本年度アカデミー賞主演男優賞・脚本賞を受賞した、マット・デイモンプロデュース、ケイシー・アフレック主演、ケネス・ロナーガン監督・脚本『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が5月13日(土)より全国公開! ケイシー・アフレックのインタビュー動画が公開されました。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』とは
本作は、第74回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞、第88回ナショナル・ボード・オブ・レビュー主要賞4賞受賞、第70回英国アカデミー賞主演男優賞など、世界中で227部門にノミネート、107部門受賞という快挙を成し遂げている注目作。
主人公リーを演じたのは、アカデミー賞主演男優賞をはじめ、世界中の映画賞を獲得しているケイシ―・アフレックです。
足し算ではなく引き算のアプローチ
アカデミー賞主演男優賞といえば、近年では、ノースタントで鼻を折るほどのストイック怪演をみせた『レヴェナント: 蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオ、難病ALSと闘う博士を体当たりで演じた『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメイン、エイズ患者を演じるために約 22.5 キロの減量をして挑んだ『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーなど、外見で魅せるインパクトの強い役柄が多い印象。
そんな中、本作におけるケイシーの演技は、過去に壮絶な悲劇を体験して生きる意味を見失った、孤独と哀しみを見事に体現。足し算ではなく、引き算の演技が特徴的です。感情を押し殺し、多くを語らず、目の動きひとつで感情の揺れ動きを表現する手法は、批評家陣からも絶賛されています。
ケイシーの実人生とのシンクロ率の高さ
ケイシーの演技力の高さはもちろんだが、本作で演じたリーとケイシー自身の実人生のシンクロ率の高さも、オスカーを手にした理由の1つ。10代からテレビに出演し、その後映画界でも活躍するものの代表作といえる作品には恵まれず、さらには自ら監督した映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』ではセクハラ疑惑をかけられてしまうなど、決して輝かしい俳優人生とはいえなかったケイシー。そんな彼が演じた、孤独を抱え生きることに不器用な男リーの生きざまは、まさにケイシー自身と重なり合います。
これ以上のハマリ役はないと思わずにはいられない、役との運命的な出会いにより「ベン・アフレックの弟」という殻を打ち破ったケイシーの名演を、ぜひスクリーンで確かめてみてください。
主演ケイシー・アフレック インタビュー映像
マンチェスター・バイ・ザ・シー
5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国ロードショー!
映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編
監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード
2016 年/アメリカ/137分
© 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved. ユニバーサル作品
配給:ビターズ・エンド/パルコ
ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シ
ー”へと戻り、16 歳の甥パトリックの面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。リーの絶望と再生を、時折ユーモアを交えな
がら丁寧に紡ぎ出した珠玉の人間ドラマ。