ジャック・ホワイト(Jack White)擁するロック・バンド、ザ・ラカンターズ(The Raconteurs)が今週24日(水)、25日(木)についに13年ぶりの来日を果たす。今回の公演で特別なのは何と言っても「PHONE FREE SHOW」であることだ。

PHONE FREE SHOW

本公演では、写真、動画の撮影、およびレコーディング機器の使用が禁止される。公演当日は会場で配布される専用のポーチに携帯電話を入れて、パフォーマンスを見ることになる。このポーチは公演終了までは施錠され、公演中に携帯電話を使用する必要がある場合は、ロックが解除される携帯電話使用エリアでのみ使用できる。それ以外の用途では、終演まで携帯電話を使用することができない、とのことだ。

この「PHONE FREE SHOW」に当たって、バンドは「私達は少しの間でも来場者が電子通信機器から目を離して、音楽に対する私たちの愛を個別に体験して頂くことによってこの公演をより楽しんで頂けると思っております。ソーシャル・メディアへの投稿を考えている方には、オフィシャルツアーフォトグラファーが、公演終了後にオフィシャルサイトと公式インスタグラムに写真や映像をアップしますので、これらをポスト/シェアしてください。携帯電話から離れた100%の生のライブ体験を楽しんでください!」と、声明を発表している。

主要バンドメンバーであるジャック・ホワイトは、自身のソロライブでも同様の施策を敢行。この施策について、「俺は見に来てるみんなにその瞬間を楽しんでほしいんだ。面白いのはそれを伝える手段として一番簡単なのが、携帯電話の電源を切ってくれって頼むことなんだよ。ただたった2時間だけでも、携帯電話がないと生きていけないほど電話が重要だっていうんなら、俺の知ったこっちゃねえ」とインタビューで応えている

先日、かねてよりライブ中の撮影を禁止しているボブ・ディラン(Bob Dylan)が、オーストリア・ウィーンでのパフォーマンス中に撮影しているファンに向かって激怒したことも話題となった。彼は「Blowin’ in the Wind」を演奏中にファンが撮影していたのを見つけると、歌うのをやめ「写真を撮るのをやめるのか、やめないのかどっちだ!」と叱責したそう。

海外ではこうしてパフォーマンス中の携帯の使用を禁止するアーティストも少なくない。特にストーン・テンプル・パイロッツ(Stone Temple Pilots)やミスフィッツ(Misfits)など、ロック・バンドがこうした行動に賛同しているようだ。

もちろん、携帯電話で撮影して後日ライブの余韻に浸ることも楽しい瞬間のひとつではあるけれども、ライブとなるとやはりその場だけの瞬間を味わうのが醍醐味だろう。ザ・ラカンターズの「PHONE FREE SHOW」で、今一度その醍醐味を存分に味わってほしい。きっとライブの本来の楽しみ方を再認識できるはずだから。

The Raconteurs – 来日目前聴くべき ザ・ラカンターズプレイリスト

THE RACONTEURS ジャパン2019

EVENT INFORMATION

THE RACONTEURS

ザ・ラカンターズ来日公演で実施される「PHONE FREE SHOW」とは? music190422_theraconteurs_1-1200x630

2019.04.24(水)、25(木)
マイナビBLITZ 赤坂
OPEN 18:00/START 19:00
1Fスタンディング ADV ¥9,800
2F指定席 ADV ¥9,800
ドリンク代別
詳細はこちら