11月17日(木)、LAでいちばん騒々しいエリア、ハリウッドのど真ん中に位置する観光名所としても名高いキャピトルレコーズでライアン・アダムスの16枚目のニューアルバムのリスニングパーティが行われた。当初は新作のお披露目ということだけでライヴは予定されていなかったが、なんとスタジオで完成したばかりの新作をプレイするということになったとのことで、来場した関係者たちもみんな興奮気味で、夕方18時30分スタートという時間だけに、LAでいちばん美味いと名高いフィッシュタコスとビールやワインが振舞われた。会場となるスタジオAまでにはプロムパーティ風にバルーンが飾られ、今年で75周年を迎えるキャピタルレコードの廊下にはベックやレディオヘッドなど錚々たる面々の写真が飾られており、その場にいるだけで光栄な気持ちにさせられた。
19時45分、レーベル側のアナウンス通り、オンタイムにライアンと本邦初公開の彼のバックを務めるインクレディブル・バンドが登場。ライアンは赤と黒のネルシャツに着こなれたタイトなデニム、VISIONのスニーカーというお馴染みのスタイルに珍しくメガネをかけている。そしてステージには彼のライヴではお馴染みのタイガーのぬいぐるみと猫のパネルが飾られていた。
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