL〉を主宰し、プログラミング、映像、グラフィックデザイン、イラストレーションなどのミックスメディア作品を多数発表している。手がけた音楽PVに、Aimer「RE:I AM EP」(2013年、DefSTAR RECORDS)、中塚 武「BLACK SCREEN」(2011年、MR.MUSIC)などがある。2011年、<Sonar Sound Tokyo 2011>にてビデオインスタレーション作品「Pineal Gland」を発表。関東学院大学理工学部映像クリエーションコース非常勤講師。
Event Information
Tsuyoshi Araki dot to line
2014.02.28(金)〜2014.03.12(水)@GALLERY SPEAK FOR(代官山)
OPEN 11:00/CLOSE 19:00 (※毎週木曜休日)
※展示作品は全て販売いたします。
※会場の都合により祝花などは固くお断りいたします。
※最終日のみ18時までとなりますのでご注意ください。
ギャラリートーク
2014.02.28(金)@GALLERY SPEAK FOR
START 18:30/FINISH 19:00
入場無料
作品解説:アラキツヨシ
聞き手:ふかわりょう(タレント)