バレンタインの1ヶ月後にやってくるホワイトデー。この時期に、意中の相手との距離をぐっと近づけたいと思っている人も多いかもしれない。
本記事では、これから付き合いたい相手と部屋で一緒に観たい映画をご紹介。お互いに気になっている、しかもそのことに気付いている、けれどもまだ恋人ではない。そんな甘い時期のデートの定番といえば、家でまったり映画鑑賞。
観ると2人の関係性が進展しそうになる、つまりお互い「付き合いたい!」という想いがあふれそうになる、最後の一歩を後押ししてくれる作品を3つ選びました。
これから付き合いたい相手と一緒に観たい映画3選
『ホリデイ』(2006年)
ホリデイ (字幕版)
恋に破れた2人の女性がクリスマス休暇を利用してホームエクスチェンジをし、滞在先で運命の出会いを経験するロマンティック・コメディ『ホリデイ』。
ホームエクスチェンジとは、互いの家や車を交換し合うこと。日本でも近年は民泊やAirbnb(エアー・ビー・アンドビー)などが注目されているが、ホームエクスチェンジは欧米では古くから馴染みのある旅行スタイルで、毎年数十万人が利用している。
主演はキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレット。共演にはジャック・ブラックとジュード・ロウ。
かなり豪華なキャスティングと美しい構成の物語は、ラブロマンスの歴史に燦然と輝くマスターピースのひとつになった。
ロンドン郊外の新聞社で働くアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、3年間想いを寄せた相手が目の前で婚約発表をしたことでひどく落ち込む。それでも彼のことが忘れられず、郊外のコテージでひとり涙を流す。LAで映画の予告編制作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)は、同棲中の恋人に浮気され、ひどいひどい別れを経験する。しかし彼女には涙を流せない理由もあった。
アイリスとアマンダは、この恋を忘れるため、見知らぬ土地へ行って環境を変えることが必要だと考える。そこで見つけたのがホームエクスチェンジ。2人はクリスマス休暇をとって、互いの家を交換する。
ほどよくベタな出会い、魅力的なキャラクター。主要人物全員が抱える葛藤と成長。2つの物語の見事な対比。そしてすべての人がハッピーになる素晴らしいエンディング。重厚さと軽さが絶妙なバランスで同居していて、観たあと幸せな気分になれる映画。
本作は、特に寒い日の夜に観るといい。監督のナンシー・メイヤーズはこう語っている。 「ラブ・ストーリーの設定は寒くなければならないのです。なぜなら、温かさを見せてくれるのは恋人たちだからです」
まさに「これから付き合いたい相手と部屋で一緒に観たい」映画だと言えるだろう。