先日世界に名高いマーティン・スコセッシ監督がマーベル・スタジオ制作の映画を批判したことが話題になったが、今度はそれに追随するようにアカデミー賞受賞監督フランシス・フォード・コッポラがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品を批判したことが取りざたされている。そんな中、MCU作品にたずさわるある監督がこれに反論し、注目が集まっている。
ジェームズ・ガン、世界の巨匠に物申す!
コッポラ監督はMCU作品を「卑しい作品だ」と批判したことが報じられているが、これに対して「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズを監督するジェームズ・ガンは自身のInstagramを更新し、キャプション上で反論。「僕らの曽祖父の世代のたくさんの人たちが(コッポラ監督が得意とする)ギャングスタ映画について、どれも同じだって言ってたし、よく“卑しい”と言っていた」と、暗にMCU作品に批判を繰り返すコッポラ監督らへ向けた言葉を綴っている。
また「僕が大叔父に『スター・ウォーズ』作品は素晴らしいと絶賛していたときのことを思い出すよ。彼はこう応えてたんだ。“俺はその映画が『2001年(宇宙の旅)』って呼ばれてるときに観に行ったぞ。それに、まったく面白くなかった!”ってね。スーパーヒーロー映画もただ単に、現代のギャングスタ/カウボーイ/宇宙空間アドベンチャーなんだよ」とコッポラ監督らの批判も真摯に受け止めながら、持論を展開している。
加えてジェームズ・ガンは「ウェスタン映画やギャングスタ映画みたいに(それ以前に、映画全体の話だけど)、誰もがそれらを受け入れられるわけじゃないんだ。たとえ非凡な才能を持った人でもね」と賛否両論あることをしっかりと受けとめていることを説明している。
今年公開されたMCU作品『アベンジャーズ/エンドゲーム』が映画史を塗り替える大ヒットを記録したことも記憶に新しい最中に起きたこの珍事件を、真っ向から受け止め、敬意を表しながら返答したジェームズ・ガン。彼のファンはきっとこれからも増えていくはずだ。