2012年多くのメディアから賞賛を浴びデビューを果たしたNY・ブルックリンのコレクティヴ、Ava Luna(アヴァ・ルナ)。彼等の楽曲からは、ダーティー・プロジェクターズやTV オン・ザ・レディオといったインディ・ロック・サウンドを想起させるだけでなく、アリーヤ、ティンバランドらに通じるR&B/ソウルといった音楽性をも含む様々な楽曲性が体感出来る。
そんな彼らのインディ・ロック~R&Bリスナーまでをも巻込む、先鋭的なサウンドが詰まった最新作『Electric Balloon』が3月5日に発売される。海外では、あのダーティー・プロジェクターズを見出したレーベル〈Western Vinyl〉からリリース! ジャスティン・ティンバーレイク、ナズ、ティンバランド、テレヴィジョンら錚々たるアーティストの作品を手掛け、昨今ではビョーク、ネオン・インディアンの作品に関りこれまでに4度のグラミー賞を受賞した、世界を代表する名プロデューサー、 ジミー・ダグラスがミックスを担当した。
そして、まさに世界的ブレイク間近の彼らのオフィシャルインタビューをQeticでは特別公開! 意外なお気に入りのジャパニーズ・バンドから最新作の制作過程について、日本のファンへ向けてと色々語ってくれました。ぜひご覧下さい!
Interview:Ava Luna(アヴァ・ルナ)
ーー初めまして、簡単にAva Luna(アヴァ・ルナ)の自己紹介をして頂けますか?
僕はCarlosでボーカルとギターを担当している。そしてベッカ(ボーカル&ギター)、フェリシア(ボーカル&シンス)、イーサン(ベース)とジュリアン(ドラム)がいる。
ーーバンドメンバーのフェリシア・ダグラスですが、お父さまはジミー・ダグラス(※)と伺ったのですが、本当ですか? また今回彼がミックスを手がけてくださったようですが、いかがでしたか?
うん、本当だよ。彼と一緒に働くのは最高だったよ。初めて僕らのライブを見た時、違うリードシンガーが必要って言われたんだ! ま、でも時間が経って、僕らも演奏が上手くなったからその内、彼も受け入れてくれた。マイアミでレコーディングとミクシングをしないかと招待されたんだ。
(※)ジャスティン・ティンバーレイク、ナズ、ティンバランド、テレヴィジョンら錚々たるアーティストの作品を手掛けた名プロデューサー
ーー日本のロック・バンド「くるり」が好きとのことですが、どうやった知ったのですか?他に好きな日本のアーティストなどいますか?
バンドメイトだったネイサンが大学に居た時くるりの音楽を聴かせてくれた。僕らは彼らの大ファンだよ。くるりのアルバム『図鑑』、『THE WORLD IS MINE』と『アンテナ』が大好き。彼らの様々なスタイルとポップというジャンルを怖がらず、音楽で実験をする面が僕らにとても大きな影響を与えた。同じ頃に椎名林檎も聞くようになっていた。それ以外にも、クラシックな武満徹と、もちろんMerzbowと日本のノイズ音楽が好き。
ーーよく比較されるダーティー・プロジェクターズっぽさもありましたが、〈ZEレコード〉のサウンドも感じられ、とてもカッコ良かったです。このアルバムのコンセプトは何ですか?
コンセプトというコンセプトは無いかな。ボーカルのハーモニーがダーティー・プロジェクターズに似ていると良く言われるよ。僕らがバンドを始めた頃、彼らの影響を受けていた。クラシックな曲の形や曲の合成のモデルとなった。最初は僕らの音はすごく制限があったんだ。ボーカルのハーモニー、ノイズ、そしてドラムしか使わなく、どういった音楽を作れるか見てみたんだ。今はもっと自由だ。ノイズを使わなくても、ありのままの音を演奏するように挑戦している。
ーー日本盤ボーナス・トラックのアイコナ・ポップの“I Love It”のカバー楽曲も、まさにアヴァ・ルナサウンドでした。この楽曲をカバーした経緯を教えてくれますか?
「Rookie Magazine」にこの歌をカバーできるかと尋ねられたんだ。「Rookie」はとてもポジティブなメッセージを若い女の子達へ送っていて、僕らは「Rookie Magazine」を応援している。元々その歌をカバーするはずじゃなかったけど、今考えてみれば凄く楽しかったし、新しい音と遊ぶ事が出来た。
ーー最後に、日本のファンに向けて一言お願いします!
数年前、ネイサン(元バンドメイト)が日本に住んでいた時、松山へ2週間行ったよ。僕の人生で1番美しい旅だった。懐中電灯を持って、夜の道を歩いた。バンドを始める頃、ネーサンと僕の夢が日本で演奏する事だったんだ。だから、いつかその夢が実現出来たら嬉しいね!
Release Information
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