ブライアン・イーノ(Brian Eno)と共にコールドプレイ(Coldplay)の『美しき生命』に楽曲提供/プロデューサーとして参加し、コールドプレイの世界ツアーをサポートしたことで注目を集め、2014年リリースのアルバム『Immunity』が英マーキュリー・プライズにノミネートされるなど、世界的なトップアーティストとして活躍するジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)が、新曲“Singing Bowl (Ascension)”を公開した。
Jon Hopkinsが新曲“Singing Bowl (Ascension)”をリリース
本楽曲は、デリーのアンティークショップで見つけたという100年前のシンギングボウル(チベットやネパールなどで古くから神聖な儀式に使用されてきた倍音を奏でることができる法具)を使用して制作された。
シンギングボウルの振動をラップトップに入力し、ランダムにドローンサウンドを発生させるシステムを作り出すことで、シンクロニシティによる制作が可能となり、作曲における思考のプロセスをできる限り取り除くことが可能になったという。これは昨年の<Helsinki Festival>で彼が実施したサウンドインスタレーションでも使用されている。
Jon Hopkins コメント
多くの人がそうであるように、最初にこの状況になった時、僕もかなり麻痺したような気分になったんだ。今年の予定はすべてキャンセルされて、すべてが奇妙で夢のように感じられた。でも、だんだんと何かを作りたいと思うようになってきたんだ。
シンセを使わず、アコースティックな音源だけを使うのは、とてもピュアな感じがした。キーボードを使わずに何かを書くというのは解放感があった。馴染みのある音階を使わず、制作の時にいつもやってしまう習慣から逃れられたんだ。この生成システムを使って、ボウルの振動にその独自の世界を作らせるのは魔法のような感じだった。何時間もハーモニーの上にハーモニーが重なっていくのを聴いていたよ。
今回のリリースに伴い、彼がキュレーションした24時間近くに及ぶプレイリストがSpotifyにて公開された。こちらも是非チェックしていただきたい。
Jon Hopkins – Singing Bowl (Ascension) (Official Audio)
RELEASE INFORMATION
Meditations
Jon Hopkins
Domino
tracklist:
01. Singing Bowl (Ascension)
02. Singing Bowl (Ascension) [Excerpt]