1991年にデビューして以来、英国的な知的さに富んだ魅力的なサウンドで90年代のブリットポップ旋風を世界中に巻き起こし、その後もブリットポップに縛られず音楽的な飛躍を見せながら、時代に挑戦し続ける、英国が誇る時代を超越したロック・アクト、ブラー。
2014年1月に行われた再結成ツアーの日本公演も大成功に収め、今も絶大な人気を誇る彼らが、前作『シンク・タンク』より12年振り、オリジナルの4人編成でのレコーディングとしては1999年に発表した『13』より実に16年振りとなる最新作、『ザ・マジック・ウィップ(原題: The Magic Whip)』を4月に発表する事を明らかにした。本国UKでの発売は4月27日となり、日本盤の発売は4月29日を予定している。
ブラーの最新作『ザ・マジック・ウィップ』は、デジタル配信、CDに加え、2枚組のアナログ盤でのリリースが決定している。また、今作は2月19日夜23:30(日本時間)よりiTunes Storeでの予約注文(プレオーダー)もスタートしており、予約注文をした方は、その場でアルバム発売の情報解禁と共に公開されたバンドの最新楽曲“ゴー・アウト”をダウンロードできるようになる。
Blur – Go Out
今作は、2013年の春のツアーの合間となった5日間の休日を使って、香港の九龍にあるAvon Studiosでレコーディングされた音源が元になっているのだという。その後、ここでレコーディングした音源はしばらく眠りにつく事となり、彼らはまずブラーとしての長きにわたる再結成ツアーを終了させ、メンバーそれぞれが別のプロジェクトで活動していく。そして2014年11月、グレアム・コクソンがその時のレコーディング音源と再び向き合い、ブラーの初期のプロデューサーでもあるスティーヴン・ストリートと連絡を取ったことがきっかけとなり、彼と共にバンド・メンバーが集結、香港でレコーディングされた音源に取り組んでいったのだという。その後、デーモン・アルバーンがその楽曲達に歌詞を付け加え、12曲からなる最新作『ザ・マジック・ウィップ』を完成させたのだ。
今までハイド・パークで4度のショウを行った唯一のアーティストでもあるブラーは、アルバム発売の情報と共に、<Barclaycard presents British Summer Time Hyde Park>の一環として今年の6月20日(土)に再びロンドンのハイド・パークにてヘッドライン・ショウを開催することも明らかにしている。このハイド・パークでのライヴのチケットは2月27日(金)UK時間9:00amより販売開始となる。このライヴに関する詳細は、こちらまで。
今回のブラーの最新作発表という衝撃的なニュースは、2月19日のUK時間14時(日本時間で同日23時)よりロンドンのチャイナタウンにあるチャイニーズ・レストランで行われた記者会見で正式に発表となった。Facebookページに寄せられたファンからの質問や、その場に集まったメディア関係者からの質問に答える、という形で進んでいき、バンドに加えてプロデューサーのスティーヴン・ストリートも同席しての会見となったのだが、この記者会見の模様は彼らのオフィシャルFacebookページでストリーミング生放送されており、世界中のファンやメディアがこの会見に熱い注目を送っていた。
なお、この最新作『ザ・マジック・ウィップ』の日本盤に関する詳細は、後日〈ワーナーミュージック・ジャパン〉オフィシャル・サイトにて公開されるので、バンドのオフィシャルHP同様、こちらも是非チェックしていただきたい。
(edit by Qetic)
Release Information
Artist:blur(ブラー)
Title: The Magic Whip(ザ・マジック・ウィップ)
『ザ・マジック・ウィップ』に収録される楽曲は下記の12曲(日本盤には、ボーナス・トラックが1曲追加収録される予定となっている)。
– Lonesome Street / ロンサム・ストリート
– New World Towers / ニュー・ワールド・タワーズ
– Go Out / ゴー・アウト
– Ice Cream Man / アイスクリーム・マン
– Thought I Was A Spaceman / ソート・アイ・ワズ・ア・スペースマン
– I Broadcast / アイ・ブロードキャスト
– My Terracotta Heart / マイ・テラコッタ・ハート
– There are Too Many of Us / ゼア・アー・トゥー・メニー・オブ・アス
– Ghost Ship / ゴースト・シップ
– Phyongyang / ピョンヤン
– Ong Ong / オン・オン
– Mirror Ball / ミラー・ボール