ザ・ナショナル、ニューアルバム『I Am Easy To Find』を5月17日にリリース｜同名短編映画も公開

昨年グラミー賞を受賞し、名実ともにインディーロック・バンド代表の座にのし上がったザ・ナショナル（The National）が、8枚目のスタジオ・アルバムとなる最新作『I Am Easy To Find』を英名門インディーレーベル〈4AD〉から5月17日（金）に発売することを発表した。

ザ・ナショナル『I Am Easy To Find』

1999年にNYブルックリンで結成されたザ・ナショナルは、2017年末に7thアルバム『Sleep Well Beast』をリリース。同アルバムで第60回グラミー賞の最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム部門を受賞し、最優秀レコーディング・パッケージ部門にもノミネートされた。

さらに、全英チャートでは第1位、全米チャートでは第2位に輝いたほか、各メディアのベスト・アルバム・オブ・ザ・イヤーにも選出され、辛口評価で知られる米音楽メディア「Pitchfork」でもBest New Trackを獲得、ここ日本でも高く評価された。

今回発表されたアルバム『I Am Easy To Find』は、アルバム名と同じ『I Am Easy To Find』と名付けられた短編映画と合わせてリリースされる。

同映画は『I Am Easy To Find』にインスパイアされた作品で、音楽はザ・ナショナルが手掛けているほか、アカデミー賞にノミネートされた経歴を持つマイク・ミルズ（『20センチュリー・ウーマン』『人生はビギナーズ』）が監督、主演はアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル（『リリーのすべて』『トゥームレイダー』）が務めている。

映画を手掛けたミルズは、この共同プロジェクトを「お互いのことを真似し合うことが大好きな、遊び心と敵対心を持った兄弟のよう」と表現している。また、同じビジョンを共有しているとはいえども、アルバムのための映画というわけでもなく、アルバムが映画のためのサウンドトラックというわけでもない、とも説明している。

I Am Easy to Find（trailer）

最新アルバムは、そのほとんどがNY北部の郊外ハドソン・バレーでレコーディングされたほか、パリ、ベルリン、ダブリンなど各地でもレコーディング・セッションが行われた。ニュージャージー出身のシャロン・ヴァン・エッテン（Sharon Van Etten）、アイスランド出身のリサ・ハニガン（Lisa Hannigan）、フランス出身のミナ・ティンドル（Mina Tindle）、ディス・イズ・ザ・キット（This Is the Kit）のケイト・ステイブルズ（Kate Stables）など実力派の女性シンガーソングライターらがボーカルに起用されている。

今回の発表に合わせて公開されたニューシングル「You Had Your Soul With You」は、ニューアルバムのオープニング・トラックとなる。約20年間にわたりデヴィッド・ボウイ（David Bowie）のベーシストを務めたゲイル・アン・ドロシー（Gail Ann Dorsey）がボーカルとして参加している。

最新アルバム『I Am Easy To Find』は、5月17日（金）にリリースされる。国内盤は、ボーナストラック1曲が追加収録され、歌詞対訳、ライナーノーツが封入される。現在iTunes Storeでアルバムを予約すると、新曲「You Had Your Soul With You」がいち早くダウンロードできるので、チェックしてみてほしい。

The National – You Had Your Soul With You