カナダで飛行機にまつわるある珍事件が発生した。

女性が目を覚ますとそこは真っ暗な飛行機

カナダ・オンタリオ州に住む女性Tiffani Louise O’Brienが今月9日(日)、ケベック・シティーで週末を過ごし、エア・カナダのトロント行きの飛行機に乗って帰路についたときにその事件は起きた。

飛行機に乗った彼女は現地に着くまでの数時間、眠りについたところ、目を覚ますと周りは真っ暗。人っ子ひとりいない状況で、飛行機内に閉じ込められていたのだとか。「これはきっと悪夢に違いないと思ったわ」と語った彼女は心の中で「こんなの嘘よ。悪い夢を見てるんだわ。起きなさい、Tiffani」と必死に心で唱え続けたという。

この出来事が現実だと気付いた彼女は、ケベック・シティーでともに週末を過ごしていた彼女の友達のDeanna Noel-DaleにiPhoneのFaceTime機能で自身の状況を説明していたようだが、そうこうしているうちに携帯電話の電源も切れてしまったそう。

真っ暗闇に取り残されたTiffaniは、(飛行機も運転停止しているため)携帯電話の充電もできないまま、さまざまな方法で飛行機から脱出することを試みたという。その一方で、友達のDeannaもTiffaniが降り立ったトロント・ピアソン空港に、Tiffaniの状況を説明し救助してもらえるよう要請していたのだとか。

そんな中、Tiffaniも自分なりに助けを呼ぶ方法を考え行動していたそう。飛行機のコックピットにあった懐中電灯を使って、機外に向けて照らし続けたり、必死になって飛行機のドアを開けたりと色々と試みたようだが、結局実を結ぶぶことはなかった様子。

エア・カナダ「理由はわからない」

その後時間が経ち、途方に暮れていた彼女の元に、ようやく救助の手が差し伸べられたという。「手荷物用カートがこっちに向かっているのを見つけたとき、足を飛行機のドアから出してブラブラさせてたんだから」と、相当落ち込んでいた様子。

エア・カナダのスポークスマンは「この事件について、入念に調査を行なっている最中ですので、現在のところ新たな詳細を説明できることはありません。引き続き乗客にも調査を行ない、彼女(Tiffani)とも連絡を取る所存です」と声明を発表している。

まるで映画のような話だが、本当にこんな事件が起きてしまったのか、と驚いた方も多いことだろう。電車やバスなどの交通機関を利用している最中についうたた寝してしまった、なんて経験がある方もいらっしゃるはず。彼女のようにひとり取り残されないよう、気をつけたほうがいいかも……?

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Photo by Mario Azzi on Unsplash