テーマに沿って作成してもらったプレイリストを軸に、アーティストを掘り下げていくプレイリスト企画。9月21日(水)にフルアルバム『バックトゥザフューチャー』をリリースしたカラスは真っ白からシミズコウヘイさん(Gt. MC. Rap.)が登場です。“ポップスの現在過去未来”をテーマに、バンドの集大成ともいえる作品に仕上がったという最新アルバムは、これまでの作品とは決定的に違う制作過程を踏んだことで、バンドのカラーが色濃く出た“今”の音を納めることができたそう。カラスは真っ白“らしさ”に加え、これまでにない表情を垣間見せるものとなっています。今回は、「so good!」なプレイリストから、アルバム『バックトゥザフューチャー』にも織り込まれたシミズさんの“今の気分”をレコメンドしていただきました。
Interview:シミズコウヘイ(カラスは真っ白[MC.Gt.Rap.])
——今作『バックトゥザフューチャー』は、フルアルバムとしては3年ぶり。過去の作品とは異なる手法で製作されたそうですね。
今までは、作品ごとにコンセプトや世界観ありきの作り方をしていたんですけど、今回は単純に今メンバー個々がカッコいいと思うものをやろうということで、メンバー全員が作詞作曲をしています。一聴すると統一感がないかもしれないけど、バンドの“らしさ”は色濃い作品になったんじゃないかな、と。
——確かに、曲ごとに表情がガラリと変わる刺激的なアルバムだと感じました。でも、ちゃんと“らしさ”もあって。
どんな曲でもヤギヌマカナ(ヴォーカル)のフィルターを通して歌うことで、カラスは真っ白“らしく”なるんだって、このアルバムを作ったことで改めて気づけましたね。今一番やりたいことを情熱的にやれたからこそ、フルアルバムとしてリリースできました。
——また、桐谷健太さんの楽曲プロデュース/アレンジ参加や映画『何者』への菅田将暉さんへのギター指導やライブシーン監修参加など、バンドの枠を出た活動も注目すべきところですね。そこで得たものは、きっとバンドへも還元されているのだろうと思います。そして、10月14日(金)からはアルバムリリースツアーも始まります。
フルアルバムのツアーは久しぶりだし、1stアルバムのときはお客さん5人くらいだったんで(笑)。今回はワンマンなので楽しみでしょうがないです。観にきてくれる以上は、「今年観た中で一番良かった」って言わせないとやる意味がないと思っています!
——では、本題のプレイリストのお話へ。今回は「シミズコウヘイのso good!なプレイリスト」ということですが、セレクトの基準は?
単純に僕が最近好きな曲です(笑)。ぜひ聴いてみて! ってオススメしたい曲を選んでみました。
——ちなみに、これまでミックスCDなどを作ったご経験は?
ありますね。中学生の頃とかに歌謡曲が好きだったので、MDで年代別に作っていました。
——では、1曲目。“La La La” Naughty Boy -ft. Sam Smith。世界的にヒットした2013年リリースの1曲です。一度聴いたら忘れられない強烈な一曲ですね。
もうね、呪われちゃったんですよ、この曲に。“La La La”の呪い(笑)。MVも怖いんですよね。気持ち悪いのに見ちゃうっていう感じです。もともとSam Smithが好きっていうのもあるんですけど、個人的にこうして誰かと一緒にやったときのほうがアクが出ていいなって思います。ぜひ聴いて、みんな呪われてほしいです。
Naughty Boy -ft. Sam Smith – “La La La”
——お次は、commonの“Be”。カニエ・ウエストとJ Dillaをプロデューサーに迎えたアルバム『BE』の1曲目です。
とにかくイントロのベースが印象的で、メンバーみんなが好きな定番曲なんです。フレーズが好きすぎてライブとかでも隠れて弾いているので、注意して聴いてみてください。気づいた人はツウですね(笑)。この曲を初めて聴いたのは、あるバンドのSEで流れてて「めちゃくちゃかっこいい!」って思って聴くようになりました。グルーヴもかっこいいけど、フレーズがかっこいいんですよね。
——次は、フラー・イーストの“sax”。プレイリストの中で唯一の女性シンガーの曲ですね。
彼女の歌自体もすごいんですけど、ギターのリフにやられちゃいましたね。2015年のナンバーワンリフ! すごくシンプルで誰でも弾けるのに、こんなにキレッキレのギターリフなかなかないぞ、と。タイトル“sax”ですけど、これ“guitar”じゃないのかって(笑)。
Fleur East – “sax””
——続いて、Chicの“La ferak”。言わずと知れたファンク・アンセムです。
できればリアルタイムでこの時代の音楽を聴きたかったな……っていう憧れの曲です。ナイル・ロジャースのカッティングって、すごくカッコいいんですけど、この人にしか出せない謎のグルーヴがあって、もう意味わかんない(笑)。ワンフレーズでずっと聴かせてくれるって、すごいことですよね。この曲に出会ったのは20代前半なんですけど、家族でたまにChicをかけながらドライブしていた思い出もあります。
Chic – “La ferak”
——次は、KIRINJI“The Great Journey feat. RHYMESTER”。アルバム『ネオ』収録のシティポップにバキバキのライムをトッピングした曲です。
この曲はリアルタイムで聴けて良かった! 今年、自分が作った曲以外でナンバーワンです。ほんとに最高! 細部にまでこだわった曲作りをされているのが感じられるし、すごい化学反応が起きている。いいなあ、さすがだなって思いますね。今の僕らの気分もこの曲に近いテンションですね。“浮気ディスコ”っていう曲にもそれが表れていると思うんです。特にドラムのタイヘイはこういうことがやりたいんじゃないかな。
KIRINJ – “The Great Journey feat. RHYMESTER”
RELEASE INFORMATION
バックトゥザフューチャー
2016.09.21(水)
カラスは真っ白
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詳細はこちら
EVENT INFORMATION
『バックトゥザフューチャー』レコ発ワンマンツアー
大阪 Shangri-La
2016.10.14(金)
OPEN 18:30/START 19:00
ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
福岡 Queblick
2016年10月16日(日)
OPEN 17:30/START 18:00
ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
名古屋 CLUB UPSET
2016年10月18日(火)
OPEN 18:30/START 19:00
ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
東京 恵比寿LIQUID ROOM
2016年10月20日(木)
OPEN 18:00/START 19:00
ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700
札幌:Sound Lab mole
2016年11月3日(木)
OPEN 17:30/START 18:000
ADV ¥3,200/DOOR ¥3,700