世界中のアニメーション映画祭を熱狂させた、ラトビア人新進クリエイター、ギンツ・ジルバロディスが、3年半をかけて、たった一人で製作・監督・編集・音楽すべてを作り上げた長編デビュー作『Away』。世界中で話題となっている本作が12月11日(金)より公開となる。そしてこの度、儚く美しい、幻想的な本編映像が解禁となった。
世界の映画祭で大絶賛のアニメーション映画『Away』の本編映像が到着!
今回解禁となるのは、飛べない小鳥とともに旅する少年の本編映像だ。彼らがたどり着いた湖は、一面鏡張りのように周りの景色を映し出し、美しい青空が反射した幻想的な鏡面世界を作り上げている。彼らを出迎えるかのように現れたのは、悠々と湖の上を歩き去っていく3頭のゾウ。そして、彼らと並走するように白いトリたちの群れがやってくる。見ているだけで思わずうっとりしてしまうほど。
美しい映像とともに流れる音楽も、ジルバロディス監督自身が制作したもの。幻想的な映像と壮大な音色があわさり、非日常感溢れる景色に魅了される映像となっている。彼らが進む先には果たして何があるのか、幻想的な世界を映した映像美に期待が膨らむ内容だ。
今回の本編映像にも登場する動物たちについて、ギンツ・ジルバロディス監督は「飛べない小鳥は、同じように旅をする主人公の少年を表しています。少年は、飛行機事故で一人取り残され、家族との再会を望んでいます。そして、この作品のメインテーマは人と人とのつながりで、その悪の象徴的なシーンでネコたちが登場します。彼らはあまりにもつながりが強く、個々が強烈な個性を持っていない」と語っている。
また、「最初はそれぞれのネコに個性と色を与えようと思っていましたが、すべて同じ個性にするべきだと感じました。1匹のネコを作り出して何度もコピー&ペーストしたことで、アニメーションの作業がずっと簡単になり、かつストーリーにも気味悪さを加えることができたと思います」と偶然生まれた演出もあると述べた。
さらに監督は本作について、「これは非常に直線的で、より複雑なディテールを含んでいます」とコメント。シンプルな映像の中に散りばめられた演出が観る人によって様々に感じとれる。
本作は世界最大規模のアニメーションの国際映画祭<アヌシー国際映画祭>において、コントルシャン賞の初代グランプリを受賞。これを皮切りに、2020年第92回アカデミー賞長編アニメーション部門の最終候補32作品、同年第47回アニー賞でも『アナと雪の女王2』や『トイ・ストーリー4』とともにベストミュージック部門にノミネートを果たした。
さらに先日、ポーランドで行われた<第13回ポズナン・アニメーター・フェスティバル>では、最優秀長編映画賞を受賞し、世界の映画祭で9冠を達成。日本以外にもフランスやポルトガルでの公開も決定しており、ますます世界での評価が高まっている。言葉(セリフ)のない、美しい冒険の旅を描く、映画『Away』にぜひ注目してほしい。
映画『Away』幻想的な本編映像
INFORMATION
Away
12月11日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ギンツ・ジルバロディス
2019年/ラトビア/カラー/原題:Away/シネマスコープ/81分/5.1ch
※本作にはセリフがありません
後援:駐日ラトビア共和国大使館
配給:キングレコード
配給協力:エスピーオー
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