RiRiとLuLa、2体の“意思を持ったマネキン”によるユニット、FEMMがバージョン“2.0”と銘打って新章をスタート。その狼煙となるEP『404 Not Found』が完成した。
2014年にリリースしたデビューアルバム『Femm-Isation』での、ファッショナブルでポップなだけではない、人間からぞんざいに扱われたマネキンの逆襲と言える、アグレッシブな姿勢やダンサブルなサウンドはさらに激化。ダークなベールを身に纏い、エレクトロにベースミュージック、ヒップホップやR&B、インダストリアルなど、ストイックに獲得してきた音楽性という名の武器を、オリジナルに磨き上げ融合し既成概念を破壊する、サディスティックな個性が爆発する作品に。
しかしそれは単なる暴動ではない。激しさや厳しさのなかに宿る優しさや包容力こそが、本作の魅力を解く鍵だ。そして今回、これまではそれぞれのエージェントが代弁してきたインタビューのオファーに、初めて当人たちが応えることに。いよいよ明かされるその想い、真実やいかに。
Interview:FEMM
━━FEMMは意思のあるマネキン。音楽活動をスタートしてからのインタビューは2体それぞれのエージェントが対応してきました。しかしここにきて、その時期を1.0、現在を2.0とし、こういった取材の場で自ら話すことにした経緯を教えてもらえますか?
RiRi 人間はマネキンを、例えば車にエアバッグがあるときとないときや、高所からの落下といった衝撃の検証によく使います。しかし、マネキンや人形にも意思があるんです。そのことを伝えたくて、人間ともっと仲良くしたくて、私たちは音楽活動を始めました。なぜ音楽だったのかというと、サウンドやメロディにダンスや言葉といった私たちの肉体的な表現が乗るからこそ、マネキン/人形と人間、そして人間同士の世代や国籍といったカテゴリーを取り払った共通言語を生むことができると思ったからです。
とはいえ、最初は具体的にどんなことをすればいいのかわかりませんでした。そこで、作詞作曲やダンス、映像や舞台演出などをクリエイトすることに特化していて、なおかつ私たちが信頼できる人間たちの協力を得て、いろいろと試行錯誤しながら活動してきたわけですが、当初は私たちの想いを人間に伝えるために作ってもらった曲を、しっかり咀嚼してアウトプットする以上のことができなかったんです。
━━だから表現以外の対話の場でその想いを話すことが難しかったということでしょうか?
LuLa 簡単に言えばそういうことです。そこからスタッフやライブに来てくださるお客さんとのコミュニケーションなどの経験を通じて、人間で言えば“成長”、コンピューターに例えるなら、ダウンロードとインストールのようなことを繰り返し、思っていることを人間の言葉に置き換えて発したり、より人間に近い動きができるようになったり、私たちの意思をみなさんに向けてダイレクトに表すことができるようになってきました。そこで今の状態を“2.0”と呼び、取材に対しても、エージェントではなく私たち自身が応えることにしたんです。
FEMM 2.0 Teaser Movie
━━では、取材の場でもエージェントを介してではなく、ご自身の言葉で発信するようになった今、あらためてFEMMを結成した初期のことから質問させてください。まず、“マネキンにも意思があることを伝えたかった”とおっしゃいましたが、人間同士の間にも近いことがあります。マネキンが“当たり前”のこととして衝撃の検証に使われているように、多くの人々が特に深く考えることもないまま存在している概念や価値観について、何か感じていたことはありますか?
LuLa はい。私たちがFEMMを結成して活動を始めた頃は、SNSが人々の生活とより密接に関わるようになってきた時期だったように思うのですが、どうですか?
━━私の肌感覚だと、TwitterやFacebookは前からあって、Instagramがいよいよ一般化してきた時期だったように思います。
LuLa 私の感覚も同じです。そんなSNSで得ることができる情報はとても便利な反面、フェイクや虚像が溢れているようにも感じていました。そして、多くの人々がそれらを羨んだり、イメージに振り回されたりしながら、どこかでそんな自分にも気づいてもいる。にもかかわらず、なぜか抜け出すことができない。そんなときに音楽はすごく心に響くと思うんです。
━━確かに、そう思います。
LuLa あと、私たちはマネキンであると同時に女性でもあります。そこで、いわゆる“男性社会”で生きていくことの難しさを感じる場面がよくありました。当時はそういう世の中を変えたいというより、女性を鼓舞するような歌を歌ってみなさんがどう思うのか、メッセージを発信しながら学んでいたように思います。
RiRi 例えば、当時も今も女性が少しセクシャルな歌を歌うと、男性よりも“はしたない”と言われるケースが多いと感じています。私たちは男性に見せるためだけにセクシーな格好をしたり、誰かの性的な好奇心を煽るためにそういう発言をしたりしているわけではありません。自分自身がファッションを楽しむ、日々のモチベーションを高めるためにやっていること。しかし、「そういうつもりではありません」とはっきり言うためには、すごくエネルギーの必要な現状があります。音楽には、そういった違和感を抱えた人たちのシンボルになれる可能性があると思いました。
━━その結果、周囲の反応はどうでしたか?
RiRi 2014年の7月にリリースして、そのあとのファーストアルバム『Femm-Isation』にも収録した“Fxxk Boyz Get Money”という曲が、私たちにとって最初の転機になった曲でした。まずアメリカでの反応がすごく良かったんです。なかでも日本のサブカルチャーが好きで、クラスの人気者というよりは、自分の意見を言ったり個性を発揮したりすることが苦手な女の子たちを中心に、私たちのメッセージが受け入れられたことは、すごく嬉しかったです。
LuLa すごく好意的に受け入れてもらえて、私たちが考えていた方向性に自信が持つことができる大きなきっかけにもなりました。
FEMM – Fxxk Boyz Get Monet
━━まず日本よりも海外で受け入れられ、実際にビルボードチャートのワールドアルバム部門で1位を獲得したり、世界中のさまざまなイベントに招聘されたり、近年日本でも注目を集めているUK在住のRina SawayamaがFEMMに夢中だと発信したりといった、目に見える大きな反応もありました。そんななか、2017年の10月には逆輸入的にJ-POPのカバーアルバム『80s/90s J-POP REVIVAL』をリリースされます。
LuLa 私たちはマネキンだけど心は日本人なので、日本の方々にも知ってもらいたかったんです。その当時、日本に私たちのことを受け入れてくれるファンがいなかったわけではないのですが、英語で歌っているぶん、全体的にノリはよくてもメッセージは流れていってしまっているように感じていました。そこで、オンタイムの人たちだけでなく、若い人たちの間でリバイバルの波があって、世代に関係なく口ずさめるJ-POPの名曲を、UKのアーティスト・MYLKちゃんにアレンジしてもらって、作品を出すことにしました。
RiRi 彼女はずっと海外に住んでいながら日本人の血も流れているので、J-POPと相性の良い独特の個性があったように思います。おかげで往年の名曲に、FEMMだからこそできる新しい光をあてることができた自負はあります。
━━特に印象深かった曲はありますか?
RiRi どの曲にも思い入れはありますが、私はWinkが大好きで、女性2人組のユニットということもあって、「FEMMってWinkみたいだよね」と言われることもよくあったので、“淋しい熱帯魚”をカバーすることができたことは特に嬉しかったです。
━━確かに、Winkは無表情でミステリアスなところが、FEMMに近いと思います。
RiRi Winkのお2人、相田(翔子)さんと鈴木(早智子)さんは、本当ははつらつとした女性だったのかもしれない。しかし、おっしゃるようなWinkという役に徹して演じ切るからこそ伝わる強さがあったように私は思っていて、お2人の姿勢にはすごく影響を受けました。LuLaは“今夜はブギーバック”が嬉しかったんだよね?
LuLa 多くのアーティストがカバーされている大好きな曲を、私たちも歌うことができてひとしおでした。あとは、さきほども言ったように、私たちのなかでは日本のみなさんに向けて歌ったつもりが、海外からの反応も引き続きいただけたこと嬉しかったです。斉藤由貴さんの“卒業”など、私たちが歌う前から収録曲を知っている方々もたくさんいました。
RiRi カセットテープを作ったんですけど、それが海外の方々にも好評だったんです。プレイヤーを持っていなくても、レトロな日本文化をレトロな物として所有することに価値を感じてくれたようで、やってよかったと思いました。
━━その後は2018年にEP『dollhouse』のリリースと、表参道のビル一棟を使った約一カ月に渡る異例のワンマン公演<DOLLHOUSE>があって、同年末にシングル“Dolls Kill”、2019年の7月にはシングル“Shibuya Ex Horogram”をリリースされていますが、そこから今年2020年10月26日のシングル“Chewing Cleaner”、そして今回のEP『404 Not Found』と先行シングル『Level Up / Summer Dream』までには、1年以上のインターバルが空きました。そこまで大きく取り上げるほどの期間ではないにせよ、感覚的にはもっと勢力的に動いていくように思っていたんです。というのもファーストアルバム『Femm-Isation』の頃の攻めたサウンドやメッセージは、国内の大衆的なポップシーン基準だと早かったところに時代が追いついてきた印象があったので、いよいよというタイミングだと感じていたので。
RiRi 私たちは流行にならうというよりは、もっとアグレッシブな音楽性を目指していたので、そう言っていただけることは嬉しいですし、短いスパンで曲を出し続けていないと「あれ? FEMMはもうやってないのかな?」と思う人もいるかもしれないという自覚もありました。ではその間、何をしていたのかとなると、とにかく焦らずスタジオに入ってじっくりと曲を作ることに専念していたんです。完成した曲はどれも納得のいくもので、すぐにでもみなさんに聴いていただきたい気持ちはあったのですが、今まで以上にエッジィでダークな曲が多かったので、レーベルのスタッフと話し合いながら曲の良さが活きるリリースの時期を計っていました。そこに新型コロナウィルスのパンデミックが重なって、またいろいろと考えることが増えたことによって、このタイミングになったんです。
━━新型コロナウィルスの状況とリリース時期について、もう少し詳しく聞かせていただけますか?
LuLa こういう事態になると、みんなを勇気づけるような明るい曲はすぐに出る。実際に、世界はそういうメッセージに溢れていたように思います。しかし、いつ収束するのかも見えない状況で、それだけだと私は逆にしんどくなってくる性格なんです。
━━確かに、見えないユートピアや明るい未来をシェアし続けて耐え忍ぶことには限界があるというか、違和感を覚える人たちもどんどん出てくると思いますし、なんでもポジティブに変換することもしんどい。現実と生々しく向き合うからこそ救われる場面も多々ある。しかし、今年のFEMMの作品群が、新型コロナウィルスが世界的な問題になり出した3月あたりに出ていたとすると、あまりにも強烈すぎるようにも思うので、まさに今、そしてこれからなんだと思います。
LuLa そうですね。私もいちリスナーの立場になったときに、3月くらいに聴かされたら、それはそれできつかったと思います。
━━“Chewing Cleaner”を10月末にリリースしたのは絶妙でしたね。ハロウィン感もありますし。
RiRi “Chewing Cleaner”は2年前、ワンマン公演<DOLLHOUSE>の開催中にレコーディングした曲です。私も真っ先にハロウィンのイメージが浮かんだのですが、ポップでメロディアスな部分もあって、レンジはもっと広いように思います。歌詞は《元カレをやっつけちゃえ》って、そんな内容なのですが、このタイミングで出したことで、例えば「FEMMが2020年の大掃除をしにきてくれた」、「コロナを倒しにきた」といった声もあったんです。世の中全体のクリーニング、浄化と結びつけてもらえたのは、予期せぬ嬉しい反応でした。
━━では続いてリリースしたシングル『Level Up / Summer Dream』について。両曲ともDuke of Harajyukuさんとの共作。“Level Up はFEMM名義で今回のEP『404 NOT FOUND』の先行シングル、“Summer Dream”はDukeさんの名義になっています。
RiRi もともとはLuLaがDukeも所属するtokyovitaminのディレクター/DJのVick Okadaと繋がっていたことが、共作のきっかけです。
LuLa それでDukeと「一緒に曲を作りたいね」って、1年くらい前から話していたことが実現できました。こうして誰かと互いの曲でコラボし合う経験も、今までマネキンとして思っていることを、人の力を借りて形にしてもらうことが前提だった段階から、自分たちがイニシアチブを持って言葉を選んだり、サウンドについて話し合ったりしたことも初めてだったので、こうしてリリースできてほんとうに良かったです。最初に話した“1.0”から“2.0”には、そういった制作面での変化も含まれます。
RiRi Dukeはとにかく早いんです。“Summer Dream”はトラックだけが先に完成していて、そこから「どうする?」となったときに、せっかく男女でやるのであれば、少し未練がましいカップルの掛け合のような曲にしようということで一致しました。そうすると彼はすぐマイクの前に立って、白紙の状態からサラッと歌い出して30分くらいでトップラインをほぼ完成させたんです。
━━“Level Up”はどうでしたか?
RiRi デモの段階でベースをDukeが作ってくれていて、その時はもっと恋愛寄りの曲だったのですが、最終的には、私たち自身のレベルアップと重ねて成長していく過程を示すような曲になりました。
━━RiRiさんは、制作に専念している期間にできた曲について“エッジィでダーク”とおっしゃいましたが、この曲は晴れ晴れとする希望的な要素も強く暗闇に射す光のような印象もあり、EP『404 Not Found』のラストにぴったりな曲だと思いました。
RiRi 歌詞の最後は日本語で《次に進む時が来た》と綴られていますし、私もEPの最後にしてよかったと思います。
━━その前の「手軽な道は選ばない ちゃんとここにいる証」というフレーズもすごく好きなんです。
RiRi そこはLuLaが書いた部分で、私もすごく好きです。
LuLa さきほどのコロナ禍とリリースのタイミングの話とも重なりますけど、腹の内に溜めていることはすべて出したいと思って歌詞を書きました。FEMMでの活動をあらためて振り返ってみると、いいことばかりではなかったですし、そこはマネキンでも人並にしんどいなって(笑)
━━そうして新しいことに挑戦したからこそ得たものも大きいですよね?
LuLa どちらかと言えばネガティブな感情やアンチデーゼを、最終的に自らを救済するような希望のある言葉にできたのは、Dukeがいたことがほんとうに大きかったですし、同時に私たちの表現の幅も広がりました。“Summer Dream”で恋愛感情にアプローチしたことも含めて、私たちだけだとガールズパワーが強く出過ぎてしまって、そうはならなかったと思います。
RiRi そうだね。Dukeはほとんど音楽のことを考えて生きているんじゃないかって思うような人。そんな音楽家と一緒に曲を作れたことでもらったものは、すごく大きいと思います。
FEMM – Level Up feat. Duke of Harajuku
━━では続いてEPについて質問させてください。タイトルを『404 Not Found』とし、FEMMのHPを見るとそう表示され、ほかのコンテンツを消していたのはなぜですか?
RiRi “404 Not Found”はご存じだと思いますが、あるサイトを開こうとして見つからなかったときに表示される言葉です。「FEMMがホームページを削除した」と、ファンの方々を戸惑わせることにもなりましたが、インターネットをだけじゃ見つからない、私たちだけの音を探して探して手に入れたことを、表現したいと思いました。
━━1曲目の“Sit Down”から撃ち抜かれました。プロデューサーのHABANERO POSSEも、アグレッシブな作品のオープニングを飾るにふさわしい適役だと思いました。
RiRi 私もすごく気にいっているトラックです。この曲を初めて披露したのは2018年の<ライブ・エンターテイメント EXPO>で、BRDGというグラフィックのチームと、AVCという舞台装置などを扱う皆さんとコラボしたパフォーマンスで、当時最先端の可動式のLEDパネルを使った演出がミュージックビデオにも収められています。マネキンである私たちがデジタルなものと融合しているんです。そこに私をディスッてくる女の子に下がれと言う、《私はビッチだけど、あなたは何者?》という意味合いの歌詞が乗って、ある意味カオスで尖れるところまで尖りつつも、それでいてメロディアスで聴きやすい側面もある。ほんとうにさまざまな要素が入った濃厚な曲だと思います。
━━ミュージックビデオと言えば“Peach”もすごく良かったです。
LuLa これはAphex Twinのビジュアルコラボレーターで、The 1975、M.I.A.、RadioheadともコラボレーションしているUKのWeirdcoreに手掛けてもらいました。作品を見てくれて「一緒にやりたい」と言ってくださったんです。完成した作品はもうWeirdcoreワールド全開で、ほんとうに早く観てもらいたくて仕方がなかったので、ようやくその時きて嬉しいです。彼とはその後もいい関係が続いていて、「またいろいろやりたいね」ってよく話すんです。RiRiも言ったように、このEPやこれから先に出すアルバムの曲はダークで攻めた曲が多いんですけど、関わってくださる音楽家やクリエイター、そしてファンのみなさんももちろん、FEMMを深く知ってくださっている方々の感覚とともに、音楽の輪が広がっていくことの素晴らしさを実感させてもらっていることも表れている、すごく前向きな要素も含んだものになっていると思います。
FEMM – Peach (Music Video) Prod. Danny L Harle / Radical Hardcore Clique
━━『404 Not Found』には、ダークでストロングであることと優しさや包容力の間に、イコールの記号が浮かび上がってくるような魅力があると思います。また、アートワークもすごく興味深いです。文明によって破壊された未来を描いたような、サイバーパンク的な世界観と、FEMMの表現の関連性についてはいかがですか?
RiRi 私たちはマネキンなので根は機械ではありませんが、アンドロイドに近い要素を持っています。だから未来のさらに未来、文明が発達しすぎて滅びた世界に共感できる部分もあるんです。と言われても、この世に生を受けた具体的なプロセスは秘密なのでわかりにくいですよね。さらにいろいろと端折ってしまいますが、音楽も、常にフューチャリスティックでそこに普遍性がついてくるようなものを目指しています。実際に今作『404 Not Found』には3年前に作った曲も入っていますが、古い印象を与えない自信があります。
━━では最後に、今後の活動について聞かせてください。
LuLa ずっと止まらずに自分たちだけの音を探してきた結果が、やっとみなさんにお出しできる状況は整いました。その最初がこの『404 Not Found』なので、まずは私たちの世界に触れてもらえたら、とても嬉しいです。今はまだ具体的なことは言えませんが、その先の作品も仕上がりつつあります。
RiRi ライブも、オンラインでもいいからやりたいと思っていますし、コロナで中止になってしまった海外公演も幾つかあったので……色々な準備が整えば改めて海を越えたいです。失われた時間を濃く埋められるその日まで、しっかりとアップデートし続けるので、また会える日を楽しみにしていてもらえると嬉しいです。
Text by TAISHI IWAMI
Photo by 大地
FEMM
意思を持つ2体のマネキン「RiRi」と「LuLa」によるラップ・デュオ。代表曲『Fxxk Boyz Get Money』が、痛烈なメッセージを持つガールズ・アンセムとして、アメリカのティーンらに支持されると、瞬く間に、ヨーロッパや南米、そして、アジアへと世界的なインフルエンサーを含むエージェント(FEMMのファンの呼称)に拡散。結果、デビューアルバム『Femm-Isation』は、全米ビルボードチャート「World Albums」で、TOP10入りを果たすなど、フィメール・ラップ・シーンの新時代を切り拓いた。
2020年10月以降、彼女たちのオフィシャルWEB-SITEにアクセスしても「404 Not Found(お探しのHPは見つかりません)」というエラー表記が出る状態が続いたことで、エージェントらがその意味を予想する動きがあった。数週間に渡る沈黙を破り、11月6日に新曲『Level Up feat. Duke of Harajuku』を突如発表し、11月20日に同曲を含む、その名もまさに『404 Not Found』という6曲入りE.P.をリリース。
RELEASE
INFORMATION
E.P.『404 Not Found』
2020.11.20(金)
01. Sit Down [Prod. HABANERO POSSE]
02. Bury Me (with all my $$) [Prod. YUA]
03. Peach [Prod. Danny L Harle / Radical Hardcore Clique]
04. Play By The Rules [Prod. Diana Chiaki]
05. Boss [Prod. KM]
06. Level Up feat. Duke of Harajuku [Prod. Star Boy / Loesoe / Radical
Hardcore Clique]