正体不明のカリスマグラフィティアーティスト・バンクシーと、彼の絵がもたらす影響力に迫るドキュメンタリー『The Man Who Stole Banksy』が『バンクシーを盗んだ男』(配給:シンカ)の邦題にて2018年8月4日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開予定。

紛争地区に指定されているパレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘム。そこにはパレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートル、全長450キロを超える巨大な壁が存在する。そのパレスチナ側の壁の一部に「ロバと兵士」の絵が描かれた。描いたのは正体不明のカリスマグラフィティアーティスト、バンクシー(Banksy)

この絵がパレスチナで反感を呼び、怒った地元住民が壁面を切り取ってオークションへとかけてしまう事態に。『バンクシーを盗んだ男』はバンクシーという人物、そして数千万円から1億円という超高額で取引される彼のアートが紛争地区をはじめ世界の人々にもたらす影響に追ったドキュメンタリー作品。

ナレーションはロック界の生ける伝説イギ―・ポップが務めています!

パレスチナのベツレヘムでバンクシーと思われる中年男性が作品を制作している様子が撮影!?

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目撃された中年の男性はフェルトのハットにダークグレーのフリース、グレーのハーフパンツという出で立ちで、壁に向かってステンシルの台紙とスプレー塗料の缶を持っているという場面が撮影。

制作されていたステンシルのアート作品は「Peace on Earth Terms and conditions apply(世界に平和を規約と条件付きの)」という作品で、バンクシーのオフィシャルサイトに同作品が掲載されていた。そのことから写真の中年男性がバンクシーではないかと報じられていた。

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バンクシー映画特集!

映画『バンクシーを盗んだ男』公開を前にバンクシーの正体に迫るドキュメンタリー、バンクシーの活動の是非を問うドキュメンタリーもチェックしておきましょう!

映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(Exit Through the Gift Shop)(2010)

バンクシーが初監督を務め、第83回アカデミー賞ドキュメンタリー長編部門にノミネートされた話題作。素顔を誰も知らない覆面グラフィティ・アーティスト、バンクシーが、ユーモアたっぷりにアート業界の暗部を映し出す。モチーフを世界中に張り巡らせたスペース・インベーダーら、多数のアーティストも登場し、見逃せない作品となっている。
バンクシーのドキュメンタリー映画を撮ろうとした映像作家ティエリー・グエッタ。しかし、彼に能力がないと気づいたバンクシーはカメラを奪い、逆にティエリー・グエッタを“ミスター・ブレインウォッシュ”というアーティストに仕立てあげ、カメラの前に立たせてしまう。

『Saving Banksy』(セイビング バンクシー)(2014)

芸術を商業とみなすアート作品を売買するバイヤーたちや、壁に描かれた作品を消したい行政など、バンクシーのいないところで作品についての是非を問うドキュメンタリー映画。バンクシーを取り巻く様々な立場の人々を中心に描いており、作品が生み出された後のグラフィティ特有の問題について語っている。バンクシー本人が蚊帳の外で他の人間が利益や美徳を巡って争っている縮図が分かる。

映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』(Banksy Does New York)(2016)

謎のストリートアーティストとして世界的に知られるバンクシーがニューヨークの路上に作品を発表し、その場所を探し当てるために人々がニューヨークを駆け巡った1カ月間。誰にも正体を見られず、突如街中に現れるバンクシーの作品は人々から大きな注目をあびています!上記3作品を見れば、バンクシーがどんな存在なのか?なぜ人々の注目を集め、支持を得ているのか?を垣間見ることができます。『バンクシーを盗んだ男』を観る前にこれらの作品でバンクシーについて理解を深めるとより一層本作を楽しめること間違いなし!

バンクシーを盗んだ男

8月4日(土)新宿シネマカリテ、
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

監督:マルコ・プロゼルピオ
ナレーション:イギ―・ポップ
配給:シンカ
宣伝:スキップ
2017年/イギリス・イタリア/カラー/デジタル/英語/93分/原題:The Man Who Stole Banksy/映倫区分:G
© MARCO PROSERPIO 2017

<STORY>
正体不明のカリスマグラフィティアーティスト・バンクシー。
彼はパレスチナ・ヨルダン西岸地区ベツレヘムの壁に「ロバと兵士」の絵を描いた。
これが地元住民の怒りをかい、タクシー運転手のワリドがウォータージェットカッターでその壁を切り取った。
ワリドは大手インターネットオークションサイト「eBay」に出品し、最高額の入札者に売ろうと試みるのだ。
この巨大なコンクリートの壁画はベツレヘムから海を渡り、
美術収集家たちが待つ高級オークションハウスへ送られることになる。
バンクシー、そして彼の描いた絵がもたらす影響力をたどっていくと見えてくるものとは……?!

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