レクトロニック・ミュージックのパイオニアとして知られるジェフ・ミルズは常にエレクトロニック・ミュージックを芸術として捉え、音楽とその進化に対するユートピア的思想を広めるべく活動を続けてきた。

近年では、各国オーケストラとの共演、日本科学未来館館長/宇宙飛行士 毛利衛氏とコラボレイトした音楽作品『Where Light Ends』の発表、ジャクリーヌ・コー監督、ジェフ・ミルズ主演のアート・ドキュメンタリー・フィルム『MAN FROM TOMORROW』の公開など、その活動はもはや音楽という枠組みにはとどまらない。

今回、世界に先駆け日本で初公開されるミルズの最新アート作品は、1942年にロスアンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル オブ ロスアンジェルス」という出来事にインスパイアされプロダクトデザイナー、スズキユウリ氏の協力のもとに制作された、かつてないデザインの音楽機材『The Visitor』だ。

ジェフ・ミルズ、一日限りのエキシビションを開催! art150309_jeffmills_1

1942年、ロスアンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル オブ ロスアンジェルス」

今回3月23日(月)に天王洲アイル 寺田倉庫で開催される展示会「WEAPONS:—音楽に関連するアバンギャルドなオブジェクトの小さなしかし強力なエキシビション」では、50年代のフィルム・ノワールを基調にしたセッティング、ミルズによる音楽を背景に「バトル オブ ロスアンジェルス」に端を発したヒステリアを再現した『Investigative Walls』、オリジナルのアナログレコードを使用した『Tomorrow + X』を『The Visitor』と『The Visitor』 使用時のためにオランダ人デザイナー、ユロエン・フォン・トゥイルがデザインしたスーツ『The Stranger』が世界初公開展示される。

ジェフ・ミルズの来日に合わせた一日限りのエキシビション。当日はジェフ・ミルズ本人による各オブジェクトの解説やトークショーも企画しているそうだ!

ジェフ・ミルズからコメントも寄せられている。

「人間性は好奇心と探究心によって進化してきた。思考と想像が実現する方法を見つけ出したときに不可能は可能になる。つまり夢見ることによって何事も可能になるという理論が私たちの想像力をよりたくましくしてきたと言える。間接的にでも我々に未来の姿を想像させてくれるサイエンス・フィクションはこれからますます評価されることになるのではないだろうか。」 —ジェフ・ミルズ

(edit by Qetic・Takayuki Minamizaki)

Event Information

JEFF MILLS presents WEAPONS:ーa small but potent collection of music affiliated avant-garde objects
「WEAPONS:—音楽に関連するアバンギャルドなオブジェクトの小さなしかし強力なエキシビション」

2015.03.23(月)@天王洲アイル 寺田倉庫 G1号5F 特設会場
START 19:00/CLOSE 22:00
ADV ¥1,500
TICKET:Peatix

CONTENTS:
1.『The Visitor』
1942年ロサンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル・オブ・ロサンジェルス」にインパイアされデザインされた、スズキユウリ氏とのコラボレーションによる全く新しい形のドラムマシーン。世界初公開。

2.『The Stranger』
Jeff MillsがThe Visitor 使用時に着用するためにオランダ人デザイナー、ユロエン・フォン・トゥイルがデザインしたスーツ。世界初公開。

3.『Battle of Los Angeles』
1942年ロサンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル・オブ・ロサンジェルス」に関するオブジェクト。世界初公開。

4.『Tomorrow + X』
Jeff Mills が制作した白いアナログ盤(すべて違う内容の音楽が刻まれており、世界に2枚づつしか存在しない)を使用したインスタレーション。

5.『Investigative Walls』
「バトル・オブ・ロサンジェルス」に関わるヒステリアと1940年代のイメージを表現したインスタレーション。世界初公開。

相対性理論 presents「回折III」
2015.03.22(日)@東京ドームシティホール
OPEN 17:00/START 18:00
ADV ¥5,500/DOOR ¥6,000
LINE UP: 相対性理論、Jeff Mills