京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで、10月 24日(金)より<活動のデザイン展>が開催されます。

20世紀後半におこった情報革命以降、インターネットやスマートフォンの爆発的な普及やソーシャルメディアによるコミュニケーションの加速化、3Dプリンターに代表されるデジタル・ファブリケーションの急発展によって、世界の距離はますます短くなっており私たちの生活や日々の意識は大きな変化の時を迎えている一方で、社会の不均衡や倫理、価値観を考え直す機会も増えています。こうした時代において大切なのは、それぞれに考え、動き、確かに伝えること。あるいは地球上の各地で起きていることを少しでも共有しようとする姿勢ではないでしょうか。

本展では「活動のデザイン」と題し、手にとることのできるものづくりにあえて限定せず、社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動に目を向けます。80歳の女性が1950年代から編み続けて来た500枚を超えるセーターや、幼少期の記憶をデザインのインスピレーションとして開発された地雷撤去装置、「修復と改良」を奨励し、人々の身の周りの問題を解決していく「Fixperts」プロジェクト、技術革新がもたらす世界の今後を考察する無人飛行物体(ドローン)など、11ヶ国・24組のクリエーターによる多彩な活動が揃います。

50年編み続けた500枚のセーターは圧巻! <活動のデザイン展>開催 art140829_21-design_02

ディレクターには、日本と世界のデザインの動きに精通したジャーナリストの川上典李子氏と、ストックホルムを拠点にアートとデザインのキュレーターとして活動を続ける横山いくこ氏。時にポジティブに、時に詩的な彼らの活動は、ものづくりという枠組みを超え、今後の社会におけるデザインの役割に多くの気づきをもたらすでしょう。<活動のデザイン展>を通して、変動する世界を生きぬくさまざまなヒントに出会ってみてはいかがでしょうか。

Event Information

21_21 DESIGN SIGHT 企画展「活動のデザイン展」
2014.10.24(金)〜 2015.02.01(日)@21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
開館時間:11:00〜20:00(入場は19:30 まで)
入場料:一般 ¥1,000、大学生 ¥800、中高生 ¥500、小学生以下無料
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
展覧会ディレクター:川上典李子、横山いくこ

グラフィックデザイン:田中義久
会場デザイン:五十嵐瑠衣
照明デザイン:海藤春樹

参加作家一覧:
マイク・エーブルソン[日本]、Atelier Hoko[シンガポール]、国立天文台 アルマ望遠鏡×川村真司(PARTY)[日本]、アルヴァロ・カタラン・デ・オコン[スペイン]、ダグラス・クープランド[カナダ]、DNA Charlois & クリスティン・メンデルツマ/Wandschappen[オランダ]、Fixperts[イギリス]、Front & the Siyazama Project/Editions in Craft[スウェーデン、南アフリカ共和国]、マスード・ハッサーニ[オランダ]、菱川勢一[日本]、ホンマタカシ[日本]、Humans Since 1982[スウェーデン]、kvina[日本]、長坂 常[日本]、大西麻貴 + 百田有希/o + h[日本]、織咲 誠[日本]、フローリー・サルノット[ドイツ]Studio Swine[イギリス]、Superflux[イギリス]、takram design engineering[日本]、牛込陽介[イギリス]、ジョセフィン・ヴァリエ[スウェーデン]、サラン・イェン・パニヤ[タイ]