10月12日(日)から開催される<Red Bull Music Academy Tokyo 2014(以下、RBMA)>、開催前に知っておくべきポイントはもうチェックしましたか? 今回は、知っていると他の人にもちょっと教えたくなる<RBMA>の豆知識を紹介したいと思います。
●<RBMA>の構成要素って?
<RBMA>は「レクチャー」「スタジオセッション」「イベント」というアクティビティが核ではあるけど、プラスアルファで「建築」「アート」「デザイン」の要素が加わり構成されています。どの<RBMA>においても毎回開催都市に大きな注目が注がれるのは、各都市の文化や音楽はもちろん、地元の気鋭クリエイターによる「建築」「アート」「デザイン」によってもたらされる環境で参加者がどんな新しい作品を生み出すのか? という点が重要なポイントだからなのです。
●プラスアルファの要素が詰まった場所=スタジオ
そのプラスアルファが詰まっている場所というのが、ズバリ<RBMA>のスタジオ。毎年開催国の建築家やデザイナーを起用してつくられ、その国都市ならではの場がつくりあげられているのです。<RBMA>東京のスタジオは、日本を代表する建築家の隈研吾氏がデザイン設計を監修。さらに、スタジオ建物内の至るところには、国内外で多数の展覧会を手掛けている窪田研二氏がキュレーションのもと、数々の日本人作家によるアートインスタレーションが展開されます。なお、スタジオの立地は、都内でも文化発信が活発な都市の1つ、渋谷。
出品アーティスト:Chim↑Pom / 佃弘樹 / 三嶋章義 / 安村崇 / 飯沼英樹 / 鈴木ヒラク / 青山悟 / 梅沢和木 / 加藤翼 / 加藤泉 / 山川冬樹 / 狩野哲郎 / 宇治野宗輝 / 篠崎裕美子 / 岡田裕子 / キュンチョメ / 金理有 / ひろせなおき / 毛利悠子 / 西野達
日本の文化、日本の音楽、日本の建築、新進気鋭の日本人作家によるアート作品の数々ーーここにしかない「日本」という環境に包まれて過ごす参加者たちは、どんな新しい作品を生み出すのでしょうか?
ーアカデミー建物内のパース図/Kengo Kuma and Associatesー
1Fロビー
1F レコーディング スタジオ
4F エンガワ
5F レクチャールーム
5F ラウンジ
●<RBMA>東京のスタジオ内ってどうなってる?
一足先にスタジオ内の情報を入手したところ、建物は主にエントランス、メインスタジオ、ベッドルームスタジオ、レクチャーホール、ラウンジの5つのスペースがあるとのこと。そのうち特に注目したいのは、「ベッドルームスタジオ」という8個のスタジオ。参加者は開校中、このスペースを自由に使用することができますが、約30名に8部屋(<RBMA>は前半2週間、後半2週間と分かれて2つのグループが参加となる)が割り当てられるので、必然的に3 – 4名のメンバーが同じスタジオをシェアして入らざるを得ません。実はこれこそが<RBMA>の狙いで、普段一緒にセッションしないような参加者同士が入ることによって新たな音楽が生まれることを見越しての“8個のスタジオ”ということらしいですよ!
●機材の秘密と開校後のスタジオ
<RBMA>が開校に向けて、いかにその環境をつくりこんでいるのかは上記で伝えた通りですが、忘れちゃいけない機材についても同様。ベーシックな機材に関しては他国の<RBMA>スタジオ同様ではあるけど、毎年その国にしか置けないビンテージ機材やレアな機材が置いてあるのもポイントです。また、<RBMA>終了後のスタジオはそのまま利用できるように開放されるので、もしかしたら大物アーティストが使用する可能性も大! 現在各所にあるスタジオでも、日本にしか置いていない機材を目当てに来日、なんてことも十分あり得るのです。
★各所にて開放中のスタジオ情報は下記にてチェックできるようになっています!
(text by Qetic・ヤーマネ)