ハイパーリアリティアーティストであるイガル・オゼリ氏の国内初となる展示会<Erasing Photography>が、本日1月26日(木)より開催される。
本展は、イガル・オゼリ氏の日本初の個展。ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーの娘でありモデルとして活躍するリジー・ジャガーや、ポーランド出身のファッションモデルであるズザナ・ブッシウォルド、そして今回アジア人で初めてオゼリ作品のモデルとして起用された坂井香を描いたシリーズの発表となり、今回は新作14点を含むペインティング約15点、ドローイング約5点の計20作品、総額1億円を超える展示が行われる。
イガル・オゼリ氏は現在ニューヨークを拠点に活動するイスラエル出身のアーティストで、オゼリ氏の作品はフォトリアリズムの流れを汲む超絶技法で知られ、自然の中での女性の一瞬の姿を、まるで写真のように捉え描いている。オゼリ氏の作品では、モデル達の女性の、もの思わしげな表情でのたたずまいや、髪の毛の流れ、洋服のテクスチャー、自然光でかがやく肌などが執拗に描かれており、この描写は、ジョン・エヴァレット・ミレイやダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ等のラファエロ前派からの影響が多く見られ、寓話的なシチュエーション、想像性、優美さ、そして現代的リアリティを融合させたオゼリ独得の世界観を生み出している。
VR(ヴァーチャルリアリティ)が当たり前となっている現代において、なぜ油彩による手業で写実で表現するのか、IT社会の中での私達にとって写実とは、リアリティとは、そしてアートとはなにかを考えさせられるきっかけとなるような展示会になっている。
EVENT INFORMATION
イガル・オゼリ展 「Erasing Photography」
2017.01.26(木)〜02.04(土)
OPEN 12:00/CLOSE 20:00(最終入場は 19:30)
代官山ヒルサイドフォーラム
Tomio Koyama Gallery
【後援】
イスラエル大使館
©Yigal Ozeri, Courtesy of the artist