湘南に住む人々に、現地での暮らしや海への思いを語ってもらうリレー・インタビュー。ウィンドサーフィンの学生トッププレイヤーのひとりにして、『テラスハウス』への出演も記憶に新しい伊東大輝さんの登場です。
自然の動力だけで海面を進むスポーツ、ウィンドサーフィン
元サーファーでコンピューターのソフトウェア会社の副社長を務めていたホイル・シュワイツアーと、ヨットマンで超音速機の設計家でもあったジム・ドレイクが出会い、1967年に米カリフォルニアで誕生したウィンドサーフィンは、ヨットとサーフィンの特徴を掛け合わせたマリンスポーツの一種。世界最速のプレイヤーは時速90キロで走るほどのスピードを持ちながら、人工の動力を一切使わずに風の力で海面を進むため、環境にも優しい。1984年にはオリンピックの正式種目になり、SUPなどとともに近年注目を集めている。
伊東大輝さんとウィンドサーフィンとの出会い
学生でもトップクラスの実力を持つ伊東さんは、「レース」種目でオリンピックの強化選手に選ばれるなど第一線で活躍。「国内ではまだまだ知名度の低いウィンドサーフィンを広めたい」と人気TV番組『テラスハウス』にも出演するなど、様々な角度からこのスポーツの認知向上に努めている。現在は波の上で技を決める「ウェーブパフォーマンス」を中心に活動。この競技は最高到達点が海上10メートルにも達するとあって危険度も高いものの、普段の練習から試合まで、楽しさを感じることしかないという。そんなウィンドサーフィンとのかかわりは、とても些細な偶然からはじまったそうだ。
「ある日新聞を見た時に、ヨットやカヌーなど色々なマリンスポーツの無料体験が出来るマリン学校の広告を見つけたんです。その時に、“ウィンドサーフィンって何だろう?” と興味を持ったんですよ。今でもそういう人は多いと思いますが、僕自身も最初はどんなスポーツか全然知らなくて。やってみたら、その日のうちに夢中になりました。自然の動力だけで水の上をこれだけのスピードで走れるものはなかなかないし、走っている間は水を切る音しかしないので、その感覚もすごく気持ちいい。今でも日に日に面白くなっているんです」
水面で底になるボード部。この上にマストやセイルといったリグ部を連結して組み立てることで、ウィンドサーフィンが可能に
伊東さんのセイル部は鮮やかなオレンジが印象的
これが完成形。ひとつひとつ手作業で組み立てていく
伊東さんが感じる湘南の魅力とは?