7月29日(土)から高円寺キタコレビルにて開催されているChim↑Pomの新作個展<道が拓ける>に行ってきた。
渋谷で大型ネズミを捕獲した後剥製にし、そのネズミたちをピカチュウのように変身させた「スーパーラット」でデビューし、その後も都市に介入する手法を次々と作品化し話題をさらうアーティスト集団Chim↑Pomが、東京の「スクラップ&ビルド」をテーマに新たなプロジェクトを始動したのが2016年。
そのプロジェクトの一環として昨年開催された歌舞伎町の取り壊し直前の振興組合ビルで行った展覧会/イベント<また明日も観てくれるかな?>の続編として開催されたのが、新作個展<道が拓ける>だ。
まず目に入ってくるのが<また明日も観てくれるかな?>の解体の際に同時に破壊されたジオラマを再構築して作成された『SUPER RAT -SCRAP & BUILD-』だ。全壊した街並みのジオラマに穴を掘り、その下に土製の台座を制作しネズミの巣穴を掘っている。今回確認はできなかったが、なんと中には生きているネズミが住んでいるとのこと。
<道が拓ける>という個展名の通り、やはり本展の一番の見所は歌舞伎町のビルの瓦礫を埋め、建築家・周防貴之との協働によって作られた“道”そのものだろう。本展では地下から、その埋め立てられ作られた道を見ることができる。
その他もパルコから一部拝借しているというネオンサインなど、テーマである東京の「スクラップ&ビルド」を体感できる<道が拓ける>。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
EVENT INFORMATION
Sukurappu ando Birudo プロジェクト 道が拓ける
2017.07.29(土) – 08.27(日)
2017.07.29(土) OPEN 18:00/END 20:00
2017.07.30(日) – 08.27(日) OPEN 14:00/END 20:00(道の通行は24時間解放)
キタコレビル(東京都杉並区高円寺北3-4-11)
主催:Chim↑Pom Studio
共催:Garter gallery
協力:株式会社 TANK、株式会社 PARCO、株式会社 昭和ネオン、歌舞伎町振興組合