非常に多くの反響があった「オランダの爆音に踊った夏 Hardcore 野外Festival 2015 最前線:前後編」。昨年に続き、今年もオランダのリアルなHardcore情報をオランダから日本へレポートしたい。
今回、前編で紹介したいオランダのフェスティバルは、昨年紹介した<Defqon.1 2016>。Hardcoreファンならば「人生で一度は訪れたいというフェスティバル」として世界中にその名を轟かせているこのフェス。会場はアムステルダムの空港から車で約1時間に位置している。
今年は、6月24から26日の3日間にわたり開催された<Defqon.1 2016>。毎年、このフェスティバルのために、世界中から多くの人が集まってくる。そのため、会場には、世界中の旅行者を迎えるためキャンプサイトが用意されている。
<Defqon.1 2016> VILLAIN圧巻のMC
私は、開催2日目土曜日の早朝から現場入りして、撮影するアーティストや時間の段取りを確認後撮影に向かった。最初の撮影はメインステージ「Red」。メインステージは、見るものを圧倒する迫力のあるステージで、その横には化け物のような大きなスピーカーが設置されている。今年の<Defqon.1 2016>は「ドラゴン」がテーマになっており、ステージ、会場、フライヤーに至るまでが、テーマに沿ったデザインで統一されていた。
メインブースのホストMCは「VILLAIN」が務める。VILLAINの長時間ステージに立ち続ける魂、曲に合わせる素晴らしいMC、雰囲気作りが素晴らしい。そして、何より心の奥まで響く彼の声が最大の魅力である。
Redステージでは、「POWER HOUR」という、1時間にわたり会場が熱狂する特別なイベントが行われる。サイレンの音が会場に響き渡り「POWER HOUR」の開幕を告げると、美女のダンサーがバックステージから続々と登場し、会場中に花吹雪が舞う。ステージのライトニング、けたたましいスピーカー音に盛り上がる観客の歓声が一斉に響く。世界中の国旗が振られ、我先にとみんな踊りだす。当日、この時間帯は突然の大雨に降られたにも関わらず、そんな事を感じさせないほどの熱狂で、ステージから見るオーディエンスの海は本当に素晴らしい光景であった。「POWER HOUR」の演出や会場の熱気は写真、YouTubeで是非ともチェックして欲しい!
Defqon.1 Weekend Festival 2016 | POWER HOUR
<Defqon.1 2016>は、同じ時間帯にヘッドライナー・クラスのアーティストが多数出演する豪華な構成になっているので、Redステージの撮影後、すぐに大テントに包まれたBlack Stageの「N-VITRAL」の撮影に向かった。PADとPCを使用して、独特のキックを出す「N-VITRAL」は、オランダのコアなファンをも魅了するアーティストである。今回撮影できたアーティストの中では、ベストのパフォーマンスだったと思う。ステージを演出するライティングと炎を前に、音を繰り出す「N-VITRAL」を固唾を飲んで観ていたのは自分だけではないだろう。
この日、最後に撮影したのはindigoステージだった。小規模なステージではあるが、アクトのパフォーマンスのBPMが、他のステージよりも早く、ドラムンベースを挟んだ楽曲を聞かせてくれた。倉庫風のステージにも人が上がり、踊り放題。正直、なんでもありである!
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