THE AIRのアンダーグラウンド・スピリットの本質を純粋に突き詰めるために、火曜日の夜を舞台に昨年スタートしたパーティ<THE CHOICE>。祝前日開催となる今回は、初の海外ゲストをフィーチュアするスペシャルヴァージョンだ。オランダより飛来するConforceは、初期シカゴハウスやデトロイトテクノ、90年代のUKテクノ等にインスパイアされた幅広い音楽性を武器とする、魅惑のプレイを披露。これを東京アンダーグラウンド・ダンスミュージックシーンの雄DJ NOBUと、現在ベルリンを拠点に欧州各都市のギグで活躍中のIORIが迎え撃つ。ここで、AIRのアイデンティティをリアルに体感してみてはいかがだろうか。
ちなみに2/9(月)、ConforceはDOMMUNE に出演して、Roland TR8を使ったライブを披露、2/10(火)のAIR公演では3時間のDJセットを披露する。
(edit by Qetic)
Event Information
THE CHOICE SPECIAL
2015.02.10(火)@AIR
OPEN 22:00/START 15:00
DOOR ¥3,500 Door ¥3500 w/f ¥3,000 Under 23 ¥2,500 Before 11:30PM ¥2,000 AIR members Admission Free
2月生まれの方は入場無料 Admission free for those who were born in February
LINE UP:DJ: CONFORCE(Delsin、Clone、from NL)、DJ NOBU(FUTURE TERROR、Bitta)、IORI(Prologue、Bitta)、
LOUNGE:AMA&GENKI (UV、YUK)、Tai T.Ram(Golden path、re:birth)、ARARE (A.F.O)、NoMad: Shhhhh、Yoshinori Hayashi(MOO)、KAMO
PROFILE
Conforce
オランダ北部の島テルスヘリング出身のConforceは、同国で活動する多くのテクノ・アーティストと同様、Larry Heardのような初期シカゴ・ハウス、Planet E、Warp、B12、Applied Rhythmic Technologyに代表される90年代のデトロイトやイギリスのテクノ、そしてBasic Channelに系統を成すベルリンのダブをディープに追求している。暖かく、メロディアス、そしてムードがあるConforceの音楽は魅惑に満ちたサウンド・デザインから生み出されるものであり、2007~2008年にRush Hourからリリースされた彼の初期作品を聞いてもそれは明らかだ。そして2010年にはファースト・アルバム『Machine Conspiracy』を発表し、その後も〈Delsin、Clone〉といった同郷のレーベルを中心にリリースを重ね、エレクトロとダブが混然一体となった 独自のスタイルを切り開いていく。その集大成となった2013年の『Kinetic Image』は是非ともチェックしてもらいたい。彼が紡ぎだすサウンドとグルーヴは浮遊感と実験性を通じてリスナーを恍惚の域に導いている。
Conforce ー Boiler Room DJ Set at ADE
DJ NOBU
NOBUの活動のスタンスをひとことで示すなら、”アンダーグラウンド”―その一貫性は今や誰もが認めるところである。とはいえそれは決して1つのDJスタイルへの固執を意味しない。非凡にして千変万化、ブッキングされるギグのカラーやコンセプトによって自在にアプローチを変え、 自身のアンダーグラウンドなリアリティをキープしつつも常に変化を続けるのがNOBUのDJの特長であり、その片鱗は、「Dream Into Dream」〈tearbridge〉、「ON」〈Musicmine〉、「No Way Back」〈Lastrum〉、「Creep Into The Shadows」〈Underground Gallery〉など、過去リリースしたミックスCDからも窺い知る事が出来る。近年は抽象性の高いテクノ系の楽曲を中心に、オーセンティックなフロアートラック、複雑なテクスチャーを持つ最新アヴァンエレクトロニックミュージック、はたまた年代不詳のテクノ/ハウス・トラックからオブスキュアな近代電子音楽など、さまざまな特性を持つクセの強い楽曲群を垣根無くプレイ。それらを、抜群の構成力で同一線上に結びつける。そのDJプレイによってフロアに投影される世界観は、これまで競演してきた海外アーティストも含め様々なDJやアーティストらから数多くの称賛や共感の意を寄せられている。最近ではテクノの 聖地「Berghain」を中心に定期的にヨーロッパ・ツアーを行っているほか、台湾のクルーSMOKE MACHINEとも連携・共振し、そのネットワークをアジアにまで拡げ、シーンのネクストを模索し続けている。
IORI
沖縄県出身DJ/Producer。パーティ<GALAXY>を主催。10代の頃より様々な音楽に触れ現在はテクノを中心にプレイ。2008年ロンドンのPhonica Records 主催のレーベル〈Phonica White〉よりデビュー12inch 『GALAXY EP』をリリースして以来、Prologue、Semanticaなど海外のハウス、テクノのレーベルからリリースを重ねる。国内では2012年にDJ NOBU主催の〈Bitta〉より12インチとアルバムをリリースしている。2012年より活動の拠点をベルリンに移し現在までヨーロッパの各都市でプレイ。 2015年2月に帰国し再び日本を中心に活動をはじめる。
Shhhhh
DJ/東京出身。オリジナルなワールドミュージック/伝統伝承の発掘活動。フロアでは民族音楽から最新の電子音楽全般を操るフリースタイル・グルーヴを発明。オフィシャルミックスCD、『EL FOLCLORE PARADOX』のほかに『ウニコリスモ』ら2作品のアルゼンチン音楽を中心とした、DJ視点での南米音楽コンピレーションの編集/監修。ライナーノーツ、ディスクレビューなど執筆活動やジャンルを跨いだ海外アーティストとの共演や招聘活動のサポート。 全国各地のカルト野外パーティ/奇祭からフェス。はたまた町の酒場で幅広く活動中。