銀座・PLUSTOKYOにて、いよいよ11月3日(日)に開催が迫る都市型パーティ<Carnival MOO(カーニバル・ムー)>。音楽・食・キッズランドという3つのコンテンツで構成され、子供も大人も誰もが楽しめる新しいコンセプトのパーティだ。

オーガナイザーを務めるのは、東京をベースにアンダーグラウンドなパーティをクリエイトするLiLiTHのプロデューサー・MIOさん。同じくLiLiTHでレジデントDJを務め、公私共にパートナーであるNAOKI SERIZAWA(以下NAOKI)さんとコラボレーションしたという。

今回、そんなふたりの想いが詰まった<Carnival MOO>の立ち上げのきっかけや、こだわり抜いたコンテンツ、さらには今後の展望について、MIOさんに熱い気持ちを語っていただいた。

プロデューサー・MIOが語る、都市型パーティー<Carnival MOO>に込められたパパ・ママへの思い interview_carnivalmoo_246-1440x1080

Interview:
MIO (Carnival MOO / LiLiTHオーガナイザー)

絶対的に都市型じゃないとダメだっていうのが当初からの思いでした。

━━日本のパーティシーンを牽引するMIOさんが今回の企画を発表された時から、すごく気になっていました。<Carnival MOO>はいつ頃から企画されていたのですか?

私は仕事でかれこれ20年以上パーティに関わり続けていて、夫のNAOKIとクラブイベントLiLITHを始めてからは9年になるんですが、東京のナイトシーンがちょっと元気ないなぁとか、マンネリ化してるかも……なんて感じていたときに、子供を授かりました。出産してすぐ現場に復帰したんですが、ママになると夜の世界にいるのがあまり良しと思われない風潮が日本にはあって。とはいえ、せっかくできたアーティストとの関係も続けていきたいので、シッターさんに子供を預けて現場に行って、早朝に帰宅して、タバコの臭いを纏った体で子供を抱っこするのは気がひけるから、先にシャワーを浴びてから子供のお世話をして、なんて生活をずっと続けていくのは正直しんどいなと思うようになったんです。

いずれは、子供を連れていけるようなお昼のパーティーができたらいいなと漠然と考えてはいたんですが、理想の場所がなかなか見つからなくて。それから2年、3年と経つうちに、私に乳がんが発覚しました。摘出手術もして今は健康を取り戻しましたが、いつまでも時間があるわけじゃない、止まっていたら何も始まらない、100%望む形じゃないにせよ、動き出したら何かが変わるだろうし、理想の開催場所は野外ですが、まずはルーフトップやお部屋の中でも、自分たちが描くものに一歩でも近づけるものをやってみようと2人で話し合い、踏み出しました。

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━━やはり親になったことでライフスタイルが変わり、同じ悩みを抱えているママやパパは多いと感じます。理想の場所は野外とのことですが、例えば小さい子どもでも過ごしやすい芝生など、こだわりのポイントはありますか?

場所選びのポイントとして、例えば芝生なら踊っても疲れにくいしその辺でゴロゴロできるとか、空気がいいところなど色々ありますが、何よりもこだわったのは都心であること。朝起きて、天気もいいし子供も元気で、パパは行けないけど今から電車に乗って遊びに行こう!と、ママがベビーカーを押して一人でも来れて、存分に遊べる環境を作りたい、というのが当初からの思いでした。

イベントを形にするとき、プロデュースの中心に私がいて、NAOKIがそこにアートワークだったり、音の流れだったり、クリエイティブの部分を担当するという、お互いの役割を持っています。今回の<Carnival MOO>は、ママやパパがもっと自分らしく楽しめることだったり、自分たちだったらこうしたい、という思いが根本にはありますね。

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家族だけのイベントじゃなく、
普段クラブに通っているおしゃれな人たちにも来てもらえれば。

━━今回、世界的にも有名なNYのアーティストコレクティブ「CREW LOVE」らを呼ばれていますが、やはり<Carnival MOO>のコンセプトにピッタリだからでしょうか?

例えば爆音で音に没頭しないと高揚感から弾かれてしまう音楽や、テクノとか没入感が大切な音楽って子供には向いてないかなと思ったんです。子供が聞くと攻撃的に感じてしまったり、フロアにいると危険だったりするのも嫌だし。お昼に聞いて気持ちのいいカリビアンだったり、ラテンだったり、ファンクだったりとか、子供がダンスフロアにいても、一緒に手を上げて踊れるような音楽。音量感も、音楽の内容もそういった視点で考えたとき、「CREW LOVE」は爆音じゃなくても、質のいい音量感でハッピーなバイブスを生む人たちだから、これから私たちがやっていくテーマにピッタリじゃないかな、と思って声をかけました。

Crew Love on Sunset: Soul Clap DJ set

━━彼らにこのパーティに出演してほしいとオファーしたときの反応はいかがでしたか?

実は今回呼んだSoul Clap(CREW LOVEの代表的アーティスト)のメンバーの1人が最近パパになったこともあり、「それはいいね!」とすごく興味を持ってくれました。残念ながら彼は子供が生まれたばかりで来ることができないのですが、「来年は絶対子供を連れて行く、長く続けていこう!」と意気込んでくれています。

━━逆に開催の告知をしたときに、お客さんや周りのお友達の反応はどうでした?

今までのパーティを支えてくれてきた層とは全然違う人たちや、LiLiTHに来たことのない人たちからも、行きます! という反応がたくさんあって、それは想像以上でしたね。でも、もちろんママやパパじゃなきゃ来ることができないわけではなくて、これまでクラブに来ていた人、行きたいけど子供がいるから足が遠のいていた人たちがみんなでダンスミュージックを楽しむパーティーなので、基本的に誰でもウェルカムです。(犬だけは、会場側でNGが出てしまいましたが……)家族のためだけのイベントじゃなく、普段クラブに通っているおしゃれな人たちにも来てもらえるように、そのバランスはコンテンツや開催時間、アートワークにも反映されています。

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3時間だけでも子供を預けて、友達やパートナーとおしゃべりしたり、
思い切り飲んだり踊ったりできる時間を作ってほしい。

━━開催時間がお昼から夜までと長いことも、様々な層の人たちが来やすいよう配慮されていますよね。イベントの大きな特徴であるキッズランドにはどんなコンテンツがありますか?

キッズランドを運営するのは、色々なフェスのキッズエリアをプロデュースする「ねっこぽっこ」という人たちで、体験型のワークショップやピニャータというお菓子の詰まったくす玉割り、今人気の“パプリカ”を踊るといった楽しいコンテンツを提供してくれます。スペシャルコンテンツとして、安室奈美恵やCrystal・Kayさんのバックダンサーを務めるプロダンサー・Nazuki先生のキッズダンスレッスンがあり、なんとフリーです!

ワークショップは材料費がかかるけど、キッズマネーという独自の通貨(MOO)を用意して、親御さんにそれを1000円(1000MOO)で両替してもらい、子供に持たせて、子供は自分がやりたいコーナーでその分のMOOを支払うシステムにしようかなと。子供もお金を計算する練習になるし、もし余っちゃっても次回開催のときの楽しみにしてくれたらいいなと思って。

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━━楽しそう! 子供にとっても良い体験になりますね。あと今回、ベビーシッターサービスがありますね。

ベビーシッターサービスを導入したのは、気軽に利用できるもの、というのを知ってもらえるきっかけになればという思いからです。今回は普通よりもかなりお安い金額、3時間3000円という破格でトライしています。今までのフェスって、キッズエリアはあっても親が側にいなくちゃいけなくて、もちろんそれでも楽しいんだけど、「あれ? 今までみたいに音楽を楽しめていたかな? ダンスできてたかな?」と考えると、100%楽しめている人は少ないと思う。私自身そうだったし。だから、そういう状況を変えるために、3時間だけでも子供を預けて、友達やパートナーとおしゃべりしたり、思い切り飲んだり踊ったりできる時間を作ってほしいと思っています。もちろん、預けられた子供たちも楽しめるように、託児中は資格を持ったシッターさんがお世話してくれて、キッズランドのダンスレッスンに一緒に参加できたりもしますよ。18ヶ月以下の専用ベビーエリア「ハイハイルーム」もあって、それ以上の月齢、年齢の子たちとは分けてシッティングをします。授乳スペースやオムツ替えスペースもあるので、そこにはママも、もちろんパパも入室してもらえます。

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キャンプに来るみたいな感覚で遊びに来てもらえるとうれしい。

━━これだけ想いが詰まった<Carnival MOO>。来場する方や親子に、こんな風に楽しんでもらいたいというのはありますか?

みんながクロスオーバーしたらいいですね。どのエリアに子供がいても平和で、逆に普段はクラブでダンスしている大人がキッズランドの方に行って“パプリカ”を踊ってもいい。子供好きなお兄さんやお姉さんが一緒に遊んでくれるのもいい。自然にそういった交流があってほしいですね。子供もそういうところで育てば、未来に何か作り出していく時も、もっと開かれたマインドになるだろうし。

あとは、キャンプに来るみたいな感覚で遊びに来てもらえるとうれしいです。そこで、大人も子供もみんな一緒に楽しんでいるハッピーな雰囲気って最高だなとか、そういう気付きになれば。ママもパパもパーティに来て思いっきりハジけちゃおうよ、っていう空気がもっと世に広まるといいな。

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Text by Nao Asakura

Mio
Carnival MOO、LiLiTHのプロデューサー。

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EVENT INFORMATION

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Carnival MOO

2019.11.03(日)
OPEN 12:00/CLOSE 21:30
東京・PLUSTOKYO
ADV 一般 ¥3,000/未成年¥1,500(16歳以上~20歳未満)
DOOR 一般 ¥3,500/未成年¥2,000(16歳以上~20歳未満)
お一人ママ割:3000円(15歳未満のお子様とママのみでご来場の場合)
※15歳未満入場無料

LINE UP:
Lonley C of Soul Clap(from US)/ ETNA (from Italy) / NAOKI SERIZAWA / EITA
フラワーアート:DAISUKE SHIMURA

Kids Landコンテンツ:
Nazuki先生のキッズダンスレッスン / みんなで割ろう!Let’sピニャータ / 踊れ!Kids Disco /パプリカ・ダンスを覚えよう / 作ってみよう!電球ランタン / みんな大好きモンスタースライム / 手作り楽器カズーを吹こう! / 自由に遊ぼう!Kids Park / フェイスペインティングでMake up! and more

[アトラクション&ホスピタリティ]
キッズマネー:1,000円 (1,000円分のキッズマネーに両替)
Dining table:25,000円(事前予約制)
BBQ: 1名3,800円(要予約)
ベビーシッター・サービス:3時間3000円
お昼の部 13:00~16:00/夜の部 17:00~20:00
※当日予約制。定員を超えましたら受付を締め切らせていただきます。

TICKET:
イープラスRAiFLYER

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