2014年はジャズ・イヤー!? テイラー・マクファーリンやホセ・ジェイムズの新作&来日も記憶に新しいところだが、今年は新世代のジャズが俄然盛り上がってる予感。エッジーな音楽メディアでもジャズへの言及は急増しており、最新のトレンドとして急浮上しているのは間違いなさそうだ。

ここで一つのキーワードとなるのが「ロバート・グラスパー以降」。新しい時代の扉をこじ開けるきっかけを作ったのは、R&B/ヒップホップとジャズを“同じ黒人音楽”として束ね上げた2012年のグラミー受賞作『ブラック・レディオ』。同作はアーバンかつハイブリッドな音楽性のみならず、しがらみや既成概念からジャズを解放したという点においてもマスターピースと呼ぶにふさわしい。これ以降、若いジャズ・ミュージシャンはあらゆるジャンルと積極的に結びつき、かつてないほどの活況がいま訪れている。

そんな現在進行形のジャズ・シーンを、世界で初めて纏めた一冊が『Jazz The New Chapter(以下JTNC)』。新時代の入門書は大反響を巻き起こしてロングセラーになっているが、このたびユニバーサル・ミュージックとのコラボレーションも実現し、同書関連アルバムが8月13日に一挙リリースされた。

まずはJTNCに登場する名盤30タイトルの復刻。前述の『ブラック・レディオ』を筆頭に、グラスパーの過去作や、グレゴリー・ポーター、エスペランサ・スポルディング、ティグラン・ハマシャンといった今日の主役が放った代表作、JTNC的にも重要なノラ・ジョーンズの1stに、ロイ・ハーグローヴやミシェル・ンデゲオチェロなど“プレ・グラスパー”世代のレジェンドによる作品までが、¥1,400(税抜)の期間限定プライスで再発される。さらに、JTNCの監修者である柳楽光隆氏が選曲したコンピレーションも同時発売。こちらも重要曲を一枚で網羅できる決定版だ。この機会に、新しい時代のジャズを体感してみよう!

Release Information

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