様々な観客参加型の作品やプロジェクトを展開し、国際的に活躍している台湾出身・ニューヨーク在住のアーティスト、リー・ミンウェイ。
森美術館で現在開催中の展覧会<リー・ミンウェイとその関係展:参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる>の一環として、出展作品のひとつ『砂のゲルニカ』の巨大な砂絵の上を観客が歩く1日限りの画期的なパフォーマンスを11月16日(日)正午より開催。
『砂のゲルニカ』には、3つの段階がある。最初の段階は展覧会開幕から11月16日(日)の正午まで、一部の未完成部分を残してリーが描いた大きな砂絵の『ゲルニカ』。そして2番目の段階が、同日正午から始まる観客参加型ライブパフォーマンス。『砂のゲルニカ』の上を、みんながひとりずつ裸足でゆっくりと歩く。そして観客たちが残した足跡によって、しだいに砂絵のイメージが消失していく一方で、リーは砂絵の未完成の部分の仕上げを行っていく。破壊と創造が同時に起こる、この画期的なパフォーマンスは日没まで続く。そして3つ目の段階は、日没後、リーとスタッフがすべての砂を中央にかき集めることで訪れる。スペイン内戦時に戦禍の中で一夜にして失われた街を描いたピカソの大作『ゲルニカ』、リーはこの作品を捉え直し、砂絵という別の方法でつくり消し去ることで、喪失と再生が繰り返される世界の非永続性を表現している。
今週日曜日は、是非その“足”で参加し、体感してみよう。
Event Information
リー・ミンウェイとその関係展:
参加するアート―見る、話す、贈る、書く、食べる、そして世界とつながる
2014.09.20(土)- 2015.01.04(日)@森美術館
OPEN 10:00/CLOSE 22:00(火曜日のみ17:00まで)
※ただし、12月23日(火)は22:00まで
※入館は閉館時間の30分前まで
入館料:
【一般】¥1,500、【学生(高校・大学生)】¥1,000、【子供(4歳-中学生)】¥500
※上記の入館料で同時開催の<MAMプロジェクト022:ヤコブ・キルケゴール>展、 展望台東京シティビューにも入館いただけます。
※スカイデッキへは別途料金がかかります。