“次元が違う”サイケポップ・バンドがデビュー・アルバム発表

ザ・フレーミング・リップスもイチオシの新人サイケポップ・バンド、フィーヴァー・ザ・ゴーストが待望のデビュー・アルバムを発売することが決定した！

フィーヴァー・ザ・ゴーストはロサンゼルス出身注目の4人組で、テンプルズ、ザ・ウィッチーズ、キッド・ウェーヴなどが所属する〈Heavenly Recordings〉から2014年にデビューEP『Crab In Honey』をリリース。MGMTのようなサイケポップに、70年代的グラム・ロック、ザ・フレーミング・リップスのような仮装パーティを呑込んだようなオリジナリティあふれるサウンドと、謎の戦隊モノなアート・カヴァーやメンバーの個性的なルックスがたちまち話題となった。

Fever The Ghost – “Calico”

また、2015年の＜レコード・ストア・デイ＞には、テンプルズが彼らの“Calico”をカヴァーし、またフィーヴァー・ザ・ゴースト側がテンプルズの“Keep In The Dark”をカヴァーする、2組のスプリット盤も海外の一部店舗で限定発売されている。

フィーヴァー・ザ・ゴーストによる“Keep In The Dark”カヴァーはこちら！

そんな彼らの持ち合わせる難解な性質と、逃れることのできないメロディ変化が絶妙に合わさって誕生したのが、デビュー・アルバム『Zirconium Meconium』。まるで星間でおきる振動と若者の持つ疑問が、独特のポップ・サウンドに融合されたかのような作品となっている。今作に関してバンドは、「不可欠なエネルギー力が物質世界へと具体化していく3次元的統合過程の視点から、音楽的に解釈して作り上げた楽曲を集約した作品」と表している。

さらに、彼らをEP時代から注目しているというザ・フレーミング・リップスのヴォーカルのウェイン・コインからもコメントが到着！

「フィーヴァー・ザ・ゴーストのデビュー・アルバムは、彼ら自身がそうであるように、次元が違う。なぜ彼らが、彼らがしていることをしているのか、俺にはわからない。もしかすると本来彼らはビデオ・ゲームであって、何らかの拍子にフューチャリスティックなロック・グループへと姿を変えてしまったのかもしれない。または、すごく質の高いアニメーションで、我々にはまるで現実のものであるかのように思えてしまうのかもね」。

要注目のフィーヴァー・ザ・ゴーストだが、これまでにザ・フレーミング・リップス、ショーン・レノンやテンプルズとツアーをまわってきたということもあり、今後彼らの名前がどんどん広まっていくのも時間の問題だろう。現在最新アルバムから“Vervain (Dreams Of An Old Wooden Cage)”の音源と、ライヴ・セッション映像が公開となっているので是非こちらもチェックしよう！

“Vervain (Dreams Of An Old Wooden Cage)”

“Vervain (Dreams Of An Old Wooden Cage)” ライブセッション映像

edit by Qetic・Akane Ishida