スター・ウォーズ」シリーズのシークエル・トリロジーで、デイジー・リドリー演じる主人公レイとともにレジスタンスの一員として活躍したフィン役を演じたジョン・ボイエガが、イギリスで起きている人種差別に対するプロテストに参加。感動的なスピーチでプロテストに参加している方々を勇気付けたことが話題に。

ジョン・ボイエガ「僕たち黒人はいつでも大切な存在だ」

ボイエガはロンドンのハイド・パークに集まった多くの人々の前で、メガホン片手に力強いスピーチを披露。その中で彼は「僕ら黒人はいつでも大切な存在です。僕らが生まれてきたことにも必ず意味がある」と切り出すと、「僕らはGeorge Floydへのサポートをここに示している」とプロテストのきっかけとなった事件の被害者であるGeorge Floydさんへ弔意を送り、さらにSandra Blandさん、Trayvon Martinさん、Stephen Lawrenceさんといった警察から暴力を受けたことで亡くなった方々の名前を列挙しながら、人種による差別の撤廃を訴えている。

また「このプロテストの後、僕は(俳優としての)キャリアを続けられるかどうかわからない。でもそんなこと知ったこっちゃない!」となりふり構わない様子で叫びながら、「僕は心からあなたたちに伝えたい。……今日は道半ばで亡くなられた無実の人々のための日です。George Floydが何をなし得たのかわからないし、Sandra Blandが何をなし得たのかわからない。だけど、今日、彼らの存在が馴染みのないことだと若い人たちに思わせないようにすることだけは確かです」と涙ながらに語っている。

最後に「集まっている人の中には、アーティストがいたり、銀行家の方がいたり、自身でお店を経営している方もいるでしょう。あなたたちひとりひとりが大切な存在です。あなたが持つ力や権利はとても重要なんです。僕らみんながこの状況を、そして世界をよくするためにひとつになれるはずです」と締めくくった彼。今このスピーチは世界中で注目を浴び、プロテストに参加する方々や差別撤廃の意思を表示する方々へ勇気を与えている。

この素晴らしいスピーチを受け、「スター・ウォーズ」の公式Twitterアカウントで彼を讃え、また彼に賛同するツイートが投稿されている。世界中にその影響が広がりつつある人種差別撤廃を訴えるプロテストの先頭に立つ彼の姿が、またスクリーンで見られることを期待したい!

John Boyega George Floyd protest London speech in full: Star Wars actor’s powerful Hyde Park message

「スター・ウォーズ」シリーズ、フィン役のジョン・ボイエガがプロテストで感動的なスピーチ「キャリアがなくなっても構わない」 film200604_starwars_john_main
Photo via @starwarsmovies(Facebook)