六本木に新たなアートコンプレックスビル「ANB Tokyo」がオープンすることに。
アートコンプレックスビル「ANB Tokyo」が六本木にオープン!
同ビルのオープンに際し、10月11日(日)~11月8日(日)にはオープニング展<ENCOUNTERS>が開催される。「ANB Tokyo」の4フロアにて実施される本展は、“予期せぬ遭遇から生まれる新しい創造”をテーマに、若手キュレーターたちが中心となって企画する4つの展覧会から構成されている。今回は、都市、ストリート、エコロジー、パーティーといった異なるテーマのもと、26組のアーティストが集結する。
3Fは、ストリートやクラブカルチャーを出自とするHouxo QueとMESによるパーティーに見立てた展示空間に。また、祭壇を想起させるDJブースや、人工的に光る無数のディスプレイ作品など、都市の夜の営みに着想を得た記憶の痕跡と、これからの出会いや変化の始点を提示する場となっている。
4Fの展示は、“ストリート”と“家族”をテーマの中心において企画された作品が展示される。最初に迎えるのは、90年代から家族と自分をテーマに写真を撮り続けてきた長島有里枝によるポートレートだ。また、機械にグラフィティを描かせる作品で知られるやんツーとグラフィティアーティスト・NAZEが、ライブドローイングの共同制作を行う。ほかにも、スクリプカリウ落合安奈、マーサ・ナカムラ、松田将英らが参加している。
コンクリートや梁がむき出しとなっている6Fには、植物と人間の境界線を独自の視点で描く片山高志、郷治竜之介、林千歩の平面作品、そして山形一生の映像作品が展示される。また、一瞬のまばたきを永遠に留めるような写真で知られる喜多村みかの作品も見ることができる。
7Fには、写真家、現代美術家、建築家、メディアアーティスト、音楽家などを擁する「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH(TPR)」による作品が展示される。本プロジェクトは、写真の機能や概念を拡張させながら、2020年代を迎えた東京を多面的に再解釈する活動を行っている。メンバーそれぞれの考え方や方法論が色濃く現れている作品と共に、多様な表現者たちの視点に注目してほしい。
さらに、10月10日(土)には「ANB Tokyo」のオープニングライブ<ENCOUNTERS×ENCOUNTERS>も開催されることに。同ライブでは、KOM_I、藤|||||||||||田、角銅真実、内橋和久、小暮香帆、Mora Mothausといった5名のミュージシャンが各階で演奏を繰り広げ、1名のダンサーがフロアを縦断する。そして各フロアの音楽と映像、そしてパフォーマーを追うカメラがDJ/VJによりミックスされ、YouTubeにて配信される。
縦横無尽に生み出されるクリエイティブと音響/映像が交わる一夜。その未知なる創造的実験に遭遇してみては。
EVENT INFORMATION
ENCOUNTERS
2020年10月11日(日)~11月8日(日)
12:00〜20:00(入場は19:30まで)
会場:ANB Tokyo 3F, 4F, 6F, 7F(港区六本木5丁目2-4)
休館日:月・火
チケット:一般 ¥1,000/中・高・大学生 入場無料
入場方法:Peatix事前予約制(入場規制 10名/毎30分程度)
キュレーション:山峰潤也(TAA共同代表)、石毛健太、丹原健翔、西田編集長、布施琳太郎、吉田山、Tokyo Photographic Research
主催:TAA
ENCOUNTERS×ENCOUNTERS
2020年10月10日(土)
19:00〜
出演アーティスト:KOM_I、藤|||||||||||田、角銅真実、内橋和久、小暮香帆、Mora Mothaus
プロデューサー:Noiz Nakamura、小金沢健人
撮影:Tokyo Photographic Research(顧剣亨、小林健太、小山泰介、築山礁太、細倉真弓、三野新)
音響:中原楽(LUFTZUG)
VJ:高梨 喜芳
舞台監督:河内崇
制作:井尻有美