僕の正義
右目についてる目ヤニに
違和感のある黒髪
大きな声でやりたいことも言えず
20年とちょっと経ったよね
いつもの京王井の頭線に
詰め込められてさ
ここでの正義がどこかの悪なのかな~とか
考えて空気を求めて上を向く
1分経つのを待って、3分経った
3分経つのを待って、4分経ったら渋谷につくのさ
1分経つのを待って、3分経った
3分経つのを待って、7分経ったら渋谷につくのさ
夜中に捨てられたゴミとゲロ
この世で一番イケてると信じて疑わないファッションな若者
溢れて、塗れて、なにも知らないことがいちばんの幸せだ
君は君のインスタグラムの中で生きときゃいいよ
画面を通しては痛みはわからないでしょ
物騒なニュースが目の前で起きたときは
いいねもミュートもできないから
棒立ちになって刺されちゃうんだ
今を生きていなかったことを後悔しても遅いことに気づくんだよ
目の前のゴミとかゲロから目をそらさないで
走って切れた息とか
転んで流した血とか
聞いちゃった悪ぐちとかにいちいち傷つくさ
それから青い空に殺されても、身内の呪いに縛られても
なにも知らない馬鹿野郎よりはマシだと思う僕はもっと馬鹿野郎なんだろうな
ここでの正義がどこかの悪でも
画面越しじゃないかっこ悪い僕の正義を叫びたいんだ